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Presence CAGEをレビュー!RTX3080、Ryzen 9 5950X搭載の小型ハイエンドPC

PCケースが小型だと排熱の仕様上、ハイスペック構成が難しくなります。

しかし、今回紹介するPCショップASPのPresence CAGEは、排熱に優れた小型PCケースを採用し、Ryzen 9 5950XとRTX3080というハイスペック構成を実現しています。

今回はPCショップASPの小型ハイエンドPC、Presence CAGEをレビューしたいと思います。性能はもちろん、気になる熱問題も検証していきたいと思います。

モガ

本記事はメーカー様より製品をお借りして記事を作成しています。

目次

Presence CAGEの仕様

Presence CAGEの仕様
CPURyzen 9 5950X
CPUクーラーiCUE H115i(280mm水冷式クーラー)
OSWindows 10 Home 64bit
メモリDDR4-3200 16GB x 2
ストレージ1TB(M.2)
電源750W(80PLUS PLATINUM認証)
ビデオカードASUS RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR)
LAN2.5GbLAN / Wi-Fi 6
保証期間1年間
価格566,500円

Presence CAGEは、PCショップASPから販売されている小型ハイエンドパソコンです。AMDのRyzen 9 5950X搭載モデルと、インテルのcore i7 11700K搭載モデルの2種類があります。

今回はRyzen 9 5950X搭載モデルをお借りしました。CPUはRyzen 9 5950X(16コア32スレッド)、ビデオカードはRTX3080を採用という、かなりのハイスペックな構成です。

Presence CAGEの外観

寸法

寸法
採用しているPCケースはMini-ITXのPCケース、MESHLICIOUSのものになります。その名の通り、メッシュパネル仕様となります。

幅は約16.6cm、高さは約36cm、奥行きは約24.5cmとなっています。

高さを比較
高さを比較
奥行きを比較
奥行きを比較

PCケースのサイズ感を確かめるために、Micro-ATXのPCケース、S100 TGと比較します。高さはそこまで差はなかったですが、奥行きは比較にならないほど短いです。

正面

正面
正面はいたってシンプルで、ファン2つが透けて見えます。このファンはPCケースのファンではなく、水冷式CPUクーラーのラジエーターファンです。

サイド

右サイドパネル
左サイドパネル

両サイドパネルです。正面から見て右サイドパネルからはビデオカードが、左サイドパネルからマザーボードが透けて見えます。

背面

背面
背面です。一般的なPCケースの場合、背面にビデオカードの外部出力端子があります。ただ、このMESHLICIOUSは、ビデオカードの配置方法が特殊なため、背面にビデオカードの外部出力端子はありません。

背面インターフェース
背面インターフェースは下記のようになっています。

  • 3 × USB 3.2 Gen 2 Type-A
  • 1 × USB 3.2 Gen 2 Type-C
  • 1 × USB 2.0 Type-A(BIOS更新用。通常使用も可)
  • 5 × オーディオジャック(LINE IN / LINE OUT / MIC IN / REAR / C/SUB)
  • 1 × Audio USB Type-C
  • 1 × 有線LANポート
  • 1 × Wi-Fiアンテナ接続端子
  • 1 × HDMI(オンボード) ※CPU出力なしのため不使用
  • 1 × DisplayPort(オンボード) ※CPU出力なしのため不使用

トップパネル

トップパネル
トップパネルです。インターフェースはトップパネルに配置されています。左からUSB 3.2 Gen2 Type-C×1、電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A×1です。

底面

底面
底面です。ビデオカードを縦置きにしているため、ビデオカードの外部出力端子が底面にあります。ビデオカードの外部出力はDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.1×2になります。

L字型になったHDMIケーブル
ビデオカードの外部出力端子が底面にあるので、一般的なケーブルは使用できません。代わりに先端がL字型になった特殊なケーブルを使用します。

ちなみに、Presence CAGEはL字型のHDMIケーブルが付属します。もし、Displayportでつなぎたい場合、別途、L字型のDisplayportケーブルが必要になります。

Presence CAGEの内部

パネル装着時
パネル装着時
パネル脱着時
パネル脱着時

パネルの取り外しは、工具が一切必要なく、ワンタッチで取り外し可能です。取り外せるパネルは、正面、右、左、トップの計4枚です。簡単に内部にアクセス可能なので、メンテナンス性も高く、掃除も楽です。

2基の140mmのファン
正面には2基の140mmのファンを設置されています。これは水冷式CPUクーラーのiCUE H115iのラジエーターファンです。

これらのファンはラジエーターを冷やすためのものではありますが、同時にPCケース内に新鮮な空気を取り込む、吸気の役割も担っています。

マザーボードが上部に、下部に電源、そして、右端にラジエーター
レイアウトとしてはマザーボードが上部に、下部に電源、そして、右端にラジエーターが設置されています。

ASUSのROG STRIX B550-I GAMINGマザーボードはMini-ITXのASUSのROG STRIX B550-I GAMINGです。そのため、拡張性は乏しいです。「CORSAIR」というロゴが書かれているパーツがありますが、これは簡易水冷式CPUクーラーのiCUE H115iのポンプヘッドです。

ポンプヘッドにRGB LEDが内蔵このポンプヘッドにRGB LEDが内蔵されており、光らせることができます。

メモリ
メモリはCorsair製のVENGEANCE LPXシリーズのDDR-3200 16GB×2です。容量は32GBです。

SF750
電源はCorsair製の750Wの80PLUS PLATINUM電源、SF750が搭載されています。ATX電源より一回り小さいSFX電源になります。低負荷時は電源のファンがストップする、静音仕様となっています。

WesternDigital製のBlack SN850 1TB NVMe
M.2SSDのヒートシンクです。WesternDigital製のBlack SN850 1TB NVMeが装着されています。

ライザーケーブル
ビデオカードはライザーケーブルによって、反対側のサイドに設置されています。

ビデオカードは縦置き
ライザーケーブルによって、反対サイドに回り込んだビデオカードは縦置きされています。

ASUS製のNVIDIA RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR)
ビデオカードはASUS製のNVIDIA RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR)になります。3連ファンのモデルになります。

Presence CAGEの性能を自分のPCと比較して検証

Presence CAGEの性能を検証するために、自分のゲーミングPC(core i5-12400、RTX3060)と比較したいと思います。

ちなみにこのcore i5-12400、RTX3060という構成は、各BTOメーカーが販売しているミドルクラスのゲーミングPCによく見られます。

CPU性能を比較(Cinebench、Blender)

CPU性能を比較(Cinebench、Blender)
CPUマルチスコアシングルスコア
Cinebench R23Ryzen 9 5950X
(Presence CAGE)
243101618
core i5-12400123591711
Cinebench R20Ryzen 9 5950X
(Presence CAGE)
9574632
core i5-124004763657
Cinebench R15Ryzen 9 5950X
(Presence CAGE)
4143265
core i5-124001787246
ベンチマークCPUかかった時間
Blenderbmw27Ryzen 9 5950X
(Presence CAGE)
1分36秒
core i5-124003分19秒
classroomRyzen 9 5950X
(Presence CAGE)
4分4秒
core i5-124009分3秒
fishy_catRyzen 9 5950X
(Presence CAGE)
2分4秒
core i5-124004分43秒
koroRyzen 9 5950X
(Presence CAGE)
3分22秒
core i5-124007分16秒
pavillion_barcelonaRyzen 9 5950X
(Presence CAGE)
4分15秒
core i5-124009分33秒
victorRyzen 9 5950X
(Presence CAGE)
7分4秒
core i5-1240016分59秒

Ryzen 9 5950Xは16コア32スレッドということで、マルチ性能は圧倒的です。さらにZEN3アーキテクチャーを採用していることもあって、シングル性能も悪くありません。

ちなみに、自分が所有しているインテル第12世代のcore i5-12400(6コア12スレッド)のCinebench R23のスコアは12359(マルチスコア)、1711(シングルスコア)です。シングルスコアでは勝ちましたが、マルチスコアでは1万以上もの差がつきました。

レンダリング性能を計測するBlenderのベンチマークも優秀な結果です。例えば、core i5-12400のbmw27のレンダリング時間は3分19秒かかりましたが、Ryzen 9 5950Xの場合、1分36秒と、半分ほどに短縮できています。

ビデオカード性能を比較(3D MARK)

ビデオカード性能を比較(3D MARK)
CPUグラフィックススコア
Fire Strike
(DirectX 11ベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
41748
RTX306019999
Fire Strike Extreme
(DirectX WQHD11ベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
20652
RTX30609995
Fire Strike Ultimate
(DirectX 11 4Kベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
10710
RTX30605248
Time Spy
(DirectX 12ベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
17361
RTX30608883
Time Spy Extreme
(DirectX 12 4Kベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
8686
RTX30604129
Port Royal
(レイトレーシングベンチ)
RTX3080
(Presence CAGE)
11334
RTX30605158

3DMARKの各ベンチマークを見ると、RTX3080の性能は単純にみると、RTX3060の約2倍ほどの性能があります。

RTX3060はフルHDゲーミングに最適なビデオカードと言われているので、RTX3080であれば、フルHD以上の解像度でも問題なくゲームを楽しめそうです。

VR性能を比較(VR Mark)

VR性能を比較(VR Mark)
PC構成スコア/平均フレームレート
Orange Room
(ライトなVRゲームベンチ)
Ryzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
15818 / 344.83fps
core i5-12400+RTX306012239 / 266.82fps
Cyan Room
(重量級のVRゲームベンチ)
Ryzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
16435 / 358.29fps
core i5-12400+RTX30608707 / 189.81fps
Blue Room
(超重量級のVRゲームベンチ)
Ryzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
5471 / 119.27fps
core i5-12400+RTX30602627 / 57.26fps

Presence CAGEはOrange Roomで平均フレームレートが344.83fpと余裕の動作です。より動作が重い、Blue Roomでも平均フレームレートが120fps近く出ています。

PCの総合性能を比較(PC MARK 10 Extended)

PCの総合性能を比較(PC MARK 10 Extended)
PC構成スコア
EssentialsRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
10329
core i5-12400+RTX30609658
ProductivityRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
10311
core i5-12400+RTX306010083
Digital Content CreationRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
14097
core i5-12400+RTX306010548
GamingRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
30531
core i5-12400+RTX306016680
総合スコアRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
11412
core i5-12400+RTX30608923

PC MARK 10 Extendedは、PCの基本性能の「Essentials」、ビジネスアプリケーション性能の「Productivity」、コンテンツ制作性能の「Digital Contend Creation」、ゲーム性能の「Gaming」の4つのテストから構成されます。

「Essentials」と「Productivity」においては大きな差はなかったです。ただ、Presence CAGEでは、特に、「Digital Content Creation」と「Gaming」のスコアが大きく伸びました。

動画エンコードを比較

動画エンコードを比較
PC構成かかった時間
H264Ryzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
2分28秒
core i5-12400+RTX30604分18秒
H265Ryzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
2分15秒
core i5-12400+RTX30603分34秒

動画エンコードにかかった時間を調べます。使用した動画編集ソフトはpower directer 18です。

約10分ほどの動画をハードウェアエンコードをオンにして、H264(フルHD、60fps)、H265(フルHD、60fps)、それぞれのプリセットに設定し、エンコードにかかった時間を計測します。

やはり、RTX3080を使っていることもあって、Presence CAGEのハードウェアエンコードは速かったです。

モガ

NvidiaのグラボにはNVENCエンコーダが搭載されています。このNVENCエンコーダを使うことで動画のエンコードや配信、録画が快適になります。例えば、OBSなどの配信ソフトでNVENCエンコーダを使うことで、CPUにほとんど負荷をかけずに録画や配信が可能になります。

PC構成フレームレートかかった時間
X264 FHD BenchmarkRyzen 9 5950X+RTX3080
(Presence CAGE)
86.19fps29秒
core i5-12400+RTX306056.68fps44秒

今度はCPUのみを使ったエンコード(ソフトウェアエンコード)性能を比較します。使用したベンチマークはX264 FHD Benchmarkです。やはりCPUを使ったソフトウェアエンコードも速かったです。

モガ

Ryzen 9 5950Xの16コア32スレッドという圧倒的なマルチスレッド能力はベンチマークでいかんなく発揮されていました。また、RTX3080の高性能ぶりもベンチマークではっきりとみてとれました。

Presence CAGEのゲーム性能を検証

FF15ベンチマーク

FF15ベンチマーク
解像度設定スコア
フルHD高品質15628
非常に快適
WQHD高品質12327
非常に快適
4K高品質7597
快適

4K高品質でも「快適」判定でした。4Kでも十分プレー可能といえそうです。

FF14ベンチマーク

FF14ベンチマーク
解像度設定スコア
フルHD最高品質28130
非常に快適
平均FPS: 205.0545
WQHD最高品質23658
非常に快適
平均FPS: 165.4734
4K最高品質14672
とても快適
平均FPS:98.80315

4K最高品質で「とても快適」判定でした。平均FPSも98を超えているので、4Kでのプレーは余裕そうです。

Forza Horizon 5ベンチマーク

Forza Horizon 5ベンチマーク
解像度設定平均FPS
フルHDエクストリーム107fps
WQHDエクストリーム96fps
4Kエクストリーム74fps

Forza Horizon 5のエクストリーム設定はかなり重いですが、4Kでも平均FPSが60以上でした。

Cyber Punk 2077ベンチマーク

Cyber Punk 2077ベンチマーク
解像度設定平均FPS
フルHDウルトラ126.27fps
WQHDウルトラ83.08fps
4Kウルトラ41.11fps
フルHDウルトラ+レイトレ59.85fps
フルHDウルトラ+レイトレ+DLSS(バランス)104.04fps

2022年現在、全てのゲームの中でも最も重いゲームの1つとして数えられるCyber Punk 2077のベンチマークです。

4Kウルトラでは平均60fps達成は不可能でした。ただし、中設定位に落としてやれば、4Kでもプレーは十分可能だと思われます。

また、リアルタイムレイトレーシングをONにした場合、フルHDでも平均fps60近辺が限界でした。やはり、改めてリアルタイムレイトレーシングの重さを実感しました。

ただし、DLSSを適用させてやれば、平均FPSはグンと上昇しました。DLSSを併用してやれば、リアルタイムレイトレーシングでのプレーも可能です。

レインボーシックス シージベンチマーク

レインボーシックス シージベンチマーク
解像度設定平均FPS
フルHD最高設定608fps
WQHD最高設定473fps
4K最高設定283fps

レインボーシックスシージは軽量級なゲームなだけであって、4Kでも余裕でプレーできそうです。

フォートナイト(ゲームプレー)

フォートナイト(ゲームプレー)
解像度設定平均FPS
フルHD最高設定169fps
WQHD最高設定124.5fps
4K最高設定68.1fps

フォートナイトは最高設定だとかなり重くなるゲームですが、4Kでも平均FPSが60を超えていました。設定を落とせば、144fpsといった、ハイフレームレートでのプレーもできそうです。

Apex Legends(ゲームプレー)

Apex Legends(ゲームプレー)
解像度設定平均FPS
フルHD最高設定299.7fps
WQHD最高設定237fps
4K最高設定133.8fps

Apex Legendsにはプリセットがないので、全ての項目の設定を高くしました。

結果ですが、フルHD最高設定では上限の300fpsに張り付いていました。ただ、演習場で計測したので、かなり負荷は軽いです。

実際の対戦ではもう少し負荷は高くなります。それを考慮しても4K60fpsを維持しての対戦は可能だと思います。

ヴァロラント(ゲームプレー)

ヴァロラント(ゲームプレー)
解像度設定平均FPS
フルHD最高設定599.2fps
WQHD最高設定512.1fps
4K最高設定321.7fps

ヴァロラントは軽量級なゲームなので、4K最高設定でも余裕でプレーできそうです。今回、演習場で計測しましたが、実際の対戦でも負荷は軽いので問題ないと思います。

モガ

フルHD、WQHDは余裕で、4Kでのプレーも可能です。この検証を通じて、RTX3080のゲーム性能の高さを改めて実感しました。

Presence CAGEのストレージ性能を検証

Crystal Disk Info
Crystal Disk Mark

搭載されているストレージはWesternDigital製のBlack SN850 1TB NVMeです。

読み込みが約7054 MB/s、書き込みが約5211MB/sと、gen4対応ということで圧倒的に高速です。gen3の最速クラスのNVMeと比較してもその倍位、高速です。

Crystal Disk Markという負荷テストを実施しても、しっかり速度は出ているので、装着されたヒートシンクはしっかり冷却できています。

Presence CAGEの温度を検証

Presence CAGEはPCケース内部にファンはありません。前面にある水冷式CPUクーラーのラジエーターファンのみになります。そのため、前面からの吸気のみで、排気は自然任せです。正直、少し熱に不安はある構造です。

というのもPCケース内のエアフローが悪いと、CPUやビデオカードなど各パーツの熱も大幅に上昇してしまうからです。

ただ、採用しているPCケースのMESHLICIOUSは通気性の良いメッシュパネルを採用しています。そのため、PCケース内部にファンがなくても、排気にそこまでの不安を抱く必要はないと思います。

Cinebench R23実行時のCPU温度の推移

実際にCinebench R23実行時のCPU温度の推移を見ていきます。CPU温度は水冷式のCPUクーラーを採用していることもあって、50度代前半と問題なく、Ryzen 9 5950Xを冷やせています。

Time Spy実行時のビデオカード(ASUS RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING)の温度推移

続いて、Time Spy実行時のビデオカード(ASUS RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING)の温度推移を見ていきます。おおむね50度代後半~60度代前半でした。このモデルは3連ファンで冷却に力を入れているので、ビデオカードはしっかり冷却できています。

このようにCPU、ビデオカードともにしっかり冷却できているので、PCケース内のエアフローは極端に悪いというわけではないようです。

ただし、PCケース内の温かい風はPCケースのメッシュパネルから四方八方に抜けます。そのため、PCケースの上に物を置くなどして、PCケースの排熱を防がないよう注意が必要です。

Presence CAGEの消費電力を検証

Presence CAGEの消費電力を検証

Cinebench R23実行時のCPUの消費電力推移です。だいたい、125Wを推移しています。

Ryzen 9 5950Xは、16コア32スレッドなので、その分消費電力は凄まじいことになっていると思ったので、正直この125Wという数字を見たとき、意外だと感じました。

やはり、Ryzen 9 5950Xは性能はもちろん、消費電力も優秀なCPUだと感じました。

Time Spy実行時のビデオカード(RTX3080)の消費電力推移

Time Spy実行時のビデオカード(RTX3080)の消費電力推移です。だいたい、300W以上を推移しています。

RTX3080の性能は圧倒的ですが、やはりその分、消費電力はそれなりに大きくなっています。

アイドル時のシステム全体の消費電力
アイドル時のシステム全体の消費電力
100%負荷時のシステム全体の消費電力
100%負荷時のシステム全体の消費電力

ワットチェッカーを使って、システム全体の消費電力を見ていきます。アイドル時はおおむね150W~160Wを推移、100%負荷時は500W前半を推移しています。

やはり、高性能ですが、その代償に消費電力はそれなりに大きいです。

Presence CAGEの騒音を検証

アイドル時の騒音
アイドル時の騒音
高負荷時の騒音
高負荷時の騒音

実質ファンは前面の水冷式CPUクーラーのラジエーターファンのみで、電源のファンも負荷がかからないときは停止します。

そのおかげで騒音はほとんどなく、静かでした。

Presence CAGEの良かったところ、悪かったところ

メリット
デメリット
  • 圧倒的なパフォーマンス
  • コンパクト
  • パネルの取り外しが簡単なので、メンテナンス性が高い
  • 拡張性が乏しい
  • 高価
  • 消費電力はそれなりに高い
  • ビデオカードの外部出力が底面にある

まとめ

Presence CAGEは、RTX3080、Ryzen 9 5950Xというハイスペックな構成にも関わらず、小型化を実現し、同時に排熱の問題もクリアしている魅力的なBTOパソコンです。

ハイエンドなパソコンが欲しいけど、フルタワーのパソコンを置けるスペースがない。そんな悩みを持っている方も、Presence CAGEであれば解決できるかもしれません。

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