【2024年5月更新】ゲーミングPC最新セール情報

おすすめのRTX 3060 Ti搭載のゲーミングPCを紹介! 4月のセールで安いモデルを選別

RTX 3060Ti搭載ゲーミングPC

2020年12月、NVIDIAのGPUのRTX 3060 Tiを搭載したビデオカードの販売が開始されました。

RTX 3060 Tiの立ち位置は、RTX 3060の上位モデルという位置づけです。RTX 3060よりもバス幅が広いこともあって、より快適にゲームプレーが可能です。

最新のRTX 4060 Tiが登場した今、RTX 3060 Tiは型落ちになり、しかも最新のDLSS3にも非対応ですが、今でも十分通用する性能を有しており、人気は衰えていません。

今回の記事ではRTX 3060 Tiの特徴、ゲーム性能を解説し、最後におすすめのゲーミングPCを紹介します。

目次

RTX 3060 Tiとは

RTX 4060 TiRTX 3060 TiRTX 3060
CUDAコア数4,35248643,584
ベース/ブーストクロック2,310MHz / 2,535MHz1,410MHz / 1,665MHz1,320MHz / 1,780MHz
標準メモリ構成GDDR6 8GB/16GB(128bit)GDDR6 8GB(256bit)GDDR6 12GB(192bit)
レイトレーシングコア(RTコア)34(第3世代)38(第2世代)28(第2世代)
Tensorコア136(第4世代)152(第3世代)112(第3世代)
NVIDIAアーキテクチャーAda LovelaceAmpereAmpere
NVIDIA DLSS322
NVIDIA Encoder(NVENC)第8世代×1第7世代×1第7世代×1
AV1エンコード/デコード〇/〇×/〇×/〇
グラフィックスカード電力(W)160(8GB)/165(16GB)200150
システム電力要件(W)550600550
必須の電源8ピン×1または12VHPWR×18ピン×18ピン×1
参考価格
※2024年4月現在
約58,000円(8GB版)
約68,000円(16GB版)
約60,000円約37,000円

CUDAコア数を比較すると、下位モデルのRTX 3060だけでなく、最新のRTX 4060 Tiを上回っています。さらにメモリバス幅もRTX 4060 Tiの倍以上です。

スペックだけ見ると最新世代のRTX 4060 Tiを上回って見えますが、RTX 40シリーズは大容量のL2キャッシュを搭載しています。これによってRTX30シリーズに比べると、電力効率と処理性能の向上を実現しています。

また、RTX 4060 TiはDLSS 3.0(FG)とAV1エンコードに対応していますが、RTX 3060 Tiは両方とも非対応です。

ある意味、スペックだけで判断しづらいのがRTX 40シリーズの特徴といえます。

VRAM容量は8GBなので、RTX 4060 Tiと同じですが、RTX 3060は12GBなのでその点は負けています。

グラフィックスカード電力(W)は約200Wです。最新世代のRTX 4060 Tiが160Wなので、ワットパフォーマンスは優秀とはいえないです。

モガ

AV1エンコードは画質を維持したまま容量を大幅に減らせるので、ゲーム配信や動画編集用のプレー動画を録画する際に役立ちます。

RTX 3060 Tiのゲーム性能について

RTX 3060 Tiのゲーム性能について
MSI「GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8GD6X OC」

RTX 3060 Tiのゲーム性能を他のGPUと比較します。なお、ゲームのグラフィック設定は最高設定に統一しています。

検証環境を見るにはここをクリック

検証環境

検証環境
検証環境
CPUインテル 「Core i5-14600KF
CPUグリスARCTIC 「MX-4
ビデオカードMSI「GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8GD6X OC
マザーボードGIGABYTE「B760 AORUS ELITE
メモリKingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2)
(DDR5-4800に設定)
SSDKingston「NV2 SSD 2TB
Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB
Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB
電源ユニットCorsair「RM750e
PCケースXPG「VALOR AIR JP2
OSWindows 11 Home 64bit版

軽量級ゲーム

軽量級ゲームの平均fps

軽量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均183fps、WQHD解像度では122fps、4K解像度では63fpsでした。

下位モデルのRTX 3060と比較すると、フルHD解像度では約21%、WQHD解像では約21%、4K解像度では約25%上回っています。

検証に使用した軽量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 3060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
レインボーシックスシージ280fps179fps87fps
オーバーウォッチ2167fps116fps64fps
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー132fps90fps46fps
BLUE PROTOCOL152fps102fps54fps

中量級ゲーム

中量級ゲームの平均fps

中量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均102fps、WQHD解像度では80fps、4K解像度では51fpsでした。

下位モデルのRTX 3060と比較すると、フルHD解像度では約20%、WQHD解像では約21%、4K解像度では約19%上回っています。

検証に使用した中量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 3060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
Forza Horizon 5106fps88fps59fps
アサシンクリードミラージュ95fps74fps45fps
Call of Duty: Modern Warfare III105fps77fps49fps

重量級ゲーム

重量級ゲームの平均fps

重量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均91fps、WQHD解像度では63fps、4K解像度では34fpsでした。

前世代のRTX 3060と比較すると、フルHD解像度では約23%、WQHD解像では約23%、4K解像度では約23%上回っています。

検証に使用した重量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 3060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
Watch Dogs: Legion88fps64fps37fps
アーマードコア698fps73fps43fps
サイバーパンク207786fps51fps22fps

DLSS

DLSS適用時の平均fps

RTX 3060 TiはDLSS 2.0に対応しています。対応ゲームであれば、DLSSを設定していない状態に比べると、2倍以上平均フレームレートが上昇します。

ただし、DLSS 3.0(FG)は非対応です。DLSS 3.0(FG)対応ゲームでは、RTX 4060の後塵を拝します。

RTX 3060 Tiの強みと弱みについて

強み弱い
フルHDであれば、ハイフレームレートでゲームがプレーできる
WQHD解像度のゲームも十分プレー可能
基本的なゲーム性能は最新世代のRTX 4060を上回る
DLSS 2.0対応
4K解像度でのプレーは厳しい
負荷の重いゲームだとWQHD解像度のプレーは厳しい
VRAM容量は8GBと少ない
DLSS 3.0(FG)には非対応
AV1エンコードには非対応
ワットパフォーマンスは優秀とはいえない

RTX 3060 Tiのゲーム性能は十分高く、フルHD解像度までであれば、144fpsでゲームプレーすることも十分可能です。

また、WQHD解像度も重量級ゲームのサイバーパンク2077は厳しいですが、それ以外のゲームであれば、平均60fpsを上回ってのゲームプレーも可能です。

一方、4K解像度は正直厳しいです。軽量級ゲームであれば、平均60fpsでゲームプレーも可能ですが、少しでも負荷が重いゲームでは4K解像度でのゲームプレーは不可能と思っていいです。

どうしてもフレームレートが足らない場合、DLSSなどのアップスケーリングを組み合わせることで、フレームレートを押し上げることが可能です。

VRAM容量は8GBと決して多くはないですが、そもそもターゲットはフルHD解像度なので、VRAM容量は8GBで十分です。

競合となるのはRTX 4060 Ti、RTX 4060になります。

RTX 4060 Tiと比べた場合、平均フレームレートは10~20fps位差が開きます。

ワットパフォーマンスが優秀で、DLSS 3.0(FG)対応しているRTX 4060 Tiのほうが魅力度は高いです。

一方、RTX 4060との比較では平均フレームレートは10位、RTX 3060 Tiが上回ります。DLSS 3.0(FG)対応ゲームではRTX 4060が上回りますが、DLSS 3.0(FG)非対応ゲームではRTX 3060 Tiのほうがゲームパフォーマンスは上です。

DLSS 3.0(FG)対応ゲームをプレーする予定がないのであれば、RTX 3060 Tiをおすすめします。

RTX 3060 Ti搭載おすすめゲーミングPC

NEXTGEAR JG-A5G6T

CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS BRONZE
価格:109,800円

「NEXTGEAR JG-A5G6T」はRyzen 5 4500×RTX 3060 TiのミドルクラスのゲーミングPCです。RTX 3060 TiはRTX30シリーズのミドルクラスのGPUです。フルHD高画質を狙えるだけでなく、DLSSに対応しており、それを利用すればさらなる高フレームレートでゲームがプレーできます。Ryzen 5 4500は6コア12スレッドのZEN2世代のCPUで、性能が高いわけではないので、RTX 3060 12GBあたりのビデオカードとの組み合わせであれば、若干の性能不足を感じるかもしれません。このモデルが属しているNEXTGEARはマウスコンピューターの中でコスパに優れたブランドという位置づけですが、通常モデルと同じく3年間という手厚い標準保証が受けられます。フロントに大きなクロスを形どった、個性的なデザインが特徴的なPCケースを採用しています。ケースの寸法は幅(W):約220mm x 高さ(H):約390mm x 奥行(D):約411mmです。※若干高くなりますが、全く同じ構成のホワイトモデルがあります。

G-GEAR G-GEAR GA5J-C230/B3

CPU:Corei5-13400F
GPU:RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS GOLD
価格:144,800円

「G-GEAR G-GEAR GA5J-C230/B3」はCorei5-13400F×RTX 3060 TiのミドルクラスのゲーミングPCです。RTX 3060 Tiは旧世代のRTX30シリーズのミドルクラスのGPUです。フルHD高画質を狙えるだけでなく、DLSSに対応しており、それを利用すればさらなる高フレームレートでゲームがプレーできます。Core i5-13400Fは10コア16スレッドのインテル第13世代のCPUです。RTX 3060 Tiあたりのビデオカードと組み合わせであれば、性能不足を感じることはほとんどないです。ストレージは1TBで必要最低限あります。メモリは16GBと標準的です。マザーボードはASRock B660 Pro RSなど、質の高いパーツを採用しているのも魅力的です。ケースの寸法は幅(W):約200mm x 高さ(H):約460mm x 奥行(D):約450mmです。

モガ

以上が筆者がおすすめするRTX 4060搭載モデルです。最安モデルは10万円前半からあり、買いやすい価格帯に落ち着いています。ただ、最安モデルの多くはCPUにRyzen 5 4500を搭載しています。その場合、フレームレートは伸びにくいので注意が必要です。

まとめ

RTX 3060 Ti搭載モデルはBTO各社のモデルをまとめてみると、高コスパモデルと位置付けており、買いやすい価格帯に設定しています。

安いモデルは10万円前半からあるので、他のGPUを搭載しているモデルに比べると予算が抑えられるため、買いやすいです。

コスパの良いRTX 3060 Ti搭載モデルを探しているのなら、予算は10万円~15万円ほど用意しておけば問題ないと思います。

ただし、徐々にBTOショップからRTX 3060 Ti搭載モデルが消えており、RTX40シリーズへの切り替えが進んでいます。

RTX 3060 Ti搭載モデルが欲しい方は今が最後のチャンスかもしれません。

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