【2024年5月更新】ゲーミングPC最新セール情報

おすすめのRTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCを紹介! 4月のセールで安いモデルを選別

RTX4060ti搭載ゲーミングPC

2023年7月、NVIDIAのGPUのRTX 4060 Tiを搭載したビデオカードの販売が開始されました。

RTX 4060 Tiの立ち位置は、RTX 4070とRTX 4060の丁度中間に位置します。性能は下位モデルのRTX 4060を上回り、フルHD解像度をハイフレームレートでプレーしたいゲーマーに最適なビデオカードです。

もちろん、最新のDLSS3にも対応しているので、対応ゲームではさらにゲームのフレームレートを押し上げることが可能です。

今回の記事ではRTX 4060 Tiの特徴、ゲーム性能を解説し、最後におすすめのゲーミングPCを紹介します。

目次

RTX 4060 Tiとは

RTX 4070RTX 4060 TIRTX 4060
CUDAコア数5,8884,3523,072
ベース/ブーストクロック1920MHz / 2475MHz2,310MHz / 2,535MHz1,830MHz / 2,460MHz
標準メモリ構成GDDR6X 12GB(192bit)GDDR6 8GB/16GB(128bit)GDDR6 8GB(128bit)
レイトレーシングコア(RTコア)46(第3世代)34(第3世代)24(第3世代)
Tensorコア184(第4世代)136(第4世代)96(第4世代)
NVIDIAアーキテクチャーAda LovelaceAda LovelaceAda Lovelace
NVIDIA DLSS333
NVIDIA Encoder(NVENC)第8世代×1第8世代×1第8世代×1
AV1エンコード/デコード〇/〇〇/〇〇/〇
グラフィックスカード電力(W)200160(8GB)/165(16GB)115
システム電力要件(W)650550550
必須の電源8ピン×2(×1の場合も)または300W以上の12VHPWR×18ピン×1または12VHPWR×18ピン×1または12VHPWR×1
参考価格
※2024年4月現在
約83,000円約58,000円(8GB版)
約68,000円(16GB版)
約43,000円

CUDAコア数を見てわかる通り、RTX 4060 Tiのスペックは上位モデルのRTX 4070と下位モデルのRTX 4060の丁度中間に位置しています。

ただし、RTX 4060 Tiのメモリバス幅は128bitなので、192bitのRTX 4070とは明確な差があります。

VRAM容量は8GBを搭載しているので、その点は下位モデルのRTX 4060と同じです。ただし、RTX 4060 Tiには16GB搭載版があり、その場合、上位モデルのRTX 4070の12GBを上回ります。

グラフィックスカード電力(W)は約160Wです。8GB版、16GB版で違いはほとんどありません。下位モデルのRTX 4060と比べて約50Wほど多いですが、推奨電源は550WとRTX 4060と変わりないです。

RTX 4060 TIRTX 3060 Ti
CUDAコア数4,3524864
ベース/ブーストクロック2,310MHz / 2,535MHz1,410MHz / 1,665MHz
標準メモリ構成GDDR6 8GB/16GB(128bit)GDDR6 8GB(256bit)
レイトレーシングコア(RTコア)34(第3世代)38(第2世代)
Tensorコア136(第4世代)152(第3世代)
NVIDIAアーキテクチャーAda LovelaceAmpere
NVIDIA DLSS32
NVIDIA Encoder(NVENC)第8世代×1第7世代×1
AV1エンコード/デコード〇/〇×/〇
グラフィックスカード電力(W)160(8GB)/165(16GB)200
システム電力要件(W)550600
必須の電源8ピン×1または12VHPWR×18ピン×1
参考価格
※2024年4月現在
約58,000円(8GB版)
約68,000円(16GB版)
約60,000円

前世代のRTX 3060 Tiと比較するとCUDAコア数は少なくなっていますが、RTX40シリーズは大容量のL2キャッシュを搭載しています。これによってRTX30シリーズに比べると、電力効率と処理性能の向上を実現しています。

また、RTX 4060 TiはDLSS 3.0(FG)とAV1エンコードに対応していますが、RTX 3060 Tiは両方とも非対応です。

モガ

AV1エンコードは画質を維持したまま容量を大幅に減らせるので、ゲーム配信や動画編集用のプレー動画を録画する際に役立ちます。

RTX 4060 Tiのゲーム性能について

RTX 4060 Tiのゲーム性能について
MSI「GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC」

RTX 4060 Tiのゲーム性能を他のGPUと比較します。なお、ゲームのグラフィック設定は最高設定に統一しています。

検証環境を見るにはここをクリック

検証環境

検証環境
検証環境
CPUインテル 「Core i5-14600KF
CPUグリスARCTIC 「MX-4
ビデオカードMSI 「GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC
マザーボードGIGABYTE「B760 AORUS ELITE
メモリKingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2)
(DDR5-4800に設定)
SSDKingston「NV2 SSD 2TB
Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB
Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB
電源ユニットCorsair「RM750e
PCケースXPG「VALOR AIR JP2
OSWindows 11 Home 64bit版

軽量級ゲーム

軽量級ゲームの平均fps

軽量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均212fps、WQHD解像度では135fps、4K解像度では66fpsでした。

下位モデルのRTX 4060と比較すると、フルHD解像度では約22%、WQHD解像では約20%、4K解像度では約22%上回っています。

前世代のRTX 3060 Tiと比較すると、フルHD解像度では約15%、WQHD解像では約10%、4K解像度では約5%上回っています。

検証に使用した軽量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 4060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
レインボーシックスシージ324fps200fps94fps
オーバーウォッチ2204fps133fps68fps
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー146fps93fps44fps
BLUE PROTOCOL173fps114fps58fps

中量級ゲーム

中量級ゲームの平均fps

中量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均120fps、WQHD解像度では91fps、4K解像度では56fpsでした。

下位モデルのRTX 4060と比較すると、フルHD解像度では約22%、WQHD解像では約18%、4K解像度では約24%上回っています。

前世代のRTX 3060 Tiと比較すると、フルHD解像度では約16%、WQHD解像では約13%、4K解像度では約9%上回っています。

検証に使用した中量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 4060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
Forza Horizon 5123fps98fps67fps
アサシンクリードミラージュ113fps86fps47fps
Call of Duty: Modern Warfare III124fps89fps53fps

重量級ゲーム

重量級ゲームの平均fps

重量級のゲームの平均fpsは、フルHD解像度では平均100fps、WQHD解像度では69fps、4K解像度では35fpsでした。

下位モデルのRTX 4060 Tiと比較すると、フルHD解像度では約%、WQHD解像では約%、4K解像度では約%上回っています。

前世代のRTX 3060 Tiと比較すると、フルHD解像度では約%、WQHD解像では約%、4K解像度では約%上回っています。

検証に使用した重量級ゲームタイトルと各ゲームタイトルのRTX 4060 Tiの平均fps
ゲームタイトルフルHD解像度WQHD解像度4K解像度
Watch Dogs: Legion99fps73fps39fps
アーマードコア6106fps79fps44fps
サイバーパンク207794fps56fps22fps

DLSS

DLSS適用時の平均fps

RTX 4060 TiはDLSS 3.0(FG)に対応しています。対応ゲームであれば、DLSSを設定していない状態に比べると、2倍以上平均フレームレートが上昇します。

一方、前世代のRTX 3060 TiはDLSS 2.0までしか対応していません。そのため、DLSS 3.0(FG)対応ゲームの平均フレームレートでは、RTX 4060 Tiが圧倒しています。

RTX 4060 Tiの強みと弱みについて

強み弱い
フルHDであれば、ハイフレームレートでゲームがプレーできる
WQHD解像度のゲームも十分プレー可能
DLSS 3.0(FG)対応
AV1エンコードに対応
4K解像度のプレーは厳しい
VRAM容量は8GBと少ない

RTX 4060 Tiのゲーム性能は十分高く、フルHD解像度までであれば、144fpsでゲームプレーすることも十分可能です。

また、WQHD解像度も重量級ゲームのサイバーパンク2077は厳しいですが、それ以外のゲームであれば、平均60fpsを上回ってのゲームプレーも可能です。

一方、4K解像度は正直厳しいです。軽量級ゲームであれば、平均60fpsでゲームプレーも可能ですが、少しでも負荷が重いゲームでは4K解像度でのゲームプレーは不可能と思っていいです。

どうしてもフレームレートが足らない場合、DLSSなどのアップスケーリングを組み合わせることで、フレームレートを押し上げることが可能です。

さらに、DLSS 3.0(FG)対応ゲームであれば、さらにフレームレートを伸ばすことも可能です。

VRAM容量は8GBと決して多くはないですが、そもそもターゲットはフルHD解像度なので、VRAM容量は8GBで十分です。

競合となるのはRTX 4060、RTX 3060 Tiですが、RTX 4060と比べた場合、ゲームによっては、平均フレームレートは10~30fps位差が開きます。

一方、RTX 3060 Tiとの比較では平均フレームレートは10~20fps位とそこまで大きな差がありません。ただし、RTX 3060 TiはDLSS 3.0(FG)に非対応なので、きちんと対応しているRTX 4060 Tiのほうが魅力は高いです。

RTX 4060 Ti搭載おすすめゲーミングPC

MDL_RH4060T

CPU:Ryzen 5 5500
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:8GB×2
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:650W 80PLUS BRONZE
価格:139,800円

RTX 4060 Ti搭載モデルの安いモデルは、大抵の場合、ZEN2アーキテクチャー採用のRyzen 5 4500を組み合わせています。ところが、このMDL_RH4060TはRTX 4060 TiとRyzen 5 5500を組み合わせ、価格を14万円以下に抑えています。Ryzen 5 5500はZEN3アーキテクチャーを採用し、Ryzen 5 4500よりゲーム性能は高いです。ただ、ストレージは500GBなので、カスタマイズで1TBへ増設しておくことをおすすめします。MDL.makeはマザーボードやPCケースなどの各パーツの仕様を明らかにしていませんが、製品の写真を見る限り、PCケースに関しては、標準ケースはVersa H17、ガラスケースはS100 TGを採用していると思われます。マザーボードもおそらくM-ATXのものが採用されているはずです。

NEXTGEAR JG-A5G6T

CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS BRONZE
価格:144,800円

Ryzen 5 4500×RTX 4060 TiのゲーミングPCです。Ryzen 5 4500は6コア12スレッドのZEN2世代のCPUで、性能が高いわけではないので、RTX 4060 Tiあたりのビデオカードとの組み合わせであれば、若干の性能不足を感じるかもしれません。ストレージは1TBで必要最低限あります。メモリは16GBと標準的です。このモデルが属しているNEXTGEARはマウスコンピューターの中でコスパに優れたブランドという位置づけですが、通常モデルと同じく3年間という手厚い標準保証が受けられます。フロントに大きなクロスを形どった、個性的なデザインが特徴的なPCケースを採用しています。ケースの寸法は幅(W):約220mm x 高さ(H):約390mm x 奥行(D):約411mmです。

FRGKB550/WS418/NTK

CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:600W 80PLUS BRONZE
価格:155,980円

FRGAG-B550M/WS205/NTK」はRyzen 7 5700X×RTX 4060 TiのミドルクラスのゲーミングPCです。RTX 4060 TiはフルHD高画質を狙えるだけでなく、DLSS FGに対応しており、それを利用すればさらなる高フレームレートでゲームがプレーできます。Ryzen 7 5700Xは6コア12スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 4060 Tiあたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはほとんどないです。ストレージは1TBと標準的です。メモリは32GBと大容量なので余裕があります。このモデルは、容量30Lのコンパクトサイズに高いエアフロー性能を誇るミニタワーのPCケースを採用しているGKシリーズに属しています。ケースの寸法は幅(W):約215mm x 高さ(H):約347mm x 奥行(D):約401mmです。

G-GEAR GC5J-D231B/R/CP1

G-GEAR GC5J-D231B/R/CP1

CPU:Corei5-13400F
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS GOLD
価格:164,800円

Corei5-13400F×RTX 4060 TiのミドルクラスのゲーミングPCです。RTX 4060 Tiは最新のRTX40シリーズのミドルクラスのGPUです。フルHD高画質を狙えるだけでなく、DLSS FGに対応しており、それを利用すればさらなる高フレームレートでゲームがプレーできます。Core i5-13400Fは10コア16スレッドのインテル第13世代のCPUです。実質、インテル第12世代のCore i5-12400にEコアが4つついたCPUと言えます。Core i5-12400と同じくシングル性能が優秀なのはそのままで、Eコアがついた分、マルチスレッド性能も向上しました。ストレージは1TBで必要最低限あります。メモリは16GBと標準的です。即納モデルなので送料は無料ですぐに出荷されます。ケースの寸法は幅(W):約200mm x 高さ(H):約460mm x 奥行(D):約450mmです。

HP Victus 15L パフォーマンスプラスモデル

CPU: Core i7-14700F
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:500W 80PLUS BRONZE
価格:168,100円

Core i7-14700F×RTX 4060 TiのゲーミングPCです。Core i7-14700Fはインテル第13世代のCore i7です。Pコア8、Eコア12の20コア28スレッドという強力なマルチスレッド性能があり、さらにシングル性能も高いです。RTX 4060 Tiの性能をフルに活かせます。メモリは16GB、ストレージは1TBと標準的な容量です。PCケースはコンパクトで、デスクの上に置いても邪魔になりにくいのも魅力的です。ケースの寸法は約155mm(幅)x約337mm(高さ)x約297.3mm(奥行)です。

モガ

以上が筆者がおすすめするRTX 4060 Ti搭載モデルです。最安モデルは10万円前半から15万円ほどと幅が広いです。ただ、最安モデルの多くはCPUにRyzen 5 4500を搭載しています。その場合、フレームレートは伸びにくいので注意が必要です。

まとめ

RTX 4060 Ti搭載モデルはBTO各社のモデルをまとめてみると、極端に安いものから高いものまで幅が広い印象です。

ただ、よく探してみると、10万円前半から15万円前後で売り出しているモデルも数多く見つかります。

コスパの良いRTX 4060 Ti搭載モデルを探しているのなら、予算は10万円~15万円ほど用意しておけば問題ないと思います。

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