実質無料で使える楽天モバイル。衝撃的なプランで興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、楽天モバイルをしばらく使ってみたので、メリット・デメリットについて正直にレビューしたいと思います。

こちらは情報が古い記事になります。新しく記事を作り直したので、こちらのサイトをご覧ください。→http://mogalabo-com.check-wpx.jp/rakuten-mobile-review/
楽天モバイルの特徴
料金は従量課金制を採用、無料で運用も可


具体的にはデータ使用量が0-1GBなら月0円、1~3GBなら月980円、3~20GBまでなら月1,980円、20GB以上は2,980円となります。
つまり、データ使用量を1GB以内に抑えれば、毎月無料で運用できることを意味します。また万が一、大量にデータを使用した場合でも、2,980円以上は料金は上がらないので安心できます。
データ使用量 | プラン料金/月 |
---|---|
0GB~1GB | 0円 |
1GB超過後~3GB | 980円(税込み1,078円) |
3GB超過後~20GB | 1,980円(税込み2,178円) |
20GB超過後~無制限 | 2,980円(税込み3,278円) |
楽天回線エリア内であれば、高速通信は無制限
楽天回線エリア内という条件付きではありますが、高速通信が無制限で使えます。ただ、楽天回線エリア外、いわゆるパートナー回線エリア内でも月5GBまで高速通信は使えます。
もし、5GB以上超過した場合でも最大1Mbpsという速度まで落ちてしまいますが、その速度で無制限で使えます。
Rakuten linkアプリを使えば、かけ放題
楽天モバイル専用のアプリ、Rakuten linkアプリを使えば、国内の通話がかけ放題になります。それでだけでなく、SMSも使い放題になります。
これはRakuten linkアプリを使用していないスマホや固定電話へもかけ放題になります。
次世代通信規格「5G」に対応
楽天モバイルは、今まで主流となっていた「4G」はもちろん、今後の主流となる「5G」にも対応しています。
「5G」の特徴としては「超高速」、「大容量」、「超低遅延」、「多数同時接続」などがあげられ、これからの通信環境を飛躍的に向上させる可能性をもっています。
ただし、「5G」を使うには対応端末をもっていることと、楽天回線5Gエリア内にいることという、条件がつきます。
「5G」エリア外では自動的に「4G」に切り替わります。
事務手数料が無料
契約事務手数料、SIM交換手数料、SIM再発行手数料、MNP転出手数料などの事務手数料が無料になります。
楽天モバイルのキャンぺーンについて
2021年7月現在、
プラン料金3カ月無料キャンペーン
プラン料金が最初の3か月無料になるキャンペーンを実施中です。この期間中、試しに大量にデータを使うとか、普段はやりにくいことを実際に試してみてもいいかもしれません。
他社からの乗り換えで20,000ポイント還元、
もし持っている端末をそのまま使いたい場合、他社からの乗り換え(MNP)、いわゆる回線のみでも、20,000円相当分の楽天ポイントが還元されます。
対象のアンドロイドスマホとセット購入で最大25,000ポイント還元
対象のアンドロイド端末とセットで購入すれば、最大で25,000円相当分の楽天ポイントが還元されます。
対象のアンドロイド端末はいくつかありますが、特におすすめは
楽天ハンドの本体価格は20,000円ですが、2021年7月現在、24,999円相当分の楽天ポイントが還元されるので、実質無料どころか、余計にポイントがもらえます。
もちろん端末自体もコンパクトで扱いやすく、Snapdragon 720Gを搭載しているので動作もそれなりにサクサクです。


対象のiphoneとセット購入で最大20,000ポイント還元
また対象のiPhoneとセットで購入でも、最大20,000円相当分の楽天ポイントが還元されるという、「iphone 超トクのりかえ」キャンペーンが実施されています。
eSIM対応製品でekycを利用すると最大21,000ポイント還元
eSIM対応製品でAIかんたん本人確認(ekyc)を行って楽天モバイルと契約すると、最大21,000ポイントが還元されます。※2021年8月18日(水)まで。
楽天市場のSPUが倍率アップ
楽天モバイルと契約すると、ポイントが+1倍になり、楽天市場での買い物がお得になります。
さらに楽天モバイルキャリア決済(Androidのみ)を当月、合計2,000円以上利用すれば、さらにポイントが+0.5倍になります。
貯まった楽天ポイントはもちろん、楽天モバイルの月々の支払に使うことはできます。
楽天ひかりが1年間無料
楽天モバイルと楽天ひかりを同時に契約すれば、楽天ひかりの月額利用料金が1年間無料になります。
もちろん楽天ひかりも楽天市場のSPUの対象になり、ポイントが+1倍になります。


楽天モバイルのメリット
完全無料で国内通話、国内SMSが利用可能
データ使用量を1GBまでに抑えるという条件はありますが、国内通話、国内SMSをRakuten Linkアプリを通して行えば、完全無料で運用可能ということです。
楽天回線エリアであれば、速度は高速
自分が今いる場所が楽天回線エリア内だと楽天回線に、楽天回線エリア外だと、自動的に「パートナー回線」に切り替わります。
試しに楽天回線エリアで速度を計測してみました。場所は楽天本社がある二子玉川です。ダウンロードは114Mbps、アップロードは53.6Mbpsでした。
同じ場所でMVNOのOCN モバイル ONEと契約した別のスマホで速度を計測してみました。ダウンロードは39.5Mbps、アップロードは20.7Mbpsでした。
楽天モバイルのほうが高速でした。
ダウンロード | アップロード | |
---|---|---|
楽天モバイル(楽天回線エリア)※計測場所は二子玉川 | 114Mbps | 53.6Mbps |
OCN モバイル ONE※計測場所は二子玉川 | 39.5Mbps | 20.7Mbps |
SPU(スーパーポイントアッププログラム)に対応
楽天モバイルを契約中、SPUの倍率があがり、ポイントが+1倍になります。楽天市場で頻繁に買い物をするのであれば、このメリットは魅力的だと思います。
Rakuten UN-LIMIT VIのデメリット
パートナー回線エリアになると速度が遅くなる
パートナー回線エリアで速度を計測してみました。ちなみに計測した場所は先ほどの二子玉川から10kmくらい離れたところです。
結果はダウンロードは16.7Mbps、アップロードは23.5Mbpsでした。楽天回線エリアのときと比べると、随分速度は落ちました。
ダウンロード速度 | アップロード速度 | |
---|---|---|
※計測場所は二子玉川114Mbps53.6Mbps | 楽天モバイル(楽天回線エリア)114Mbps | 53.6Mbps |
※計測場所は二子玉川から10kmほど離れたところ | 楽天モバイル(パートナー回線エリア)16.7Mbps | 23.5Mbps |
楽天回線エリアは現状まだまだ少ない
引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/
上のマップは2021年2月現在の楽天回線の普及具合を示したマップを一部抜粋したものです。濃いピンク色が楽天回線エリアで、薄いピンク色がパートナー回線エリアです。
こうしてみると、楽天回線はまだまだ全国的に普及しているとは言い難いです。東京や大阪、名古屋などの都市圏でも、一部楽天回線に対応していないエリアもあります。
もし楽天モバイルへの乗り換えを考えているなら、まずは自分の住んでいるエリアが楽天回線エリアなのかどうかを確認することをおススメします。
楽天回線エリア内なのに、パートナー回線エリアになってしまう。
自分の住んでいるエリア一帯は楽天から提供されているマップによると楽天回線エリアになっています。しかし、アプリで確認するとパートナー回線エリアと表示されました。
試しに車で自分の住んでいるエリアをグルグル回って確認してみましたが、ずっとパートナー回線と表示されました。
つまり、本来なら楽天回線でつながるはずなのに、実際にはパートナー回線でつながっている状態になっているということです。
※2021年5月現在、楽天回線でつながるようになりました。
パートナー回線エリアで月5GB以上使うと低速モードになる
パートナー回線エリアだと月に5GB以上高速通信を行うと、自動的に1Mbpsという低速モードに切り替わります。
一方、楽天回線エリアだとほぼ無制限に高速通信が使えます。パートナー回線エリアで大量にデータを使う場合は注意が必要です。
実質無料で運用するのは難しい
実際に楽天モバイルを運用してみて分かったのですが、普通に使っていたら余裕でデータ利用料は1GBを超えます。
自分は普段在宅で仕事をしていて、しかも、WIFIで接続しているので、データ利用料は相当少ないです。
買い物に行くときとか、ちょっとした外出時にデータを消費するくらいです。そんな使い方でもデータ利用量を1GB以内に収めるのは不可能でした。
対応バンド(周波数帯)が少ないのでつながりにくい場合も
回線が快適になるかどうかの一つの指標として、バンド(周波数帯)があります。これは簡単に言えば、電波の通り道のことです。
バンド(周波数帯)は種類がいくつかあり、これに多く対応となれば、たとえつながりにくい場所に移動しても、適切なバンド(周波数帯)に切り替わり、ある程度の通信品質が保たれます。
このバンド(周波数帯)は数に限りがあり、あらかじめ総務省から各キャリアに割り当てられています。実際に大手4キャリアの4G、5Gのバンド(周波数帯)をまとめたのが下記の表です。
4G | 5G | |||||||||||
700MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.7GHz帯 | 2GHz帯 | 2.5Ghz帯 | 3.4Ghz帯 | 3.5Ghz帯 | 3.7Ghz帯 | 4.5Ghz帯 | 28Ghz帯 | |
ドコモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
KDDI | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ソフトバンク | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
楽天モバイル | 〇 | 〇 | 〇 |
このうち、700Mhz、800Mhz、900Mhz帯のバンド(周波数帯)はプラチナバンドと呼ばれます。
プラチナバンドだと、電波が屋内まで到達しやすく、隅々まで届きやすいという特性を持っています。このプラチナバンドに対応するかしないかで通信品質に大きな差が生まれます。
楽天モバイルは残念ながらこのプラチナバンドには非対応です。総務省にプラチナバンドの割り当てを要望していますが、まだまだ時間はかかると思います。
また、それに加えて、楽天モバイルは、4Gでは1.7GHz帯一本で勝負しています。
プラチナバンドに非対応、4Gでは1.7GHz帯一本ということで、他社の回線と比べると楽天モバイルは、正直つながりにくさを感じることが多いです。
実際、特定の建物に入ったときや、地下鉄での移動の際、一時的につながらないといったことを経験したことがあります。
ちなみに5Gは他社と同レベルです。ただ5G自体、全く普及していないので現状あまり意味はありません。
まとめ
楽天モバイルは実質無料というインパクトのせいで、デメリットがあまり目立っていません。しかし、楽天モバイルを運用していてはっきりとしたデメリットが存在することは確信しました。
ただ、自分の使い方ではデータ利用量は3GB以内に抑えられるので、月の利用料金が980円です。他のキャリアを使った場合、おそらくその倍の料金は請求されたと思います。
自分のデータ利用量をあらかじめどれくらいか把握し、安く運用できそうだと思ったら、この楽天モバイル、検討するのはおおいにありだと思います。