RTX3050はエントリークラスに位置付けられるGPUです。エントリークラスでありながら、DLSSやリアルタイムレイトレーシングに対応しています。
本記事ではRTX3050についての簡単な解説をし、RTX3050搭載のおすすめゲーミングPCを厳選して紹介したいと思います。
RTX3050の簡単な解説
RTX3050の基本スペック | |
アーキテクチャー | Ampere |
製造プロセス | 8nm |
CUDAコア数 | 2,560 |
RTコア数 | 20 |
Tensorコア数 | 80 |
ベースクロック / ブーストクロック | 1,552MHz / 1,777MHz |
VRAM | 8GB(GDDR6) |
メモリバス幅 | 128bit |
PCI-Express | Gen4.0×8 |
TDP | 130W |
発売日 | 2021年2月 |
RTX3050は2022年2月に販売開始されたGPUです。
RTX3050はRTX30シリーズのエントリークラスに位置付けられているGPUです。
そのため、上位モデルのRTX3060とスペックを比べると、CUDAコア数は3,584→2,560、メモリバス幅は192bit→128bit、VRAM容量は12GB→8GBと、かなりのスペックダウンをしています。
また競合となるのがGTX1660 Superです。スペックを比較すると、CUDAコア数、VRAM容量に関してはRTX3050が勝っていますが、メモリ帯域ではGTX1660 Superのほうが勝っています。
スペック上から見ると優劣つけがたいですが、RTX3050はVRAM容量が8GBとGTX1660 Superの6GBより多く、またリアルタイムレイトレーシング、DLSSに対応という強みがあります。
ただ、RTX3050の3D性能ではリアルタイムレイトレーシングのゲームプレーは負荷が重すぎるので、まともなゲームプレーは不可能です。
RTX 3050とは
3D MARK

定番ベンチマークの3D MARKで比較すると、RTX3050は上位のRTX3060と大きく差をつけられ、下回っています。
一方、GTX 1660Superと比較すると、差はほとんどなく互角だということが分かります。
ただ、GTX 1660SuperにはRTコアが搭載されていないので、Port RoyalではRTX3050が圧勝しています。
フルHDゲーミング

フルHD解像度でのゲームは比較的余裕があります。設定を落とせば、Apex LegendやFortniteであれば、144fpsを維持してのゲームプレーも十分可能です。
ただ、最高設定の中量級、重量級のゲームは60fpsを下回るので、設定を落とす必要があります。
フルHD解像度最高設定で安定して60fpsを維持してプレーしたいのなら、RTX3060以上をおすすめします。
なお、Forzahorizon 5のエクストリーム設定ではGTX1660 Superに対して圧勝しています。これはGTX1660 SuperがVRAM容量不足を起こしているためです。VRAM消費の多いゲームでは間違いなく、RTX3050のほうがパフォーマンスが出ます。
WQHDゲーミング

WQHD解像度でのゲームはかなり厳しいです。中量級、重量級のゲームではたとえ設定を低くしても、60fpsを維持してのプレーは不可能と思っていいです。
4Kゲーミング

4K解像度でのゲームは非常に厳しいです。Cyber Punk 2077などの超重量ゲームはもちろん、比較的負荷の軽いゲームでも快適なプレーは厳しいです。
RTX3050搭載ゲーミングPCはこんな方におすすめ
- ApexやFortniteで、フルHD解像度低~中設定で144fpsを維持してプレーしたい方
- とにかく安いゲーミングPCを探している方
CPU:Core i7-12700、マザーボード:MSI PRO B660M-A、メモリ:Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2/3200MHz動作)、システムSSD:Crucial P2 1TB、データSSD:Kingston NV2 2TB
RTX 3050搭載おすすめゲーミングパソコン
TSUKUMO G-GEAR GA5A-B230/B2

CPU | Ryzen 5 5500 |
---|---|
ビデオカード | RTX 3050 |
メモリ容量 | DDR4 16GB |
ストレージ容量 | 1TB M.2 NVMe SSD【Gen3】 |
本体寸法 | 約190mm(幅)x約435mm(高さ)x約475mm(奥行) |
価格 | 117,200円 |
Ryzen 5 5500×RTX 3050のエントリークラスのゲーミングPCです。
Ryzen 5500は6コア12スレッドのZEN3世代のCPUです。APUのRyzen 5 5600Gから内蔵GPUをなくしたバージョンと言える存在です。
そのため、L3キャッシュの量が少ないというデメリットはありますが、RTX 3050あたりのビデオカードと組み合わせであれば、性能不足を感じることはないです。
メモリは16GB、ストレージは1TBと基本スペックは優秀です。
さらにマザーボードはATXサイズのMSI B550-A PRO、電源はCWT製の500W 80PLUS BRONZE対応、ストレージはSamsung 980 1TB採用と、質の高いパーツを採用しているのも魅力的です。
パソコン工房 iiyama SOLUTION-M0P5-R45-NAX

CPU | Ryzen 5 4500 |
---|---|
ビデオカード | RTX 3050 |
メモリ容量 | DDR4 16GB |
ストレージ容量 | 500GB M.2 NVMe SSD【Gen3】 |
本体寸法 | 約190mm(幅)x約357mm(高さ)x約415mm(奥行) |
価格 | 113,800円 |
Ryzen 5 4500×RTX 3050のエントリークラスのゲーミングPCです。
Ryzen 5 4500は6コア12スレッドのZEN2世代のCPUで、高性能というわけではないですが、RTX 3050あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはないです。
メモリは16GBなのはいいですが、ストレージは500GBと少し心もとないので、ストレージは1TBへのカスタマイズがおすすめです。

まとめ
RTX3050搭載のBTOパソコンは、10万円前半で購入できるモデルが多く、総じてコスパが高い印象です。
RTX3050はエントリークラスのビデオカードですが、軽いゲームはもちろん、DLSSを使用すれば重いゲームも十分遊べる性能は持っています。
初めてゲーミングパソコンを購入する方はもちろん、予算に限りがあって、なるべく性能の高いゲーミングパソコンが欲しいという方にも、RTX3050搭載ゲーミングパソコンはおすすめできます。