【2024年8月更新】ゲーミングPC最新セール情報

Core i5-14400をレビュー!搭載ゲーミングPCも紹介【2024年8月】

Core i5-14400

Core i5-14400は2024年1月に発売されたインテルのデスクトップ向けCPUです。

最廉価のCore i5でありながら、Eコアを4基搭載しているため、10コア16スレッドで動作します。

ミドルクラス帯のCPUなので価格も手頃で、コスパの高いCPUとして人気があります。

今回の記事ではCore i5-14400のゲーミング性能とクリエイティブ性能を検証し、Core i5-14400を搭載した、おすすめゲーミングPCを紹介します。

目次

Core i5-14400とは

CPUアーキテクチャーRaptor Lake-S Refresh
 コア/スレッド10(Pコア6+Eコア4)/16
ベースクロックPコア=2.5GHz、Eコア=1.8GHz
ブーストクロックPコア=4.7GHz、Eコア=3.5GHz
L2キャッシュ9.5MB
L3キャッシュ20MB
PBP65W
MTP148W
内蔵グラフィックUHD730
対応ソケットLGA1700
参考価格36,000円~※2024年7月現在

Core i5-14400は、Raptor Lake-S Refreshアーキテクチャーを採用したCPUです。Raptor Lake-S Refreshという名前の通り、前世代のCore i5-13400のマイナーチェンジです。

Core i5-13400と比べて定格クロックは全く同じで、ブーストクロックだけ、Pコアが100MHz、Eコアが200MHz上がっているだけです。他の仕様は同じです。

当然、最新のRaptor Coveコアは採用されておらず、第12世代インテルCPUと同じGolden Coveコアを採用しています。そのため、過去の世代からの劇的な性能向上は期待できません。

競合はRyzen 7 7500F、Ryzen 7 5700Xあたりが考えられます。

Core i5-14400のパッケージ

Core i5-14400のパッケージです。リテールクーラーが同梱されていることもあって、パッケージに厚みがあります。

ヒートスプレッダーは縦長のデザインを採用
裏面はCPUソケットのピンと接触するための接点がびっしり

ヒートスプレッダーは縦長のデザインを採用。インテル第12世代からデザインに変更ありません。裏面はCPUソケットのピンと接触するための接点がびっしりと埋め込まれています。

Intel Laminar RM1
CPUグリスが塗布済み

リテールクーラーの「Intel Laminar RM1」が付属。CPUグリスが塗布済みなので、別途CPUグリスを購入する必要はありません。

Core i5-14400のCPU-Z

「CPU-Z」で仕様を確認。

テスト環境

テスト環境
検証環境
CPUCore i5-14400(Intel Default Settings適用済)
GPUManli RTX 4070 Ti Super Gallardo
レビュー記事
CPUクーラーサイズ MUGEN6 Black Edtion
レビュー記事
CPUグリスEVERCOOL Thermal GS-04
マザーボードGIGABYTE B760 AORUS ELITE
メモリFURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)(16GB×2)
(DDR5-4800に設定)
レビュー記事
ストレージWestern Digital WD_BLACK SN770 NVMe 1TB
レビュー記事
電源ユニットCorsair RM750e
PCケースXPG VALOR AIR
レビュー記事
OSWindows 11 Home 64bit版

マザーボードは、B650チップセット搭載のGIGABYTE B760 AORUS ELITEを使用。 12+1+1 デジタル電源フェーズ設計と電源回りは強力なので、Core i5-14600Kの性能を引き出せます。

GPUはRTX 4070 Ti SUPERを使用。RTX 3090以上の性能を発揮するハイエンドのGPUです。

メモリは16GB×2の32GB容量のKingston FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)を使用。DDR5-8000に対応するオーバークロックメモリですが、今回の検証ではJEDEC準拠のDDR5-4800に設定しています。

CPUクーラーは空冷のサイズ MUGEN6 Black Edtionを使用。

Core i5-14400のゲーミング性能を検証

3DMark Fire Strike

3DMark Fire Strike

3D MarkのFire Strikeです。

Core i5-14400は35,213というスコアを記録。

Core i5-12400に対して、約3%上回っていますが、Ryzen 7 7500F、Ryzen 7 5700Xに対して、約14%下回っています。

3DMark Time Spy

3DMark Time Spy

3D MarkのTime Spyです。

Core i5-14400は20,959というスコアを記録。

こちらはFire Strikeと違い、Core i5-14400は、Ryzen 7 7500F、Ryzen 7 5700Xに対して、約7%上回っています。

Time Spyはコア数の多いCPUが高スコアを出しやすい傾向があります。

Core i5-14400は10コア16スレッドと、8コア16スレッドのRyzen 7 7500F、Ryzen 7 5700Xと比べて、コア数が多いので、それがそのままスコアでも表れています。

このようにコア数の多さが有利になるベンチマークでは、Core i5-14400のスコアは伸びやすい傾向があります。

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare IIIです。グラフィックは一番負荷の重い極限に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットではすべてのCPUが横並びとなっています。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077です。グラフィックは一番負荷の重いウルトラに設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなっています。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Ryzen 7 5700X、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットではすべてのCPUが横並びとなっています。

Deus EX

Deus EX

Deus EXです。グラフィックは一番負荷の重いウルトラに設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

2560×1440ドットでは、トップがCore i5-14600KFで、次点でCore i5-14400F、Ryzen 5 7500F、Core i5-12400、Ryzen 7 7800X3Dが横並びとなっています。

3,840×2,160ドットでは、トップがRyzen 5 7500Fで、次点でRyzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xが横並びとなりました。

Far Cry 6

Far Cry 6

Deus EXです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400がトップで横並びとなりました。

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

Fortnite

Fortnite

Fortniteです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドット、2560×1440ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushimaです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、次点でRyzen 7 7800X3Dとなりました。

2560×1440ドットでは、Core i5-12400、Core i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500Fがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Core i5-12400、Core i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500Fがトップで横並びとなりました。

Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction

Tom Clancy's Rainbow Six Extraction

Tom Clancy’s Rainbow Six Extractionです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500F、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、すべてのCPUが横並びとなりました。

Assassin’s Creed Mirage

Assassin's Creed Mirage

Assassin’s Creed Mirageです。グラフィックは一番負荷の重い最高に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがCore i5-14600KF、次点でRyzen 7 7800X3Dとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

Watch Dogs: Legion

Watch Dogs: Legion

Assassin’s Creed Mirageです。グラフィックは一番負荷の重い最大に設定しています。

平均フレームレートを見ると、1,920×1,080ドットでは、トップがRyzen 7 7800X3D、次点でCore i5-14600KFとなりました。

2560×1440ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KFがトップで横並びとなりました。

3,840×2,160ドットでは、Ryzen 7 7800X3D、Core i5-14600KF、Ryzen 5 7500F、Core i5-14400F、Core i5-12400、Ryzen 7 5700Xがトップで横並びとなりました。

全10ゲームの平均fps

全10ゲームの平均fps

全10ゲームの平均fpsを各解像度ごとにまとめました。

Core i5-14400は、フルHD解像度ではRyzen 5 7500Fに対して約2%下回っていますが、Ryzen 7 5700Xに対して約9%上回っています。WQHD解像度でもRyzen 7 5700Xに対して約10%上回っています。

4K解像度では差がほとんどありません。

GPU負荷が高くなればなるほど、CPUによる差が生まれにくい状況となっているからです。

モガ

Core i5-14400Fのゲーム性能は、Ryzen 5 7500Fと、Ryzen 7 5700Xの丁度中間くらいに位置し、まずまずといったところ。特にRyzen 7 5700Xに対してフルHD解像度の平均fpsで、約9%上回っているのは好印象です。

Core i5-14400のクリエイティブ性能を検証

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23(マルチ)

CPUの3DCGレンダリング性能を測定するCinebench R23です。

マルチコアにおいて、Core i5-14400は15,092というスコアを記録。

Ryzen 5 7500F、Ryzen 7 5700Xに対して、約8%上回っていますが、Core i5-14400よりコア数が少ない、Ryzen 7 7800X3D対しては、約18%下回っています。

CINEBENCH R23(シングル)

シングルスコアにおいて、Core i5-14400は1,794というスコアを記録。

Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 5 7500Fと横並びですが、Core i5-14600Kに対しては約13%下回っています。

Crossmark

Crossmark

クリエイティブ性能を測定するCrossmarkです。

Core i5-14400は1,922という総合評点を記録。

Core i5-12400に対して、約7%上回っています。Core i5-12400はPコア6基のみなので、Eコアが4基ついているCore i5-14400は順当にスコアを伸ばしています。

一方、Ryzen勢のスコアはあまり伸びていません。Crossmarkは、インテル製CPUが有利なテストなので、Ryzen 7 7800X3Dでさえ、Core i5-12400よりも低い結果でした。

Blender Benchmark

Blender Benchmark

3DCGソフトの「Blender」ベースのレンダリングベンチマーク「Blender Benchmark」です。

Core i5-14400は197というスコアを記録。Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 7500Fと横並びとなっています。

x264 FHD Benchmark

x264 FHD Benchmark

H.264形式のフルHD動画のエンコード性能を測定する、「x264 FHD Benchmark」です。fpsが高いほど、エンコード処理性能が高いことを意味します。

Core i5-14400は73fpsを記録。Ryzen 5 7500Fと横並びとなっています。

モガ

コア数が多いこともあり、Core i5-14400のクリティブ性能はミドルクラス帯CPUの中では優秀な部類に入ります。

Core i5-14400の消費電力

Core i5-14400の消費電力を確認します。

アイドル時は起動直後10分放置した最低値を、高負荷時は「Cinebench R23:10 minutes」、「FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー」のベンチマーク実行時の最高値を採用し、計測ソフトの「HWiNFO」で情報を取得します。

Core i5-14400の消費電力

MTPは148Wですが、高負荷時では最大92Wまでしか上がりません。ゲーム中でも最大62Wと、省電力性能は非常に優秀です。

Core i5-14400のCPU温度とCPUクロック

最後に空冷CPUクーラーのサイズ MUGEN6 Black Edtionを使用して、CPU温度とCPUクロックを確認します。

ストレステストにはこちらも「Cinebench R23:10 minutes」を使用し、計測ソフトの「HWiNFO」で情報を取得します。

Core i5-14400のCPU温度とCPUクロック

CPU温度はおおむね54℃、CPUクロックはPコアは約3,500MHz、Eコアは約3,000MHzでほぼフラットに推移しています。

空冷CPUクーラーでも冷却性能は不足していません。これくらいの低発熱であれば、リテールクーラーでも十分冷却できます。

Core i5-14400の強みと弱み

強み弱み
シングル性能、マルチ性能は十分高い
DDR4/DDR5メモリ両対応
インテル600シリーズの古いマザーでも使える
リテールクーラーが付属
リテールクーラーでも冷却可能
コスパが高い
クリエイティブ性能は優秀
省電力性能が高い
ゲーミング性能はRyzen 5 7500FやRyzen 7 5700Xなどの競合と互角
ゲーミング性能はCore i5-12400と比べて劇的に進化していない

Core i5-14400を探してみる

Core i5-14400搭載おすすめゲーミングPC

モガ

2024年8月12日(月)に更新しました。

arkhive Gaming Limited GL-I5G46M

スペック
CPUCore i5-14400F
GPURTX 4060
CPUクーラーリテールクーラー
メモリ16GB (8GB x2)
ストレージ512GB M.2 Gen 4 NVMe SSD
512GB M.2 Gen 4 NVMe SSD
M.2スロット2基(空きスロット0基)
マザーボードASUS PRIME B660M-A D4
電源550W
ケース寸法幅(W):約210mm x 高さ(H):約392mm x 奥行(D):約366mm
保証1年
納期7~10日
価格129,800円+送料0円

パソコンSHOPアークの「arkhive Gaming Limited GL-I5G46M」はCore i5-14400F×RTX 4060のゲーミングPCです。

「Core i5-14400F」は10コア16スレッドのインテル第14世代のCPUです。RTX 4060あたりのビデオカードと組み合わせであれば、性能不足を感じることはほとんどないです。

Core i5-14400Fのゲーム性能は以下のページにて検証しています↓。

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ストレージは512GBのNVMe SSDを2つ搭載。実質1TBのストレージなので、複数のゲームをインストール可能です。

マザーボードは「ASUS PRIME B660M-A D4」を採用。B660チップセット搭載のM-ATXマザーボードです。M.2スロットは2基ありますがすでにストレージは埋まっているので増設はできません。

メモリはDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。

PCケースはSILVER STONEのFARA H1M PROを採用。3基のファンを搭載し、ガラスパネルを採用しています。奥行約366mmなので、小ぶりなミニタワーPCケースです。

PCケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約392mm x 奥行(D):約366mmです。

arkhive Gaming Limited GL-I5G46Mのポイント
メリットデメリット
コスパは優秀
ストレージは1TBを搭載
ARGBファン搭載のPCケースを採用
M.2 NVMe SSDの増設は不可能

まとめ

Core i5-14400を実際検証してみたところ、ミドルクラス帯としてはまずまずといった性能だと感じました。

ゲーミング性能も競合のRyzen 7 5700X、Ryzen 5 7500Fと比較して、ゲームによっては勝ったり負けたりといった具合で互角と言えます。

ただし、第12世代インテルCPUと同じGolden Coveコアを採用しているのはマイナスポイントです。

Core i5-14400は、実質Core i5-12400にEコアが4基ついたCPUといえます。それもあってか、ゲーミング性能はCore i5-12400と比較して、劇的に伸びていません。過度な期待をすると肩透かしを食らう可能性があります。

ただし、クリエイティブ性能はミドルクラス帯のCPUとしてはかなり優秀なので、ゲーム、クリエイティブ両方を重視するのであれば、悪い選択肢ではないと感じました。

目次