初心者の方がいざゲーミングPCを購入しようとすると、種類が多くてどれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、初心者の方に向けてゲーミングPCの選び方を解説し、最後に初心者向けのゲーミングPCを紹介します。
ゲームの推奨環境から選ぶ
すでにやりたいゲームが決まっているのなら、そのゲームの推奨環境に合わせてゲーミングPCを選べばまず失敗はしません。推奨環境はゲームの公式サイトやsteamの販売ページに掲載されています。
例えば、アーマードコア6のsteamのページを見るとシステム要件という項目があり、そこに推奨環境が記載されています。
また、BTOショップもその推奨環境に合わせたモデルを販売しています。
ただ、残念ながらこうした推奨環境を見ても例えば最高設定でfpsが60維持できるのかといったことが分かりづらいです。
また、同じ理由で、BTOショップのゲーム推奨モデルもどれくらいのパフォーマンスが出るのか未知数です。
そこで参考にしてほしいのが実際にゲームをプレーして検証している人のサイトです。例えば自分の場合、各グラボで実際にゲームをプレーしてフレームレートを計測しています。
こういったサイトはゲーミングPC選びの参考になります。
予算から選ぶ
予算に合わせてゲーミングPCを選ぶのも一つの手です。
例えば、かけられる予算を10万円以下、10万円~15万円、15万円~20万円とあらかじめて決めておけば、候補になるゲーミングPCを絞れます。
自分のサイトでも10万円、10万円~15万円、15万円~20万円という3つの予算でゲーミングPCを紹介していますので、参考にしてみてください。
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スペックから選ぶ
CPUやビデオカード、ストレージ、メモリなど各パーツには様々なスペックがありますが、ゲーミングPCを選ぶ際にまず重視してほしいのは「ビデオカード」です。
ビデオカードはGPU(Graphics Processing Unit)、VRAM、映像出力端子、PCI-Expressスロット対応の拡張カードです。
ビデオカードの役割は主に3Dゲームを快適に動作させることです。ビデオカード(正確にはGPU)の性能次第で、ゲームプレー時の画質やフレームレート、解像度をどこまで引き上げられるかが変わってきます。
つまり、スペックからゲーミングPCを選ぶ際は、ビデオカードを決めることから始めます。
ビデオカードのGPUはNVIDIA、AMD、インテルの3つの会社がほぼ独占しています。NVIDIAはGeforce、AMDはRADEON、インテルはArcというブランドで展開しています。
この3つのブランドからどれを選ぶべきかという問いに対して、自分なら無難にNVIDIAのGeforceと答えます。理由としては下記の通りです。
・2022年第4四半期のGPU出荷台数ベースのシュアはNVIDIAのGeforceが85%と他社を圧倒している
・多くのゲームがNVIDIAのGeforceに最適化されている
・アップスケーリングのDLSSが優秀
・リアルレイトレーシング有効時ではNVIDIAのGeforceのほうがパフォーマンスが出る
・市場で販売されているゲーミングPCのほとんどがNVIDIAのGeforceを搭載している
特にゲーミングPCのセールモデルは圧倒的にNVIDIAのGeforce製のGPUを搭載しています。
NVIDIAのGeforceにもいくつか種類があり、各解像度向けに分けると以下のように分類できます。参考にしてみてください。※なおスペースの都合上、すべてを網羅しているわけではないので注意してください。
RTX 4090 | 4K解像度向け |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070 Ti Super | WQHD解像度向け |
RTX 4070 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 4060 Ti | フルHD解像度向け |
RTX 4060 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3050 | フルHD解像度向け※低設定 |
GTX 1660 Super | |
GTX 1650 | |
GTX 1630 |
下記サイトではGPUごとのゲーミングPCをまとめているので参考にしてみてください。
CPUもGPUの性能を引き出すのに重要な要素です。ただし、BTOメーカーはGPUの性能をなるべく多く引き出せるCPUをあらかじめ選定しています。初心者の方はあまり気にしないでいいです。
ストレージは最低でも1TBは欲しい
BTOショップで販売されているゲーミングPCの多くは、ストレージ容量が500GB若しくは1TB搭載の2種類に分かれます。
500GB搭載のモデルは当然その分安くなっているのですが、用途によってはストレージ不足に陥りやすいです。
昨今、ゲームタイトルによっては100GB以上の容量を消費するゲームも珍しくないからです。例えば、レースゲームの「Forza Horizon 5」は142GBも消費します。
500GBといってもその内、OSによって消費されるので、使えるのは実質400GBくらいです。つまり、100GB以上のゲームを3~4本位ダウンロードするだけで、ストレージは限界に来ます。
そこでおすすめしたいのがストレージを1TBにカスタマイズすることです。500GBのモデルでも、数千円プラスするだけで、1TBへの増設が可能です。
ゲーム目的であれば、やはり最低でもストレージ容量は1TBは欲しいです。
メモリは16GBでも問題なし
BTOショップで販売されているゲーミングPCの多くは、メモリ容量が16GB若しくは32GB搭載のの2種類に分かれます。
「16GBと32GB、どちらがおすすか?」と聞かれたら、自分は自信をもって、16GBで問題ないと答えます。
例えば、最高峰のグラフィックの最新格闘ゲームの鉄拳8の場合、どんなに設定を高くしてもメモリ消費量は6GB台で収まります。
正直言って、16GB以上消費するゲームはほとんどありません。
メモリ容量は、心の安寧を得たい場合は32GBを、そうでないのなら素直に16GBを選ぶことをおすすめします。
ゲームを本格的にやるのであれば、デスクトップ型がおすすめ
ゲーミングPCにはデスクトップ型とノートPC型の2種類があります。ノートPC型のゲーミングPCを選んだ場合、別途、モニターやキーボードを購入する必要がないので、デスクトップ型と比較すると一見コスパが高そうに見えます。
ただ、ノート型のゲーミングPCのデメリットとしては構造上、どうしても排熱の問題がつきまといます。スペースの都合上、CPUやGPUを冷やすためのヒートシンクやファンが簡素なものになってしまいます。
例えば、インテル第13世代 Core i9-13900HXとNVIDIA RTX 4070を搭載した「Alienware x16」にベンチマークをかけると、瞬く間にCPU温度もGPU温度も100℃近くいきます。
その結果、サーマルスロットリング(自動的にクロック周波数を下げ、温度を下げてくれる機能)が発生します。
つまり長時間ゲームをすると熱で性能が落ち、その結果ゲーム性能が低下する可能性があります。
一方、デスクトップ型だと巨大なヒートシンクやファンを搭載でき、排熱はスムーズにいくので、サーマルスロットリングは発生しづらいです。
やはり、ゲームを本格的にプレーするのであればデスクトップ型をおすすめします。
保証の手厚いBTOショップを選ぶ
ゲーミングPCは精密機械の固まりです。故障などのトラブルが発生するリスクは常にあります。そのため、BTOショップは基本的に1年間の無償保証を用意しています。
ただ、ゲーミングPCをたった1年で買い替えという人は滅多にいないと思います。例えば3年くらいの長期間使用するのが当然といえます。
長期間の使用を考えるとやはり保証は気になります。そこでBTOショップはオプションで長期保証を用意しています。例えば、FRONTIERの場合、標準1年+2年のプレミアム保証を選択できます。
ただ、その場合、当然有料になるので、パソコン本体+数万円の負担になります。
そこでおすすめしたいのが、マウスコンピューターです。
マウスコンピューターでは標準で、無償保証期間が3年間ついているからです。さらに、24時間365日受付対応の電話サポートを受けることができます。
つまり、初心者向けのゲーミングPCを考えた際、保証が手厚いマウスコンピューターはまさにうっつけとなります。マウスコンピューターはいくつかブランドを展開していますが、特におすすめなのがNEXTGEARシリーズに属しているゲーミングPCです。
価格が安いだけでなく、3年間の無償保証期間をうけられるからです。
おすすめは以下の2台です。いずれもフルHD解像度であれば、何不自由なくゲームをプレーできる性能を持っています。
まとめ
ゲーミングPCの選び方は確かに難しいです。そこに絶対の答えはないからです。ここで述べた選び方以外にも外観から選ぶ人もいるかもしれません。
ただ、この記事では基本的なゲーミングPCの選び方についてまとめているのでゲーミングPCを選ぶ際、きっと役に立つと思います。
後悔しないゲーミングPC選びをすることを願っています。