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ASUS新製品発表会「BTFシリーズ新製品」レポート!マザーボード背面にコネクタを配置してケーブルを隠す

BTF

マザーボードは表面にコネクタがある仕様上、どうしても配線が目立ってしまいます。

たとえケーブルマネジメントを工夫したとしても、完全にケーブルを隠すことは不可能なので、マザーボードをスッキリさせたい人にとっては長年の悩みの種でした。

しかし、ASUSが発表した新製品の「BTFシリーズ」の新製品を使えば、ケーブルを完全に隠すことができるので、マザーボードをスッキリさせることが可能になりました。

今回、2024年4月某日、ASUS Japan本社で開催された「BTFシリーズ」の新製品の発表会に参加する機会を得ましたので、「BTFシリーズ」について詳しく紹介したいと思います。

目次

BTFシリーズとは

BTFシリーズとは

EPS12V電源コネクタ、ATX24ピンメイン電源コネクタなど、接続が必須なコネクタはマザーボード表面に配置されています。そのため、マザーボード表面にケーブルが露出するので、見栄えを悪くします。

BTFシリーズに属するマザーボードであれば、表面ではなく、裏面にコネクタを配置

この問題に対して、ASUSは一つの答えを出しました。それが「BTF」です。「BTF」シリーズの製品はいずれもケーブルを隠すことに特化しているという特徴を持っています。

例えばBTFシリーズに属するマザーボードであれば、表面ではなく、裏面にコネクタを配置しています。

裏面にコネクタを配置することによって、マザーボード表面にはケーブルが露出することなく、よりすっきりした外観を実現

裏面にコネクタを配置することによって、マザーボード表面にはケーブルが露出することなく、よりすっきりした外観を実現することができます。

Graphics Card High-Power Slot

また、Graphics Card High-Power Slotを備えたマザーボードであれば、ビデオカードのPCI Express電源ケーブルを使う必要がなくなるので、ビデオカードのケーブルが露出しなくなります。

ただし、Graphics Card High-Power Slotに対応した、BTFシリーズのビデオカードが必要になります。

モガ

Graphics Card High-Power Slot1つで最大600Wまでの電源供給が可能です。

Back To the Future

ちなみに「BTF」とは、「Back To the Future 」の略称で、DIYの未来をリードする方向性を表して名づけられています。このケーブルが露出することなくすっきりしたPCの外観は、「Back To the Future」 という名前通り、まさに未来のPCを体現しているかのようです。

BTFシリーズのラインナップ

BTFシリーズの製品は大まかに分類するとマザーボード、ビデオカード、PCケースの3種類あります。

マザーボード

製品名発売日
TUF GAMING Z790-BTF WIFI4月26日
TUF GAMING B760M-BTF WIFI4月26日
TUF GAMING B760M-BTF WIFI D44月26日
ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF4月26日

BTFシリーズのマザーボードはTUFシリーズが3種類、ROGシリーズが1種類の合計4種類あります。

TUF GAMING Z790-BTF WIFI

TUF GAMING Z790-BTF WIFI

「TUF GAMING Z790-BTF WIFI」はTUFシリーズに属するATXサイズのマザーボードです。ホワイトカラーを基調としており、ブラックカラーが多いTUFシリーズとしてはかなり珍しいです。

電源回路は16(60A)+1(60A)+1フェーズ電源構成、メモリはDDR5-7200+(OC)×4本、ストレージはM.2(PCI Express 4.0×4対応)×4、SATA 3.0×4、ネットワークはWi-Fi 7 + Intel 2.5G LANです。

PCIE Q-RELEASE

ビデオカードの脱着を簡単にする、「PCIE Q-RELEASE」を備えています。

Graphics Card High-Power Slot

「TUF GAMING 」シリーズでは唯一、「Graphics Card High-Power Slot」を備えています。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF

ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF

「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」はROG MAXIMUSシリーズに属するATXマザーボードです。

電源回路は20+1+2フェーズ構成、メモリはDDR5-8000+(OC)×4本、ストレージはM.2(PCI Express 5.0×4対応)×1、M.2(PCI Express 4.0×4対応)×4、SATA 3.0×4、ネットワークはIntel 2.5G LAN + Wi-Fi 7です。

Slot Q-Release Slim

ビデオカードをラッチ側に傾けるだけで、ロックが外れる「Slot Q-Release Slim」を備えています。

Graphics Card High-Power Slot

もちろん、「Graphics Card High-Power Slot」も備えています。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

TUF GAMING B760M-BTF WIFI

TUF GAMING B760M-BTF WIFI

「TUF GAMING B760M-BTF WIFI」はTUFシリーズに属するM-ATXサイズのマザーボードです。TUFシリーズおなじみのブラックカラーに統一されています。

なお、「TUF GAMING B760M-BTF WIFI D4」もありますが、こちらは展示されていなかったので今回説明を割愛させていただきます。

残念ながら、「TUF GAMING B760M-BTF WIFI」、「TUF GAMING B760M-BTF WIFI D4」ともに、Graphics Card High-Power Slotは搭載していません。そのため、通常のビデオカードを使うので、ケーブルを完全に隠すことはできなくなります。

電源回路は12(50A)+1(60A)+1フェーズ構成、メモリはDDR5-7200+(OC)×4本、ストレージはM.2(PCI Express 4.0×4対応)×2、SATA 3.0×4、ネットワークは2.5G LAN + Wi-Fi 6です。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

マザーボードには緩衝材が付属
緩衝材の上にマザーボードを載せて、CPUやメモリの取り付けができる

BTFシリーズのマザーボードは裏面にコネクタがある関係上、CPUやメモリの取り付けに不安を感じている方もいるかもしれません。実はBTFシリーズのマザーボードには緩衝材が付属します。その緩衝材の上にマザーボードを載せて、CPUやメモリの取り付けができるので、マザーボード本体が傷つかないように配慮されています。

ビデオカード

ビデオカードはGeForce RTX 4070 Ti SUPERを採用する「TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE」とGeForce RTX 4090を採用する「ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING」の2種類あります。

この2種類ともに「Graphics Card High-Power Slot」に対応しています。

TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE

TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE

GeForce RTX 4070 Ti SUPERを採用する「TUF-RTX4070TIS-O16G-BTF-WHITE」は、ホワイトカラーモデルで、TUFシリーズに属しています。

「TUF GAMING Z790-BTF WIFI」との組み合わせを想定

ホワイトカラーモデルということで、同じホワイトカラーのマザーボード、「TUF GAMING Z790-BTF WIFI」との組み合わせを想定しています。

105℃環境で20,000時間耐久性のコンデンサを採用し、高い温度耐性とリップル耐性を持っています。厳しい環境下での安定動作を実現しています。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING

ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING

GeForce RTX 4090を採用する「ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING」は、ブラックカラーモデルで、ROGシリーズに属しています。

「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」との組み合わせを想定

ブラックカラーモデルということで、同じブラックカラーのマザーボード、「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」との組み合わせを想定しています。

12+4フェーズ構成の電源回路を搭載し、長時間高負荷の環境下での安定動作を可能にしています。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

PCケース

BTFシリーズのPCケースはすでに発売済みのミニタワーPCケースの「ASUS A21 Case」とこれから発売が予定されているミドルタワーPCケースの「TUF Gaming GT302 ARGB」と、フルタワーPCケースの「ROG Hyperion GR701 BTF Edition」の合計3種類ラインナップされています。

マザーボードの背面コネクタとケーブルが接続しやすいように設計

BTFシリーズのPCケースはいずれもBTFシリーズのマザーボードとの組み合わせを想定していることもあって、マザーボードの背面コネクタの部分が開けられており、接続しやすいように設計されています。

もちろん、通常のマザーボードも使用可能です。

TUF Gaming GT302 ARGB

TUF Gaming GT302 ARGB

「TUF Gaming GT302 ARGB」は、TUFシリーズに属しているミドルタワーPCケースです。本体カラーはホワイトとブラックの2色展開です。

フロントパネルには8mm×8mmのスクエアカットの吸気口を備え、さらに140mmファンをフロントに3基、リアに1基搭載し、高いエアフローを実現しています。

トップカバーを外すことができたりとメンテナンス性にも優れている

簡易水冷のラジエーターの着脱が簡単に行えるように、トップカバーを外すことができたりとメンテナンス性にも優れています。

裏配線しやすいように、ケーブルを収納できるスペース

裏配線しやすいように、ケーブルを収納できるスペースが設けられています。

「ASUS A21 Case」と並べてみると、一回り大きいことがわかる

すでに発売済みの「ASUS A21 Case」と並べてみると、「TUF Gaming GT302 ARGB」のサイズは、一回り大きいことがわかると思います。

発売日は2024年4月26日を予定しています。

ROG Hyperion GR701 BTF Edition

ROG Hyperion GR701 BTF Edition

「ROG Hyperion GR701 BTF Edition」は、ROGシリーズに属しているフルタワーPCケースです。本体カラーはブラックのみです。すでに発売済みの「ROG Hyperion GR701」をBTF対応にしたモデルといえます。

Xという文字に見える特徴的なフロントパネルにはところどころ吸気口の役割をもったスリットが設けられ、さらに140mmファンをフロントに3基、リアに1基搭載し、高いエアフローを実現しています。

ビデオカードは最大460mmまで、ラジエーターは最大420mmまでの対応と高い拡張性を実現

ビデオカードは最大460mmまで、ラジエーターは最大420mmまでのサイズに対応しているので、高い拡張性を実現しています。

配線しやすいように、深さ34mm、幅46mmのケーブルを収納できるスペース

裏配線しやすいように、深さ34mm、幅46mmのケーブルを収納できる広大なスペースが設けられています。

発売日は2024年5月を予定しています。

まとめ

最近はパソコンの見た目も重要視される風潮になっています。パソコンの見た目を良くする方法はさまざまありますが、やはりケーブルを隠すのが一番効果があると感じています。

ASUSの「BTFシリーズ」を製品を使えば、ケーブルを隠すことができるので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか?

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