RX6400は、RX60シリーズの中でエントリークラスに位置付けられるGPUです。
本記事ではRX6400についての簡単な解説をし、RX6400搭載のおすすめゲーミングPCを厳選して紹介したいと思います。
目次
RX6400の簡単な解説
RX6400の基本スペック | |
アーキテクチャー | RDNA 2.0 |
製造プロセス | 12nm |
シェーダー数 | 6nm |
RTコア数 | 12 |
ベースクロック / ブーストクロック | 2,039MHz / 2,321MHz |
VRAM | 4GB(GDDR6) |
メモリバス幅 | 64bit |
PCI-Express | PCIe 4.0 ×4 |
TDP | 53W |
発売日 | 2022年5月 |
RX6400は2022年5月に販売開始されたGPUです。
RX6400はRX60シリーズのエントリークラスに位置付けられています。
そのため、RX6400の競合はGTX1650になります。
性能は互角ですが、RX6400はPCIE3.0の環境だと性能低下を起こし、ハードウェアエンコードが非搭載です。総合的に見て、GTX1650のほうがおすすめできます。
ただ、ロープロファイルのモデルはRX6400のほうが安いため、スリム型のゲーミングPCを探しているのなら、RX6400搭載のものをおすすめします。
RX6400のゲーム性能
3D MARK
定番ベンチマークの3D MARKで比較すると、RX6400は、今回集計したGPUの中でGTX1650と並んで低いスコアでした。
ミドルクラスのRTX3060と比較すると、約2分の1のスコアといった感じです。
エントリーモデルということもあり、負荷の重い3DベンチマークではRX6400のスコアは奮いませんでした。
フルHDゲーミング(最高設定)
フルHD解像度でのゲームはある程度快適にプレーできます。設定を落とせば、Apex LegendやFortniteであれば、60ps以上を維持してのゲームプレーも十分可能です。
ただ、最高設定の中量級、重量級のゲームはどんなに設定を落としても、60fpsを維持してのゲームプレーは不可能と思っていいです。
3D性能が低いのに加えて、VRAM容量が4GBしかないのが正直かなり厳しいです。今時のゲームはたとえフルHD解像度でもVRAM消費量が軽く4GBを超えるからです。
最高設定フルHD解像度で60fps維持してゲームをプレーしたいのなら、RTX3060以上をおすすめします。
WQHDゲーミング
WQHD解像度でのゲームはかなり厳しいです。ApexやFortniteであれば、設定を最低レベルまで落とせば、60fpsを維持してのプレーもなんとかできそうですが、中量級、重量級のゲームではまず不可能と思っていいです。
4Kゲーミング
4K解像度でのゲームは非常に厳しいです。たとえ、軽量級のゲームでも60fpsを維持してのゲームプレーは不可能だと思っていいです。
4K解像度でゲームをプレーするのなら、素直にRTX3080以上をおすすめします。
RX6400搭載ゲーミングPCはこんな方におすすめ
- ApexやFortniteで、フルHD解像度中~高設定で60fpsを維持してプレーしたい方
- 軽量級のゲームをメインにプレーする方
- とにかく安いゲーミングPCを探してる方
- ハードウェアエンコードがなくても気にしない方
- スリムケース採用のゲーミングPCを探している方
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【検証環境】CPU:Core i7-12700、マザーボード:MSI PRO B660M-A、メモリ:Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2/3200MHz動作)、システムSSD:Crucial P2 1TB、データSSD:Kingston NV2 2TB
※GPUのドライバやゲームのアップデートにより、ゲームパフォーマンスは絶えず変動します。またゲームによっては手動でフレームレートを計測しているのでブレが生じます。今回の検証結果はあくまでも参考程度にとどめておいてください。
【2023年6月3日更新】RX6400搭載おすすめゲーミングパソコン
arkhive Business Custom BC-A3S Ryzen 3 4300G 搭載 DeskMeet
![]() |
OS:Windows 11 Home |
CPU:RYZEN 3 4300G | |
GPU:RX6400(※カスタマイズ) | |
メモリ:8GB (8GB x1) DDR4-3200 | |
ストレージ:500GB(M.2) | |
マザーボード:X300 | |
電源:500W(BRONZE) | |
価格:100,160円 | |
arkhive Business Custom BC-A3S Ryzen 3 4300G 搭載 DeskMeetは、小型ベアボーンPCのDeskMeetを採用したBTOモデルです。
CPUにRyzen 3 4300G(4コア8スレッド)、容量8GBのDDR4-3200メモリ、カスタマイズでRX6400搭載で、約10万円です。
ストレージは500GBのNVMe SSDを搭載と、容量の多いゲームをインストールすると容量不足に陥る可能性もあります。電源ユニットは容量500 Wなので必要十分です。
DeskMeetは20cmまでのビデオカードが搭載できる小型ベアボーンPCとして唯一無二の存在です。Deskminiよりも大型化していますが、その分前面のUSB端子が増えたりと使いやすさはかなり向上しています。
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TSUKUMO AeroSlim RS7A-E223/B2
![]() |
OS:Windows 11 Home |
CPU:Ryzen 3 4100(※カスタマイズ) | |
GPU:RX6400 | |
メモリ:8GB (8GB x1) DDR4-3200 | |
ストレージ:500GB(M.2) | |
マザーボード:A520 | |
電源:300W | |
価格:98,300円 | |
純粋にコスパで選ぶなら、TSUKUMOのAeroSlim RS7A-E223/B2がおすすめです。
CPUにRyzen 3 4100(4コア8スレッド)、容量8GBのDDR4-3200メモリ、A520マザーボード搭載で、約11万円です。
ストレージは500GBのNVMe SSDを搭載と、容量の多いゲームをインストールすると容量不足に陥る可能性もあります。電源ユニットは容量300 Wで、余裕はなさそうですが、Ryzen 3 4100とRX6400であれば、必要十分です。
ビデオカード搭載のスリム型パソコンと考えれば、この11万円という価格は適正価格かと思います。
スペックと価格のバランスを考えると、RX6400搭載モデルとしては最もおすすめできるモデルといえます。
まとめ
グラボの価格が全体的に高くなっている昨今、ビデオカード込み、10万円前後でBTOパソコンを買えるのはRX6400搭載モデルくらいです。
予算が10万円前後しかなく、それでもゲーミングパソコンが欲しいというのであれば、RX6400搭載モデルが第一候補になるかと思います。