ビデオカードのNVIDIA RTX3050は、RTXシリーズの中でもっとも下位に位置する、いわゆるエントリークラスのビデオカードです。
そのため、ビデオカード単体の価格も安いため、RTX3050搭載BTOパソコンも価格が安い傾向にあります。
予算に限りはあるけど、なるべく性能の高いものが欲しいというのであれば、RTX3050搭載BTOパソコンはおすすめです。
今回はRTX3050の性能を軽く紹介し、そのあとでおすすめのRTX3050搭載BTOパソコンを紹介します。

RTX3050は現在の妥協点ともいえるべき、ビデオカードです。予算に限りがある人は、まずはRTX3050搭載モデルから探してみてはいかがでしょうか?
RTX3050とは?
RTX3050は2022年2月に発売されたRTXシリーズの中で最も下位に位置付けられるビデオカードです。
ここでRTX3050のスペックを上位のRTX3060と比較してみます。
RTX3050 | RTX3060 | |
アーキテクチャー | Ampere | Ampere |
製造プロセス | 8nm | 8nm |
SM数 | 20基 | 28基 |
CUDAコア数 | 2560基 | 3584基 |
RTコア数 | 20基 | 28基 |
Tensorコア数 | 80基 | 112基 |
ROP数 | 32基 | 48基 |
テクスチャーユニット数 | 80基 | 112基 |
ベースクロック | 1552MHz | 1320MHz |
ブーストクロック | 1777MHz | 1777MHz |
メモリスピード | 14Gbps | 15Gbps |
メモリ容量 | GDDR6 8GB | GDDR6 12GB |
メモリバス幅 | 128bit | 192bit |
PCI-Express | Gen4×8 | Gen4×16 |
消費電力(TGP) | 130W | 170W |
上記のスペック表を見ると、RTX3050とRTX3060に差があるのがわかると思います。特に性能に直結するCUDAコア数は1000ほど差が開いています。
ただ、RTX3050はVRAM容量が8GBとエントリークラスのビデオカードとしては、破格のVRAM容量をもっています。さらにRTコア、Tensorコアも内蔵しているので、DLSS、レイトレーシングも使用可能です。
エントリークラスのビデオカードとはいえ、侮れない性能を持っていることがこのスペック表からも見てとれます。
RTX3050のレビューはこちら↓。

RTX3050の性能を検証
検証機について
検証機のスペック | ||
CPU | core i5-12400 | |
CPUクーラー | リテールクーラー | |
マザーボード | Asrock B660M PRO RS | |
メモリ | DDR4-3200 8G×2(KD48GU880-32A160U) | |
ビデオカード | RTX3050 | |
ストレージ | Crucial P2 1TB WDS500G2B0A 500GB | |
電源ユニット | 750W(Cooler Master V750) | |
OS | Windows 10 HOME |
3D MARK
DirectX 11ベンチマークのFire StrikeとDirectX 12ベンチマークのTime Spyのベンチマークです。わかりやすいように、GTX1660 SUPERを比較対象とします。
このように、RTX3050のスコアはほぼGTX1660 SUPERと同じです。

ぶっちゃけRTX3050の性能は、GTX1660 SUPER、GTX1660 Tiとほぼ同じです。ただ、RTX3050はVRAM容量がそれらのGPUと比べて多いのと、レイトレ、DLSSといった技術が使えます。
ゲームベンチ
FF15 ベンチマーク
FF14 ベンチマーク
Forza Horizon 5 ベンチマーク
Cyber Punk 2077 ベンチマーク
Fortnite
Apex Legend
レイトレーシングとDLSSについて
RTX3050はRTコアを搭載しているため、リアルタイムレイトレーシング(以下レイトレ)が使用可能です。ただ、レイトレをオンにすると凄まじい負荷がかかります。
例えば、サイバーパンク2077(フルHD、中設定)でレイトレをONにすると、平均FPS「79.28」が、「24.75」まで落ちてしまいます。
RTX3050はレイトレ性能に直結するRTコアの数は少なく、さらにGPU性能もそこまで高くないので、レイトレをONにしての快適なゲームプレーはほぼ不可能だと思っていいです。
ただし、RTX3050はTensorコアを搭載しているため、DLSSが使用可能になります。これは画質の劣化を最小限にしつつ、アップスケーリングを実行するというものです。低解像でゲームは出力されるため、フレームレートが大きく伸ばせます。
例えば、先ほど、サイバーパンク2077でレイトレをオンにしたら、平均FPSが「24.75」まで落ちましたが、DLSSをオンにすることで、平均FPSが「61.30」まで上げることができます。
つまり、RTX3050でもDLSSを併用することで、レイトレONのままゲームをプレーすることも可能になるということです。もちろん、DLSSは単体でも使用可能なので、単純にフレームレートを大きく伸ばしたいという目的で使用しても問題ありません。
ただし、DLSSはゲーム側が対応する必要があります。
リアルタイムレイトレーシング、DLSSの解説はこちら↓。


RTX3050のゲーム性能はそこまで悪くありません。軽いゲームであれば、設定次第では200fps以上のハイフレームレートでのゲームプレーも十分可能です。また、重量級のゲームも設定を低くすれば、60fpsを維持してのプレーも可能です。
【2022年9月】RTX3050搭載おすすめモデル
ツクモ
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
AeroStream RM3A-A221/B | 122,300円 | Ryzen 3 4100 | RTX3050 ※カスタマイズ | 8GB×1 | 500GB(M.2) | A520 |
TSUKUMO PC ミニタワー TM5J-B222BN/R/CP1 | 134,800円 | Core i5-11400F | RTX 3050 | 8GB×2 | 500GB(M.2) | B560 |
G-GEAR GA5A-C221/B | 139,800円 | Ryzen 5 4500 | RTX 3050 | 8GB×2 | 500GB(M.2) | B550 |
G-GEAR Powered by MSI GM5A-C222BN/A/CP1 | 139,800円 | Ryzen 5 5600X | RTX 3050 | 8GBx2 | 1TB(M.2) | B550 |
パソコン工房
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
STYLE-M0P5-R41-NAS | 119,700円 | Ryzen 3 4100 | RTX 3050 | 8GB×1 | 480GB(SATA) | B550 |
LEVEL-M0P5-R45-NAX | 135,980円 | Ryzen 5 4500 | RTX 3050 | 16GB | 500GB(m.2) | B550 |
パソコンSHOPアーク
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
147,050円 | Ryzen 5 5500 | RTX3050 | 8GB×2 | 1TB(M.2) | B550 | |
149,800円 | Core i5-12400 | RTX3050 | 8GB×2 | 1TB(M.2) | B660 |
FRONTIER
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
144,800円 | Core i5-12400F | RTX 3050 | 8GBx2 | 512GB(M.2) | B660 | |
144,800円 | Core i5-12400F | RTX 3050 | 8GBx2 | 512GB(M.2) | B660 |
パソコンショップSEVEN
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
131,780円 | Ryzen 5 5600G | RTX3050 | 16GB | 500GB(M.2) | B550 | |
142,780円 | Core i3-12100 | RTX3050 | 16GB | 500GB(M.2) | B660 |
ストーム
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
145,000円 | Core i5-12400 | RTX3050 | 8GB×2 | 500GB(M.2) | B660 |
【2022年9月】おすすめのRTX3050搭載BTOパソコン
おすすめその① パソコン工房 STYLE-M0P5-R41-NAS
とにかく安く、RTX3050搭載モデルが欲しいというのであれば、パソコン工房のSTYLE-M0P5-R41-NAS がおすすめです。
11万円台という価格は、RTX3050搭載モデルとしては最安値に近いです。ただし、メモリが8GBなので出来れば、16GBに増設したいところです。ただ、増設しても、127,501円なので、十分安いです。
搭載しているCPUはRyzen 3 4100(4コア8スレッド)で、比較的新しいCPUです。ただ、残念ながらZEN2なので性能はそこまで高くないです。
ただ、RTX3050もハイエンドのGPUというわけではないので、力不足を極端に感じることはないと思います。
現在、年末年始大還元祭 第2弾キャンペーンで、5000円分が還元されるのと送料が無料なので、かなりお得です。
おすすめその② ツクモ TSUKUMO PC ミニタワー TM5J-B222BN/R/CP1
![]() | OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-11400F | |
ビデオカード | RTX 3050 | |
メモリ | 8GB×2 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | B560 | |
電源 | 550W(BRONZE) | |
価格 | 134,800円 |
ツクモ GI5A-D221BN/NT1は一切カスタマイズできない、いわゆる完成品です。そのため、即納モデルとなり、出荷は非常に速いという特徴があります。
搭載しているCPUは、インテル第11世代のCore i5-11400F(6コア12スレッド)です。少し古いですが、今でも十分通用するCPUで、RTX3050との組み合わせであれば、性能不足を感じることはまずないと思います。
インテル第12世代のCore i5-12400のモデルが軒並み14万円台なので1万円安価な、こちらのモデルのほうがおすすめです。
Core i5-11400Fのレビューはこちら↓。

まとめ
RTX3050搭載のBTOパソコンは、10万円前半で購入できるモデルが多く、総じてコスパが高い印象です。
RTX3050はエントリークラスのビデオカードですが、軽いゲームはもちろん、重いゲームも十分遊べる性能は持っています。
初めてゲーミングPCを購入する方はもちろん、予算に限りがあって、なるべく性能の高いゲーミングPCが欲しいという方にも、RTX3050搭載BTOパソコンはおすすめできます。