昨今、ビデオカードの高騰により、ゲーミングPCの値段も高騰気味です。そんな厳しい状況の中、あえて10万円以下という縛りをもうけたら、ゲーミングPCは買えるのでしょうか?素直に疑問がわいてきました。
そこで、10万円以下でゲーミングPCは買えるのかどうか調べてみました。なお今回、ゲーミングPCはデスクトップ型に限定したいと思います。
ビデオカードの価格高騰でゲーミングPCの価格高騰が止まらない
2021年あたりから急にビデオカードの価格の高騰が始まりました。例えば、自分が購入したRTX3060は購入当初、最安で5万5千円ほどでした。
しかし、2022年2月現在、RTX3060の最安モデルは約7万円もします。RTX3060は本来であれば、ミドルクラス帯のビデオカードです。それが7万円というのは正直驚きです。
ビデオカードの価格高騰は、新型コロナウイルス以外にも、マイニング、輸送費高騰、転売、半導体不足など、様々な原因が考えられます。このビデオカードの高騰は2022年もしばらく続くと予想されています。
そしてこのビデオカードの価格高騰は直接ゲーミングPCの価格高騰につながってしまいました。
10万円以下のゲーミングPCのほとんどはGTX1650搭載
一般的にはゲーミングPCの価格のほとんどを占めているのはビデオカードです。
つまり、価格の高いモデルほど、より性能の高いビデオカードを搭載している可能性が高まります。逆に、価格の低いモデルほど、より性能の低いビデオカードを搭載している可能性が高まります。
10万円以下という厳しい縛りがある場合、それは自ずと搭載されるビデオカードの種類が狭まるということを意味します。
そしてそのビデオカードは大抵の場合、GTX1650というパターンがほとんどです。GTX1650自体、価格が安く、それでいてエントリーゲーマー向けの性能を有しているので、10万円以下ゲーミングPCには大抵の場合、採用されています。
ちなみに、GTX1650のゲーム性能ですが、上の表を見てもらえばわかると思いますが、軽いゲームならそこそこ、重いゲームは厳しいといった感じです。
ただし、近年、NIS(NVIDIA Image Scaling)、FSRなどのアップスケーリング技術により、性能の低いビデオカードでも画質の劣化を最小限にしつつ、超重量級のゲームをプレーできる環境が整いつつあります。
これらの技術を活用すれば、GTX1650でもまだまだゲームを楽しむことができると思います。
GTX1650とcore i3でゲームが快適にプレーできるのか検証しました↓。

10万円以下のゲーミングPC一覧
各BTOメーカーごとに10万円以下ゲーミングPCの販売状況をまとめます。若干制限を緩めて、10万円を少し超えているモデルも併せて紹介します。
※価格、在庫は更新時のものなので、その点はご了承ください。
ツクモ
CPU | ビデオカード | チップセット | メモリ | ストレージ | 電源 | 価格(税込) | |
AeroStream RM3J-A212/T | core i3-10100 | GTX1650 ※カスタマイズ | H510 | DDR4-3200×1 | 240GB(SSD) | 500W(BRONZE) ※カスタマイズ | 94,600円 |
AeroStream RM5J-C213/T | core i5-11400 | GTX1650 ※カスタマイズ | H510 | DDR4-3200×1 | 240GB(SSD) | 500W(BRONZE) ※カスタマイズ | 106,599円 |
おすすめモデル
AeroStream RM3J-A212/T
![]() | OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i3-10100 | |
ビデオカード | GTX1650※カスタマイズ | |
メモリ | DDR4-2666 8GB×1 | |
ストレージ | 240GB(SATA) | |
マザーボード | H510 | |
電源 | 500W(Bronze)※カスタマイズ | |
価格 | 94,600円 |
一番のおすすめはツクモのAeroStream RM3J-A212/Tです。カスタマイズが必要ですが、GTX1650搭載モデルとしては10万円を切っているので、正真正銘の10万円以下のゲーミングPCです。
この価格は全BTOメーカーのGTX1650搭載モデルの中ではトップクラスに安いです。
CPUはcore i3-10100です。第10世代のcore i3ですが、4コア8スレッドと性能に関しては一昔前のcore i7と同等の性能を持っています。GTX1650の性能を存分に活かしてくれます。
core i3-10105(core i3-10100とほぼ同等の性能)のレビューはこちら↓。

まとめ
今回、10万円以内という縛りでゲーミングPCを探しましたが、想像以上に厳しい結果に終わりました。
やはりビデオカードの高騰はゲーミングPCの価格にも影響を与えていることが今回の検証を通じて、改めてわかりました。
ただ、10万円という絶対的な予算的制約がある場合、今回紹介したパソコンを検討してもいいかもしれません。