10年ぶりに登場した新作ということで、盛り上がりを見せている「アーマードコア6」。フロムソフトウェアらしい超絶難易度も健在です。
アーマードコア6は家庭用版はもちろん、PC版も発売しています。
今回は実際にPC版アーマードコア6をプレーして、快適にプレーできるPCスペックをグラボごとに探っていき、最後におすすめのゲーミングPCについても紹介したいと思います。
アーマードコア6のシステム要件について

最低環境 | 推奨環境 | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 | Windows 10 / Windows 11 | |
CPU | Intel | Core i7-4790K Core i5-8400 | Core i7-7700 Core i5-10400 |
AMD | Ryzen 7 1800X Ryzen 5 2600 | Ryzen 7 2700X Ryzen 5 3600 | |
メモリー | 12 GB | ||
グラフィック | NVIDIA | GeForce GTX 1650 | GeForce GTX 1060 |
AMD | Radeon RX 480 | Radeon RX 590 | |
Intel | – | Arc A750 | |
ストレージ | 60 GB |
推奨環境を見る限り、そこまで高いスペックは要求されてないように見えます。一昔前のゲーミングPCでも普通に動きそうです。
例えば、Core i7-7700は、最新のCore i3-13100に処理性能に負けていますし、GTX 1060もローエンドのRTX 3050以下の性能です。
ただし、内蔵GPUだけの一般用途向けのノートパソコンやデスクトップパソコンでは歯がたたない印象です。

最低環境、推奨環境だけ見ても、例えば、どの設定で、どれくらいのフレームレートが出るのか等、全く分からないです。あくまでも参考程度に留めておいた方がいいかもしれません。
アーマードコア6のグラフィック設定について


アーマードコア6の映像設定です。


映像品質は「最高」、「高」、「中」、「低」プリセットから選ぶことができます。






グラフィックの主な違いは、影や水面のクオリティーです。設定を下げれば下がるほど、影や水面の表現が破綻していきます。逆にそれら以外は設定を下げてもクオリティーはそこまで落ちないので、低設定でも十分プレーできます。


フレームレートは120まで設定可能です。ただ、このゲームはスタッガー状態など、極端に負荷がかかるときがあり、フレームレートを120維持するのは不可能といっていいです。
ゲームジャンル的にFPSではないので、フレームレートは60あれば十分快適にプレーが可能です。


映像品質詳細で細かな設定が可能です。残念ながらDLSSなどのアップスケーリングの設定項目はなかったです。レイトレーシングの設定項目はあるのですが、ガレージのみの適用となるので、実際のゲームプレー時ではオフになります。
テスト方法について


アーマードコア6には映像品質のプリセットが「最高」、「高」、「中」、「低」の4種類から選ぶことができますが、今回は「最高」、「中」、「低」の3種類のプリセットを選びました。
解像度も「フルHD」、「WQHD」、「4K」それぞれ設定し、フレームレートを計測します。
フレームレートの計測方法ですが、アーマードコア6には残念ながらベンチマークモードはありません。
そのため、ミッションの「武装採掘艦護衛」を使用しました。「武装採掘艦護衛」では常に砂嵐が発生し、負荷は重いです。また、このミッションは敵の数が少なく、同じような状況を再現しやすいです。
CapFrameXを使用して、ミッション開始してから60秒間の平均フレームレートを計測します。



計測途中必ず、武装採掘艦からの巨大レーザーを食らってスタッガー状態になります。そのため、最低FPS(1%Low)は低めに出ると思います。
テスト環境について


検証用PC | |
---|---|
パーツ | 製品名 |
CPU | Ryzen 7 5700X |
CPUクーラー | Deep Cool AK400 |
マザーボード | ASUS PRIME B550M-A |
メモリ | CFD W4U3200CS-8G |
ストレージ | キオクシア EXCERIA G2 1TB |
電源ユニット | 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ |
PCケース | Thermaltake S100 TG |
OS | Windows 11 HOME パッケージ版 |
テスト環境では、CPUにRyzen 7 5700Xを使用します。ZEN3の8コア16スレッドのCPUで、現在価格が安い割に性能が優秀ということで人気があります。それもあってか、BTOでもよく採用されています。


テストに使用するグラボは下記の通りです。
- RTX 4070
- RTX 4060 Ti
- RTX 4060
- RTX 3060 Ti
- RTX 3060
- RTX 3050
- GTX 1660 Super
- GTX 1650
グラボごとのフレームレート
フルHD解像度


WQHD解像度


4K解像度


必要なメモリとVRAMについて
メモリはどの設定でも、約11GB消費します。つまり、メモリは16GBあれば十分です。
VRAMはフルHD最高設定、WQHD最高設定で約6GB、4K最高設定では約7GB消費します。つまり、VRAMは8GBあれば十分です。



計測は「武装採掘艦護衛」で行いましたが、基本どのミッションでも消費量は同じくらいでした。
推奨スペックまとめ
解像度 | 設定 | 平均60fpsでプレー可能 |
---|---|---|
フルHD | 最高設定 | RTX 3060、RTX 3060 Ti、RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 |
中設定 | GTX 1660 Super、RTX 3050、RTX 3060、RTX 3060 Ti RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 | |
低設定 | GTX 1660 Super、RTX 3050、RTX 3060、RTX 3060 Ti RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 | |
WQHD | 最高設定 | RTX 3060 Ti、RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 |
中設定 | RTX 3060、RTX 3060 Ti、RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 | |
低設定 | RTX 3060、RTX 3060 Ti、RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070 | |
4K | 最高設定 | RTX 4070 |
中設定 | RTX 4070 | |
低設定 | RTX 3060 Ti、RTX 4060 Ti、RTX 4070 |
フルHD解像度でおすすめのグラボ
フルHD解像度で遊びたいのなら、「RTX 4060」をおすすめします。値下がりが進んで、買いやすくなっているからです。本当はRTX 3060 Tiをおすすめしたいところですが値上がりが進んでコスパが悪化しています。


WQHD解像度でおすすめのグラボ
WQHD解像度で遊びたいのなら、「RTX 4060 Ti」をおすすめします。WQHD最高設定でも、最低フレームレートが60以上と安定してプレー可能です。


4K解像度でおすすめのグラボ
4K解像度で遊びたいのなら、「RTX 4070」以上をおすすめします。「RTX 4070」でも4K中設定で、最低フレームレートが60以上と安定してプレー可能です。
おすすめゲーミングPC
フルHD解像度で遊びたい
HP Victus 15L スタンダードモデル


CPU | Core i5-13400F |
---|---|
ビデオカード | RTX 4060 |
メモリ容量 | DDR4 16GB |
ストレージ容量 | 512GB M.2 NVMe SSD【Gen3】 |
本体寸法 | 約155mm(幅)x約337mm(高さ)x約297.3mm(奥行) |
価格 | 118,085円 |
Core i5-13400F×RTX 4060のエントリークラスのゲーミングPCです。
Core i5-13400Fは10コア16スレッドのインテル第13世代のCPUです。実質、インテル第12世代のCore i5-12400にEコアが4つついたCPUと言えます。
Core i5-12400と同じくシングル性能が優秀なのはそのままで、Eコアがついた分、マルチスレッド性能も向上しました。
RTX 4060あたりのビデオカードと組み合わせであれば、性能不足を感じることはほとんどないです。
メモリは16GBなのはいいですが、ストレージは512GBと少し心もとないです。残念ながらこのモデルはカスタマイズできないので、その点は注意が必要です。ストレージ容量が足らなくなったら自分で増設するなど、一工夫が必要です。
PCケースはコンパクトで、デスクの上に置いても邪魔になりにくいです。


WQHD解像度で遊びたい
TSUKUMO G-GEAR GA5A-D221/B


CPU | Ryzen 7 5700X |
---|---|
ビデオカード | RTX 3060 Ti |
メモリ容量 | DDR4 16GB |
ストレージ容量 | 1TB M.2 NVMe SSD【Gen3】 |
本体寸法 | 約190mm(幅)x約435mm(高さ)x約475mm(奥行) |
価格 | 134,800円 |
Ryzen 7 5700X×RTX 3060 TiのミドルクラスのゲーミングPCです。
Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 3060 Tiあたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはまずないです。
メモリは16GB、ストレージは1TBと基本スペックは必要十分です。
さらにマザーボードはMSI B550-A PRO、電源は750W 80PLUS GOLD対応、ストレージはSamsung 980 1TB採用と、質の高いパーツを採用しているのも魅力的です。
※今なら+5,500円で、Ryzen 7 5800X3Dへのアップグレードが可能です。


4K解像度で遊びたい
TSUKUMO G-GEAR GA5A-D230BN/NT2


CPU | Ryzen 7 5700X |
---|---|
ビデオカード | RTX 4070 |
メモリ容量 | DDR4 16GB |
ストレージ容量 | 1TB M.2 NVMe SSD【Gen3】 |
本体寸法 | 約190mm(幅)x約435mm(高さ)x約475mm(奥行) |
価格 | 184,980円 |
Ryzen 7 5700X×RTX 4070のハイエンドクラスのゲーミングPCです。
Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 3060 Tiあたりのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることはまずないです。
メモリは16GB、ストレージは1TBと基本スペックは必要十分です。
さらにマザーボードはMSI B550-A PRO、電源は750W 80PLUS GOLD対応、ストレージはSamsung 980 1TB採用と、質の高いパーツを採用しているのも魅力的です。
カスタマイズはできませんが、即納モデルなのですぐに手元に届くのでその点は魅力的です。


まとめ
昨今、負荷が異常に重かったり、VRAM消費量が10GB以上といった極端なゲームが多い中、アーマードコア6の負荷はそこまで重くない印象です。
フルHD中設定であれば、GTX 1660 SuperやRTX 3050などの安価なグラボでも十分プレー可能です。