【2024年8月更新】ゲーミングPC最新セール情報

Ryzen 5 4500をレビュー!搭載ゲーミングPCも紹介【2024年8月】

Ryzen 5 4500

Ryzen 5 4500は2022年6月に発売されたAMDのデスクトップ向けCPUです。

Zen 2アーキテクチャを採用している6コア12スレッドのCPUです。

旧世代のCPUですが、なんといっても価格が安いです。性能よりもとにかく安いCPUを求めている方にぴったりのCPUとなっています。

今回の記事ではRyzen 5 4500のゲーミング性能とクリエイティブ性能を検証し、Ryzen 5 4500を搭載した、おすすめゲーミングPCを紹介します。

目次

Ryzen 5 4500とは

CPUアーキテクチャーZEN2
 コア/スレッド6/12
ベースクロック3.6GHz
ブーストクロック4.2GHz
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ8MB
TDP65W
内蔵グラフィックなし
対応ソケットAM4
参考価格13,000円~※2024年7月現在

Ryzen 5 4500は、ZEN2アーキテクチャーを採用したCPUです。4000番台の数字がついていることから分かるように旧世代のCPUです。

発売日は2022年6月ということで、その時点で当時最新のRyzen 5000シリーズのCPUは発売済みでした。にも関わらず、あえて旧世代のCPUを発売したことで当時話題になりました。

旧世代のCPUなので当然性能には期待できません。特にゲームで重要となるL3キャッシュはわずか8MBです。

例えば、Ryzen 7 5700Xは32MBとそれなりのL3キャッシュを搭載しています。

Ryzen 5 4500は性能は二の次で価格に全振りした、低価格CPUと言えます。

競合は同じ6コア12スレッドのCore i5-12400あたりが考えられます。

Ryzen 5 4500のパッケージ

Ryzen 5 4500のパッケージです。リテールクーラーは付属するので、それなりに厚みはあります。

Ryzen 5 4500のヒートスプレッダー
Ryzen 5 4500の裏面

ヒートスプレッダーは正方形の形をしています。裏面はCPUソケットのピンと接触するための接点がびっしりと埋め込まれています。ちなみにピンになっているので、折らないように取扱いに注意が必要です。

Wraith Stealth cooler

リテールクーラーの「Wraith Stealth cooler」が付属します。

Ryzen 5 4500のCPU-Z

「CPU-Z」で仕様を確認。

テスト環境

テスト環境
検証環境
CPUAMD Ryzen 5 4500
GPUManli RTX 4070 Ti Super Gallardo
レビュー記事
CPUクーラーサイズ MUGEN6 Black Edtion
レビュー記事
CPUグリスEVERCOOL Thermal GS-04
マザーボードASUS PRIME B550M-A
メモリCrucial CT2K16G4DFRA32A(DDR4-3200/16GB×2)
ストレージWestern Digital WD_BLACK SN770 NVMe 1TB
レビュー記事
電源ユニットCorsair RM750e
PCケース長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
レビュー記事
OSWindows 11 Home 64bit版

マザーボードは、B550チップセット搭載のASUS PRIME B550M-Aを使用。

GPUはRTX 4070 Ti SUPERを使用。RTX 3090以上の性能を発揮するハイエンドのGPUです。

メモリは16GB×2の32GB容量のCrucial CT2K16G4DFRA32Aを使用。今回の検証ではJEDEC準拠のDDR4-3200に設定しています。

CPUクーラーは空冷のサイズ MUGEN6 Black Edtionを使用。

Ryzen 5 4500のゲーミング性能を検証

3DMark Fire Strike

3DMark Fire Strike

3D MarkのFire Strikeです。

Ryzen 5 4500は29,461というスコアを記録。

Core i5-12400に対して、約15%下回っています。

3DMark Time Spy

3DMark Time Spy

3D MarkのTime Spyです。

Ryzen 5 4500は16,054というスコアを記録。

Core i5-12400に対して、約17%下回っています。

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare IIIです。グラフィックは一番負荷の重い極限に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットではすべてのCPUが横並びとなっています。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077です。グラフィックは一番負荷の重いウルトラに設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなっています。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Ryzen 7 5700X、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットではすべてのCPUが横並びとなっています。

Deus EX

Deus EX

Deus EXです。グラフィックは一番負荷の重いウルトラに設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

2560×1440ドットでは、トップがCore i5-14600KFで、次点でCore i5-14400F、Ryzen 5 7500F、Core i5-12400、Ryzen 7 7800X3Dが横並びとなっています。

3,840×2,160ドットでは、トップがRyzen 5 7500Fで、次点でRyzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xが横並びとなりました。

Far Cry 6

Far Cry 6

Deus EXです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

Fortnite

Fortnite

Fortniteです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushimaです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、次点でRyzen 7 7800X3Dとなりました。

2560×1440ドットでは、Core i5-12400、Core i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500Fがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Core i5-12400、Core i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500Fがトップで横並びとなりました。

Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction

Tom Clancy's Rainbow Six Extraction

Tom Clancy’s Rainbow Six Extractionです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500F、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、すべてのCPUが横並びとなりました。

Assassin’s Creed Mirage

Assassin's Creed Mirage

Assassin’s Creed Mirageです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、次点でRyzen 7 7800X3Dとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

Watch Dogs: Legion

Watch Dogs: Legion

Assassin’s Creed Mirageです。グラフィックは一番負荷の重い最大に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

全10ゲームの平均fps

全10ゲームの平均fps

全10ゲームの平均fpsを各解像度ごとにまとめました。

Ryzen 5 4500は、Core i5-12400に対して、フルHD解像度では約45%、WQHD解像度では約30%、4K解像度では約12%下回っています。

CPUによる差が生まれにくい4K解像度ですら、Ryzen 5 4500の平均fpsは他のCPUに比べて一段階低いです。

Ryzen 5 4500はZEN2という古いアーキテクチャーを採用し、さらにL3キャッシュの搭載量も少ないです。それもあってか、正直ゲーム性能は低いです。

今回検証したのはハイエンドのRTX 4070 Ti SUPERですが、ミドルクラス帯のRTX 4060と組み合わせた場合でも、RTX4060の性能を引き出せていなかったので、少なくともゲーム目的で選ぶべきCPUではないと率直に感じました。

モガ

Core i5-12400に対して、フルHD解像度では平均fpsが約45%下回るという衝撃的な検証結果の通り、Ryzen 5 4500のゲーム性能はかなり低いと言わざるを得ません。

Ryzen 5 4500のクリエイティブ性能を検証

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23のマルチスコア

CPUの3DCGレンダリング性能を測定するCinebench R23です。

マルチコアにおいて、Ryzen 5 4500は9,037というスコアを記録。

Core i5-12400に対して、約26%下回っています。

CINEBENCH R23のシングルスコア

シングルスコアにおいて、Ryzen 5 4500は1,190というスコアを記録。

Core i5-12400に対して、約25%下回っています。

Crossmark

Crossmark

クリエイティブ性能を測定するCrossmarkです。

Ryzen 5 4500は1,051という総合評点を記録。

Core i5-12400に対して、約52%下回っています。

Blender Benchmark

Blender Benchmark

3DCGソフトの「Blender」ベースのレンダリングベンチマーク「Blender Benchmark」です。

Ryzen 5 4500は111というスコアを記録。

Corei5-12400に対して、約33%下回っています。

x264 FHD Benchmark

x264 FHD Benchmark

H.264形式のフルHD動画のエンコード性能を測定する、「x264 FHD Benchmark」です。fpsが高いほど、エンコード処理性能が高いことを意味します。

Ryzen 5 4500は42fpsを記録。

Core i5-12400に対して、約27%下回っています。

モガ

Ryzen 5 4500はシングル性能が高くなく、おまけに6コア12スレッドと、コア数も多くありません。そのため、クリエイティブ性能は伸び悩みました。

Ryzen 5 4500の消費電力

Ryzen 5 4500の消費電力を確認します。

アイドル時は起動直後10分放置した最低値を、高負荷時は「Cinebench R23:10 minutes」、「FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー」のベンチマーク実行時の最高値を採用し、計測ソフトの「HWiNFO」で情報を取得します。

Ryzen 5 4500の消費電力

高負荷時では最大64Wまで上がりました。ゲーム中でも最大36Wと、省電力性能は非常に優秀です。

Ryzen 5 4500のCPU温度とCPUクロック

最後に空冷CPUクーラーのサイズ MUGEN6 Black Edtionを使用して、CPU温度とCPUクロックを確認します。

ストレステストにはこちらも「Cinebench R23:10 minutes」を使用し、計測ソフトの「HWiNFO」で情報を取得します。

Ryzen 5 4500のCPU温度とCPUクロック

CPU温度はおおむね66℃、CPUクロックは4,200MHzでほぼフラットに推移しています。これくらいのCPU温度であれば、リテールクーラーでも十分冷却できます。

Ryzen 5 4500の強みと弱み

強み弱み
価格は安い
省電力性能が高い
リテールクーラーでも冷却可能
古いZEN2アーキテクチャーを採用しているのでCPU性能は高くない
ゲーム性能は低い
クリエイティブ性能は低い

Ryzen 5 4500を探してみる

Ryzen 5 4500搭載おすすめゲーミングPC

モガ

2024年8月12日(月)に更新しました。

Lightning AT5

スペック
CPURyzen 5 4500
GPURTX 3050 6GB
メモリ16GB(8GB x2)
ストレージ500GB M.2 NVMe SSD
M.2スロット1基(空きスロット0)
マザーボードA520 (Micro ATX)
電源550W 80PLUS BRONZE
価格89,980円+送料0円

ドスパラの「Lightning AT5」はRyzen 5 4500×RTX 3050のゲーミングPCです。

「Ryzen 5 4500」は6コア12スレッドのZEN2世代のCPUで、高性能というわけではないですが、RTX 3050あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはないです。

ただ、CPU性能はそこまで高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は弱いです。

ストレージは500Bモデルを搭載。ゲームを複数インストールする予定であれば、不安のあるストレージ容量です。できれば、最低でも1TBへの増設をおすすめします。

1TBへの増設は+7,000円で可能です。

メモリはDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。

マザーボードは特に記載されていませんが、A520チップセット搭載のMicro ATXサイズのマザーボードを採用。

M.2スロットは1基しかないので、M.2 NVMe SSDを増設することはできません。ただし、SATAポートは4基あるので、ストレージ自体の増設は可能です。

PCケースは、EM041 ミニタワーケース (MicroATX)を採用。PCケースはコンパクトでありながら、優れた拡張性を実現し、120mmの大型ファンでスムーズな空気の流れを形成します。

ケースの寸法は幅(W):約190mm x 高さ(H):約360mm x 奥行(D):約420mmです。

Lightning AT5のポイント
メリットデメリット
コスパは優秀M.2 NVMe SSDの増設はできない
標準のストレージ容量が500GB
クリエイティブ性能は弱い

iiyama LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE

スペック
CPURyzen 5 4500
GPURTX 3050 6GB
メモリ16GB(8GB x2)
ストレージ500B M.2 Gen 4 NVMe SSD
M.2スロット2基(空きスロット1)
マザーボードAsrock B550M Pro4 (MicroATX)
電源650W 80PLUS BRONZE
価格99,800円+送料2,200円

パソコン工房の「iiyama LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE icon」はRyzen 5 4500×RTX 3050のゲーミングPCです。

「Ryzen 5 4500」は6コア12スレッドのZEN2世代のCPUで、高性能というわけではないですが、RTX 3050あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはないです。

CPU性能はそこまで高くないので、動画編集のソフトウェアエンコードなど、クリエイティブ性能は少し弱いです。

ストレージはGen3接続のNVMe SSDの500GBモデルを搭載。できれば1TBへの増設をおすすめします。

メモリはDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。

Asrock B550M Pro4

マザーボードはMicroATXサイズの「Asrock B550M Pro4」を採用。M.2スロットは2基あり、空きスロットは1基なので、SSDの増設は可能です。

PCケースにはThermaltake製のミニタワーケース「S100 TG」をベースとしたオリジナル筐体を採用。スイングドア方式を採用した強化ガラス製サイドパネルが特徴のPCケースです。

LEDケースファンを搭載しているため、サイドパネルパネルからライティングを楽しめます。

ケースの寸法は幅(W):約220mm x 高さ(H):約441mm x 奥行(D):約411mmです。

iiyama LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITEのポイント
メリットデメリット
コスパは優秀
M.2 NVMe SSDの増設は可能
LEDケースファンを搭載
クリエイティブ性能は少し弱い
ストレージは500GB

まとめ

Ryzen 5 4500は旧世代のCPUということで性能は正直低いです。

特にL3キャッシュの搭載量が少ないのは致命的で、ゲーム性能は低いです。

価格は安いですが、RTX 4060以上のグラボを使う予定であれば、出来れば避けた方が無難です。間違いなくグラボの性能を引き出せません。

ただし、GTX1650、RTX 3050などエントリークラスのグラボを使う予定であれば、Ryzen 5 4500でも十分性能を引き出せるので、それらのグラボを使用する場合、有力な選択肢になります。

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