RADEON RX6400は、RADEON RX6000シリーズで最も下位に位置するエントリークラスのビデオカードです。
そのため、ビデオカード自体の価格が安く、RX6400を搭載しているゲーミングパソコンも価格が抑えめです。予算に限りがある人にうってつけのゲーミングパソコンとなっています。
今回は、RX6400の簡単な解説と、RX6400搭載のおすすめのゲーミングパソコンを紹介します。
RX6400のゲーミング性能を検証
RADEON RX6400はAMDのビデオカードで、RX6000シリーズの中で最も下位に位置する、エントリーのビデオカードです。
ただ、エントリークラスといっても、「AMD RDNA2 アーキテクチャ」が採用し、「AMD Infinity Cache」、「GDDR6メモリ」を搭載し、最新技術が惜しげもなく投入されています。
そのため、性能自体は思ったほど悪くなく、フルHD解像度で設定を低くすれば、ある程度ゲームを快適にプレー可能です。
ここでライバルのGTX1650とゲーム性能を比較します。
解像度はフルHD、設定は低設定で各ゲームの平均フレームレートを調べました。(※Rainboe Six Siegeはレンダリングスケール100%)
このように平均フレームレートで、RX6400がGTX1650を上回りました。
もちろん、ゲームによっては結果も変わってきますが、自分が調べた限り、全体的にRX6400のゲーミング性能は、GTX1650より優秀だと感じました。
ただし、RX6400はハードウェアエンコードが搭載されていないのと、PCの環境がPCIe 3.0環境だとパフォーマンスが少し落ちてしまうという欠点があります。
RADEON RX6400の詳細なレビューはこちら↓。

GTX1650搭載BTOパソコンの選び方のコツ
高性能なCPUは必要なし
性能の高いビデオカードであれば、CPUの性能が重要になります。もし性能の低いCPUであれば、ビデオカードの性能をフルに発揮できないからです。
一方、RX6400の3D性能はそこまで高くありません。そのおかげで性能の高いCPUは必要ありません。
例え、性能の高いCPUを使ったとしてもRX6400のボトルネックにひっかかってしまうので意味がありません。
インテルであればcore i3、core i5、AMDであればRyzen3、Ryzen 5などで正直十分です。こうしたCPUが搭載されているBTOパソコンを選ぶことで結果として全体にかかってくるコストも抑えられます。
メモリは8G×2の構成に
メモリは8GB×2のデュアルチャネル構成で、最低でも16GBは欲しいです。BTOでは8GB×1という構成をよく見ますが、そのままの状態だと、ゲームや動画編集などでメモリ不足になる可能性は高いです。
初めから8GB×2という構成であれば問題ないですが、8GB×1の場合、カスタマイズで忘れずに8GB×2へと変更しましょう。
RX6400搭載ゲーミングパソコン一覧※2022年9月更新
RX6400搭載のゲーミングPCは正直数は多くなく、選択肢は乏しいです。RX6400搭載のゲーミングPCを販売しているのは、実質ツクモ一社です。
※在庫、販売価格は更新当時のものです。
ツクモ
RX6400搭載モデルはビジネスモデルの「AeroStream」、ゲーミングモデルの「G-GEAR」、スリムPCモデルの「AeroSlim」で展開されています。
※送料は2200円かかります。
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|
AeroStream RM3A-A221/B | 94,800円 | Ryzen 3 4100 | RX 6400 | 8GB | 500GB(M.2) | A520 |
AeroSlim RS3A-A221/B | 94,800円 | Ryzen 3 4100 | RX 6400 | 8GB | 500GB(M.2) | A520 |
AeroSlim RS5A-B221/B | 104,800円 | Ryzen 5 5500 | RX 6400 | 8GB | 500GB(M.2) | A520 |
AeroStream RM5A-B221/B | 104,800円 | Ryzen 5 5500 | RX 6400 | 8GB | 500GB(M.2) | A520 |
G-GEAR GA3A-A221/B | 104,800円 | Ryzen 3 4100 | RX 6400 | 16GB | 500GB(M.2) | B550 |
G-GEAR GA3J-A221/B | 107,800円 | Core i3-12100 | RX 6400 | 16GB | 500GB(M.2) | B660 |
【2022年9月】おすすめのGTX1650搭載BTOパソコン
おすすめその① AeroSlim RS3A-A221/B
![]() | OS | Windows 11 or 10 Home |
CPU | Ryzen 3 4100 | |
ビデオカード | Radeon RX 6400 | |
メモリ | DDR4-3200 8G×1 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | A520 | |
電源 | 300W(BRONZE) | |
価格 | 94,800円 |
AeroSlim RS3A-A221/Bはスリム型PCのAeroSlimモデルです。PCケースの幅はわずか98mmで、スペースの狭いところに置けるのが大きな魅力となっています。
CPUにRyzen3 4100(4コア8スレッド)を搭載しています。
このRyzen3 4100は最新CPUですが、世代はZEN2なので、CPUの性能自体は大したことないです。ただ、RX6400自体性能はそこまで高くないので、ある意味相性は良いです。
価格も10万円以下と、ゲームができるビデオカード搭載モデルとしては最安クラスなのも大きな魅力です。
おすすめその② G-GEAR GA3J-A221/B
![]() | OS | Windows 11 |
CPU | Core i3-12100 | |
ビデオカード | RX 6400 | |
メモリ | DDR4-3200 8GB×2 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | B660 | |
電源 | 550W(BRONZE) | |
価格 | 107,800円 |
RX6400の性能を最大限、引き出したいというのであれば、G-GEAR GA3J-A221/Bがおすすめです。
搭載しているCPUはインテル第12世代、Alder Lake-SのCore i3-12100です。
4コア8スレッドと、コア数、スレッド数は大したことはないのですが、過去のCore-i3と比べて、シングル性能が大幅に上昇しています。RX6400との組み合わせにおいて、力不足を感じることはまずないと思います。
Fortniteなど、CPU性能が重視されるゲームであれば、平均フレームレートはさらに上昇するため、より快適にプレー可能です。
また、Core i3-12100、マザーボードのASRock B660 Pro RSはPCIe 4.0に対応しているため、RX6400のパフォーマンスを落とさずに運用可能です。
まとめ
グラボの価格が全体的に高くなっている昨今、ビデオカード込み、10万円前後でBTOパソコンを買えるのはRX6400搭載モデルくらいです。
予算が10万円前後しかなく、それでもゲーミングパソコンが欲しいというのであれば、RX6400搭載モデルが第一候補になるかと思います。