RTX4070は、RTX40シリーズの中で、上位とミドルクラスの間に位置するミドルハイクラスのGPUです。
本記事ではRTX4070についての簡単な解説をし、RTX3070搭載のおすすめゲーミングPCを厳選して紹介したいと思います。
目次
RTX4070の簡単な解説
RTX4070 | RTX3080 | |
アーキテクチャー | Ada Lovelace | Ampere |
製造プロセス | TSMC 4nm | Samsong 8nm |
SM数 | 46 | 68 |
CUDAコア数 | 5888 | 8704 |
RTコア数 | 46 | 68 |
Tensorコア数 | 184 | 272 |
ベースクロック / ブーストクロック | 1920MHz / 2475MHz | 1440MHz / 1710MHz |
VRAM | 12GB(GDDR6X) | 10GB(GDDR6X) |
メモリバス幅 | 192bit | 320bit |
PCI-Express | Gen4.0×16 | Gen4.0×16 |
TDP | 200W | 320W |
参考価格 | 99,800円 | 94,000円 |
発売日 | 2023年4月 | 2020年9月 |
RTX4070は2023年4月に販売開始されたGPUです。
RTX4070はAda Lovelace世代のRTX40シリーズのハイエンドとミドルクラスの間に位置する、ミドルハイクラスのGPUです。
ライバルとなるのが、RTX3080です。単純なスペックを比較すると、RTX4070はRTX3080に見劣りしているように見えます。
ただ、Ada Lovelace世代のRTX40シリーズは、バス幅が狭くても巨大なL2キャッシュで性能を補うという特徴を持っています。そのため、単純なスペックだけで性能を比較するのは実は難しいです。
また、RTX40シリーズはDLSS Frame Generation(DLSS3.0)に対応しています。これはAIでフレーム生成を行い、ゲームのフレームレートを大きく伸ばすことが可能になります。RTX3080はDLSS3.0は使えませんので、その点は大きな強みといえます。
ただし、この機能が使えるのはDLSS3.0対応のゲームに限ります。
RTX4070のゲーム性能
RTX4070のゲーム性能は一言でいえば、RTX3080とほぼ同等です。上記の動画を見てもそれは明らかです。したがって、RTX3080のゲーム性能を見ていただけると、ある程度、RTX4070のゲーム性能は把握できます。
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ただし、バス幅が狭いせいで、高解像度ではRTX3080のほうがゲームパフォーマンスが上になります。特に4K解像度ではその差は顕著です。ゲームによっては10FPS以上差が開きます。
RTX4070搭載ゲーミングPCはこんな方におすすめ
- ApexやFortniteで、フルHD解像度最高設定で240fpsを維持してプレーしたい方
- Cyberpunk2077などの超重量級ゲームを、WQHD解像度最高設定で60fpsを維持してプレーしたい方
- ForzaHorizon 5などの中量級のゲームを、4K解像度最高設定で60fpsを維持してプレーしたい方
- DLSS3.0対応ゲームをプレーする予定がある方

ゲーミングパソコンではRTX4070のコスパの良さが光る
RTX4070のGPU単体の価格は約10万円ほどと、コスパは微妙です。ただ、ゲーミングパソコンでは徐々にRTX3070以上のGPUを搭載したモデルの姿が消え、RTX3070以上搭載のゲーミングパソコンのコスパは急激に悪化しています。
そのため、RTX3070以上搭載のゲーミングパソコンより、RTX4070搭載ゲーミングパソコンのほうがコスパが良好という状況が生まれています。
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
LEVEL-M7P5-R56X-TLX |
195,800円 | Ryzen 5 5600X | RTX 4070 | 8GB x2 | 500GB(M.2) | B550 |
199,800円 | Core i7-12700F | RTX 3070 | 16GB x2 | 1TB(M.2) | H670 | |
235,800円 | Core i7-12700F | RTX 3070 Ti | 16GB x2 | 1TB(M.2) | H670 | |
245,800円 | Core i7-13700F | RTX 3080 | 16GB x2 | 1TB(M.2) | B760 |
上記の表は、自分がまとめた「ゲーミングPCの最新セール情報」から、RTX4070、RTX3070、RTX3070Ti、RTX3080搭載の最安ゲーミングパソコンをまとめたものです。このように、RTX3070以上のゲーミングパソコンは必要以上に価格が高くなる傾向があります。
素直にRTX4070搭載ゲーミングパソコンの購入をおすすめします。
【2023年6月3日更新】RTX4070搭載おすすめゲーミングパソコン

FRONTIER FRGHB550/WS512
![]() |
OS:Windows 11 Home |
CPU:Ryzen 7 5700X | |
GPU:RTX 4070 | |
メモリ:16GB (8GB x2) DDR4-3200 | |
ストレージ:1TB(M.2) | |
マザーボード:B550 | |
電源:750W(GOLD) | |
価格:194,800円 | |
CPUにRyzen 7 5700X(8コア16スレッド)、容量16GBのDDR4-3200メモリ、ある程度拡張性が高いB550マザーボード搭載で、約19万円です。
ストレージは1TBのNVMe SSDを搭載なので、重量級のゲームを複数インストールすると容量に余裕がなくなる可能性があります。電源ユニットは容量750 W(80 PLUS BRONZE)で、必要十分です。
Ryzen 7 5700XはZEN3世代のCPUです。8コア16スレッドということでマルチ性能も優れますが、シングル性能もまあまあ高いです。RTX4070と組み合わせる上で全く問題ありません。
このモデルは、価格が20万円以下なのにストレージ1TB搭載ということで、RTX4070搭載モデルとしてはトップクラスにコスパが高いです。
まとめ
RTX4070単体だとまだまだ高いイメージですが、ゲーミングパソコンで見ると、旧世代のGPU搭載のゲーミングパソコンの価格高騰により、お得なイメージです。
RTX4070はRTX3080のリニューアル版と考えれば、まずますの性能だと思います。
RTX3080など旧世代のハイエンドGPU搭載のゲーミングパソコンを選ぶくらいなら、RTX4070搭載ゲーミングパソコンをおすすめします。