予算15万円以上20万円以下のゲーミングPCはWQHD解像度でのプレーを余裕でこなせる性能を持っています。
昨今、WQHDモニターなどの高解像度のPCモニターも安価になっているため、高解像度でゲームをプレーしたい方も増えています。
そのため、BTO各社、その需要を満たすために、比較的豊富なラインナップを揃えています。
今回の記事では、予算15万円以上20万円以下のゲーミングPCのおすすめモデルを紹介します。
予算15万円以上20万円以下のゲーミングPCの特徴
予算15万円以上20万円以下のゲーミングPCは必然的に、アッパーミドルクラスのモデルに分類されます。
搭載されているGPUは、RTX 4060 Ti、RTX 4070、RTX 4070 SUPERあたりが想定されます。
RTX 4060 Tiのゲーム性能
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検証環境
検証環境 | |
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CPU | インテル 「Core i5-14600KF」 |
CPUグリス | ARCTIC 「MX-4」 |
ビデオカード | MSI 「GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC」 |
マザーボード | GIGABYTE「B760 AORUS ELITE」 |
メモリ | Kingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2) (DDR5-4800に設定) |
SSD | Kingston「NV2 SSD 2TB」 Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB」 Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB」 |
電源ユニット | Corsair「RM750e」 |
PCケース | XPG「VALOR AIR JP2」 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
RTX 4060 Tiを使用して、フルHD解像度、最高設定の各ゲームの平均fpsをまとめたのが上記の表です。
まずはRTX 4060 Tiです。
RTX 4060 Tiのゲーム性能は十分高く、フルHD解像度までであれば、144fpsでゲームプレーすることも十分可能です。
また、WQHD解像度も重量級ゲームのサイバーパンク2077は厳しいですが、それ以外のゲームであれば、平均60fpsを上回ってのゲームプレーも可能です。
一方、4K解像度は正直厳しいです。軽量級ゲームであれば、平均60fpsでゲームプレーも可能ですが、少しでも負荷が重いゲームでは4K解像度でのゲームプレーは不可能と思っていいです。
また、RTX 4060 TiはDLSS 3.0(FG)に対応しています。対応ゲームであれば、DLSSを設定していない状態に比べると、2倍以上平均フレームレートが上昇します。
RTX 4070とRTX 4070 SUPERのゲーム性能
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検証環境
検証環境 | |
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CPU | インテル 「Core i5-14600KF」 |
CPUグリス | ARCTIC 「MX-4」 |
ビデオカード | PNY「GeForce RTX 4070 Super 12GB VERTO OC」 GAINWARD 「RTX4070 GHOST 12GB」 |
マザーボード | GIGABYTE「B760 AORUS ELITE」 |
メモリ | Kingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2) (DDR5-4800に設定) |
SSD | Kingston「NV2 SSD 2TB」 Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB」 Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB」 |
電源ユニット | Corsair「RM750e」 |
PCケース | XPG「VALOR AIR JP2」 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
RTX 4070とRTX 4070 SUPERの各解像度ごとの平均fpsをまとめたのが上記の表です。グラフィックス設定は最高です。
RTX 4070、RTX 4070 SUPERのゲーム性能は十分高く、フルHD解像度はもちろん、WQHD解像度でも十分144fpsを狙ってゲームをプレーすることも可能です。
一方、重量級の4K解像度は厳しいですが、設定を落としたり、アップスケーリングを活用することで平均60fpsでのプレーも十分可能です。
上記の表はRTX 4070とRTX 4070 SUPERの全10ゲームの各解像度ごとの平均fpsをまとめたものです。RTX 4070 SUPERのゲーム性能はRTX 4070と比べて、約15~20%くらいの性能向上が期待できます。
また、RTX 4070、RTX 4070 SUPERはDLSS 3.0(FG)に対応しています。対応ゲームであれば、DLSSを設定していない状態に比べると、2倍以上平均フレームレートが上昇します。
DLSS 2.0では差が開きませんでしたが、DLSS 3.0(FG)を設定した場合は、RTX 4070 SUPERのゲーム性能はRTX 4070と比べて、約18%くらいの性能向上が期待できます。
ただ、ゲーミングPCだと、RTX 4070 SUPER搭載モデルは20万円~25万円ほどが相場ですが、RTX 4070搭載モデルは最安モデルは20万円以下と価格差が結構あります。
予算に限りがある場合、よりコスパの高いRTX 4070搭載モデルを狙ってもいいかもしれません。
予算15万円以上20万円以下のおすすめゲーミングPC
FRGKB550/WS501/NTK
スペック | |
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CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4060 Ti |
メモリ | 32GB (16GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
M.2スロット | 1個(空きスロット0) |
マザーボード | ASRock B550M-HDV (Micro ATX) |
電源 | 600W 80PLUS BRONZE |
価格 | 157,800円+送料2,200円 |
FRONTIERの「FRGKB550/WS501/NTK」はRyzen 7 5700X×RTX 4060 TiのゲーミングPCです。
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 4070あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、極端な性能不足を感じることはほとんどないです。
ただ、CPU性能はそこまで高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は少し弱いです。
ストレージは1TBモデルを搭載。複数のゲームをインストールできる余裕があります。
マザーボードはMicro ATXサイズの「ASRock B550M-HDV」を採用。
M.2スロットは1基しかないので、M.2 NVMe SSDを増設することはできません。ただし、SATAポートは4基あるので、ストレージ自体の増設は可能です。
メモリは大容量ののDDR4-3200の32GB(16GB×2)を搭載しています。
PCケースは、容量30Lのコンパクトサイズに高いエアフロー性能を誇るミニタワー型です。
小型ですが、垂直エアフロー構造で効率的なエアフローを実現しています。さらにツールレスでサイドパネルを取り外せるので、メンテナンスも楽です。
ケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約457mm x 奥行(D):約465mmです。
メリット | デメリット |
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コスパは優秀 小型 大容量メモリ(32GB) PCケースの色(黒色or白色)を選べる | M.2 NVMe SSDの増設はできない クリエイティブ性能は少し弱い |
HP Victus 15L パフォーマンスプラスモデル
スペック | |
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CPU | Core i7-14700F |
GPU | RTX 4060 Ti |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 Gen 4 NVMe SSD |
M.2スロット | 1個(空きスロット0) |
マザーボード | H670 |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
価格 | 168,100円+送料0円 |
HPの「HP Victus 15L パフォーマンスプラスモデル 」はCore i7-14700F×RTX 4060 TiのゲーミングPCです。
Core i7-14700Fはインテル第13世代のCore i7です。Pコア8、Eコア12の20コア28スレッドという強力なマルチスレッド性能があり、さらにシングル性能も高いです。RTX 4060 Tiの性能をフルに活かせます。
CPU性能が高いこともあって、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は高いです。
ストレージはNVMe SSDの1TBモデルを搭載。
マザーボードはHP特注のH670チップセット搭載の特注モデルを採用。M.2スロットは1基あり、空きスロットは0なので、SSDの増設は不可能です。
カスタマイズでストレージの増設は不可能なので、ストレージの容量を増やしたい場合、外部ストレージを使うなどの工夫が必要です。
メモリはDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。
PCケースは容量15リットルのコンパクト筐体を採用しています。USBポートは全部で9基あり、拡張性は高いです。M.2 NVMe SSDの増設はできませんが、外部ストレージは使いやすい環境です。
ケースの寸法は約155mm(幅)x約337mm(高さ)x約297.3mm(奥行)です。
メリット | デメリット |
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コスパは優秀 小型 クリエイティブ性能は高い | M.2 NVMe SSDの増設はできない カスタマイズができない M.2 NVMe SSDの増設はできない |
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8
スペック | |
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CPU | Ryzen 7 7700X |
GPU | RTX 4070 |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 Gen 4 NVMe SSD |
M.2スロット | 2個(空きスロット1) |
マザーボード | – |
電源 | 500W |
価格 | 199,870円+送料0円 |
TSUKUMOの「Lenovo Legion Tower 5 Gen 8」はRyzen 7 7700X×RTX 4070のゲーミングPCです。
Ryzen 7 7700Xは8コア16スレッドのZEN4世代のCPUで、先代のRyzen 7 5700Xと比較するとコア数スレッド数は同じですが性能は段違いに高くなっています。ゲーム性能も高く、RTX 4070の性能を引き出してくれます。
CPU性能は高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能も優秀です。
ストレージはGen4接続のNVMe SSDの1TBモデルを搭載。
マザーボードの詳細は不明ですが、M.2スロットは2基あり、空きスロットは1なので、SSDの増設は可能です。
メモリはDDR5-5600の16GB(8GB×2)を搭載しています。
PCケースはエアフローを重視しレノボオリジナルケースを採用しています。随所に配置されたLEDライティングでゲーミングPCらしい外観です。
フロントパネル全体がメッシュとなっており、エアフローが重視したデザインとなっています。
※搭載パーツは異なりますが、下記記事にしてPCケースの外観をより詳細に見ることができます。
Legion Tower 5i Gen 8をレビュー!RTX 3060 Ti+Core i7-13700搭載のレノボのゲーミングPC
安価なRTX 4070搭載モデルの多くはRyzen 7 5700XやCore i5-13400といったミドルクラスのCPUが使用されていますが、このモデルは明らかにハイエンドのRyzen 7 7700Xを採用しています。
Ryzen 7 7700Xを採用しつつ、この価格を実現しているので総じてコスパは優秀といえます。
メリット | デメリット |
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コスパは優秀 Ryzen 7 7700Xを採用 クリエイティブ性能は優秀 DDR5-5600メモリを採用 M.2 NVMe SSDの増設は可能 ゲーミングPCらしい外観 | カスマイズは出来ない 電源の容量は推奨より少ない※Ryzen 7 7700XとRTX 4070は低消費電力なのでこの電源容量でも問題ないです。 |
G-GEAR GA7A-D230BN/CP2
スペック | |
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CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4070 |
メモリ | 32GB (16GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 Gen 4 NVMe SSD |
M.2スロット | 2個(空きスロット1) |
マザーボード | MSI B550-A PRO (ATX) |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
価格 | 199,980円+送料0円 |
TSUKUMOの「G-GEAR GC5J-D231B/R/CP2」はRyzen 7 5700X×RTX 4070のゲーミングPCです。
CPUに「Ryzen 7 5700X」を搭載しています。
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 4070あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、極端な性能不足を感じることはほとんどないです。
ただ、CPU性能はそこまで高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は少し弱いです。
ストレージはGen4接続の「WD Black SN770 WDS100T3X0E」の1TBモデルを搭載。ゲーム向けのSSDで、DRAMキャッシュ非搭載でありながら、体感性能はハイエンドクラスのSSD並みの性能です。
マザーボードは拡張性がそこそこ高い、ATXサイズの「MSI B550-A PRO 」を採用。M.2スロットは2基あり、空きスロットは1基あるので、SSDの増設も可能です。
メモリは大容量のセンチュリーマイクロ製のDDR4-3200の32GB(16GB×2)を搭載しています。
PCケースはG-GEAR ミドルタワーケースを採用。フロントはメッシュデザインが採用されており、エアフローを重視しています。ケースの寸法は幅(W):約190mm x 高さ(H):約435mm x 奥行(D):約475mmです。
即納モデルなので送料は無料ですぐに出荷されます。ただし、カスタマイズは一切できないのでその点は注意が必要です。
採用されている各パーツの品質は高く、それでいて、RTX 4070を搭載しつつ、20万円以下に抑えているので総じてコスパパフォーマンスは優秀です。
メリット | デメリット |
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コスパは優秀 大容量メモリ(32GB) ストレージは「WD Black SN770」を搭載 M.2 NVMe SSDの増設は可能 GOLD認証の電源を搭載 即納モデル | クリエイティブ性能は少し弱い LEDやガラスパネルは採用されておらず、地味なデザイン |
FRGKB550/WS501/NTK
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4070 Super |
メモリ | 32GB (16GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
M.2スロット | 1個(空きスロット0) |
マザーボード | ASRock B550M-HDV (Micro ATX) |
電源 | 850W 80PLUS GOLD |
価格 | 199,980円+送料2,200円 |
FRONTIERの「FRGKB550/WS501/NTK」はRyzen 7 5700X×RTX 4060 TiのゲーミングPCです。
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 4070あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、極端な性能不足を感じることはほとんどないです。
ただ、CPU性能はそこまで高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は少し弱いです。
ストレージは1TBモデルを搭載。複数のゲームをインストールできる余裕があります。
マザーボードはMicro ATXサイズの「ASRock B550M-HDV」を採用。
M.2スロットは1基しかないので、M.2 NVMe SSDを増設することはできません。ただし、SATAポートは4基あるので、ストレージ自体の増設は可能です。
メモリは大容量ののDDR4-3200の32GB(16GB×2)を搭載しています。
PCケースは、容量30Lのコンパクトサイズに高いエアフロー性能を誇るミニタワー型です。
小型ですが、垂直エアフロー構造で効率的なエアフローを実現しています。さらにツールレスでサイドパネルを取り外せるので、メンテナンスも楽です。
ケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約457mm x 奥行(D):約465mmです。
欠点もありますが、RTX 4070 SUPER搭載モデルとしては破格の20万円以下という価格はやはり魅力的です。
メリット | デメリット |
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コスパは優秀 小型 大容量メモリ(32GB) PCケースの色(黒色or白色)を選べる | M.2 NVMe SSDの増設はできない クリエイティブ性能は少し弱い |
まとめ
今回、15万円以上20万円以下という縛りでゲーミングPCを探しましたが、BTO各社力を入れており、ラインナップは比較的充実している印象です。
WQHD解像度でゲームプレーするのなら、これくらいの価格帯からゲーミングPCを探せば、満足いく結果が得られると思います。