GTX1650は、GTX16シリーズの中でエントリークラスに位置付けられるGPUです。
本記事ではGTX1650についての簡単な解説をし、GTX1650搭載のおすすめゲーミングPCを厳選して紹介したいと思います。
目次
GTX1650の簡単な解説
GTX1650の基本スペック | |
アーキテクチャー | Turning |
製造プロセス | 12nm |
CUDAコア数 | 896 |
RTコア数 | 0 |
Tensorコア数 | 0 |
ベースクロック / ブーストクロック | 1,485MHz / 1,665MHz |
VRAM | 4GB(GDDR6) |
メモリバス幅 | 128bit |
PCI-Express | PCIe3.0 x16 |
TDP | 75W |
発売日 | 2019年6月 |
GTX1650は2019年6月に販売開始されたGPUです。
GTX1650はGTX16シリーズのエントリークラスに位置付けられています。前世代のGTX10シリーズのGTX1050Tiに置き換わるものといえます。
GTX1050Tiと比べると、GTX1650のCUDAコア数は768→896と微増しており、基本スペックは若干ですが拡張されています。
ただ、GTX1650の性能自体はそこまで高くありません。GTX1650のCUDAコア数はミドルクラスのRTX3060の約4分の1くらいです。
ただ、その分価格は安く、軽いゲームであれば十分快適にプレーできることもあって、人気が高いGPUとなっています。
競合となるのがRADEONのRX6400になりますが、RX6400はPCIE3.0の環境だと性能低下を起こし、さらにハードウェアエンコードが非搭載です。総合的に見て、GTX1650のほうがおすすめできます。
GTX 1650のゲーム性能
3D MARK
定番ベンチマークの3D MARKで比較すると、GTX1650は、今回集計したGPUの中で最も低いスコアを獲得しました。
ミドルクラスのRTX3060と比較すると、約2分の1のスコアといった感じです。
エントリーモデルということもあり、負荷の重い3DベンチマークではGTX1650のスコアは奮いませんでした。
フルHDゲーミング(最高設定)
フルHD解像度でのゲームはある程度快適にプレーできます。設定を落とせば、Apex LegendやFortniteであれば、60ps以上を維持してのゲームプレーも十分可能です。
ただ、最高設定の中量級、重量級のゲームはどんなに設定を落としても、60fpsを維持してのゲームプレーは不可能と思っていいです。
3D性能が低いのに加えて、VRAM容量が4GBしかないのが正直かなり厳しいです。今時のゲームはたとえフルHD解像度でもVRAM消費量が軽く4GBを超えるからです。
最高設定フルHD解像度で60fps維持してゲームをプレーしたいのなら、RTX3060以上をおすすめします。
WQHDゲーミング
WQHD解像度でのゲームはかなり厳しいです。ApexやFortniteであれば、設定を最低レベルまで落とせば、60fpsを維持してのプレーもなんとかできそうですが、中量級、重量級のゲームではまず不可能と思っていいです。
4Kゲーミング
4K解像度でのゲームは非常に厳しいです。たとえ、軽量級のゲームでも60fpsを維持してのゲームプレーは不可能だと思っていいです。
4K解像度でゲームをプレーするのなら、素直にRTX3080以上をおすすめします。
GTX1650搭載ゲーミングPCはこんな方におすすめ
- ApexやFortniteで、フルHD解像度中~高設定で60fpsを維持してプレーしたい方
- 軽量級のゲームをメインにプレーする方
- とにかく安いゲーミングPCを探してる方
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【検証環境】CPU:Core i7-12700、マザーボード:MSI PRO B660M-A、メモリ:Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2/3200MHz動作)、システムSSD:Crucial P2 1TB、データSSD:Kingston NV2 2TB
※GPUのドライバやゲームのアップデートにより、ゲームパフォーマンスは絶えず変動します。またゲームによっては手動でフレームレートを計測しているのでブレが生じます。今回の検証結果はあくまでも参考程度にとどめておいてください。
【2023年6月3日更新】GTX1650搭載おすすめゲーミングパソコン
FRONTIER FRGH-B760/WS3
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OS:Windows 11 Home |
CPU:Ryzen 5 3600X | |
GPU:GTX 1650 | |
メモリ:8GB (8GB x1) DDR4-3200 | |
ストレージ:256GB(M.2) | |
マザーボード:B550 | |
電源:500W(BRONZE) | |
価格:114,800円 | |
CPUにRyzen 5 3600X(6コア12スレッド)、容量8GBのDDR4-3200メモリ、ある程度の拡張性を備えるB550マザーボード搭載で、約10万円です。
ストレージは256GBのNVMe SSDを搭載と、あまり余裕はありません。電源ユニットは容量500 W(80 PLUS BRONZE)で、Ryzen 5 3600XとGTX 1650をフルに稼働させても余裕があります。
スペックと価格のバランスを考えると、GTX1650搭載モデルとしてはおすすめできるモデルといえます。
まとめ
グラボ高騰の今、ビデオカード込みで10万円前後でBTOパソコンを買えるのは実質GTX1650搭載モデルのみです。
今すぐにゲームがしたい方はもちろん、グラボの価格高騰が収まるまでのその場しのぎという方にも、GTX1650搭載モデルはおすすめできます。