ファイナルファンタジー XIVはサービス開始から、なんどか大型の拡張パッケージをリリースしています。
そして、2024年7月2日(火)から新たな大型拡張パッケージの「黄金のレガシー」がリリースされます。「黄金のレガシー」の発売日はまだ先ですが、ベンチマークは先行してダウンロードが可能です。
今回はベンチマークを実際に実行し、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の推奨スペックを探るために、グラボことに検証していきます。
最後におすすめのゲーミングPCについても紹介します。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーとは
ファイナルファンタジー XIVの新たな拡張パッケージである「黄金のレガシー」は、様々な要素の追加や変更点がありますが、一番の注目点は「グラフィックの強化」です。
草の密度や岩のテクスチャなどの質感が過去のバージョンよりアップし、よりリアルなグラフィックに生まれ変わりました。
それに伴い、グラフィックの設定項目が増えました。
特に注目なのが、DLSS 2.0やFSR 1.0といったアップスケーリングへの対応です。アップスケーリングは、低い解像度で荒れた映像を超解像度技術で補正するので、映像の品質を維持したままフレームレートの向上が期待できます。
FSRは基本的にどのグラボでも使用可能ですが、DLSSはNVIDIAのRTXシリーズのグラボしか使用できません。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのシステム要件について
推奨動作環境 | 必要動作環境 | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i7-9700 以上 | Intel Core i7-7700 以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060以上 AMD Radeon RX 5600 XT 以上 | NVIDIA GeForce GTX 970 以上 AMD Radeon RX 480 以上 |
メモリ | 16GB | 8GB |
ストレージ | SSD 140GB 以上 | HDD 140GB 以上 |
OS | Windows 10 64 bit, Windows 11 64 bit | Windows 10 64 bit, Windows 11 64 bit |
画面解像度 | 1920 x 1080 | 1280 x 720 |
推奨動作環境を見ると、一昔前のエントリークラスのスペックが求められます。現在のスペックに言い換えると、RTX 3050~RTX4060といった、エントリー~ミドルクラスのスペックが求められそうです。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのグラフィック設定について
グラフィックのプリセットは「最高品質」、「高品質(デスクトップPC)」、「高品質(ノートPC)」、「標準品質(デスクトップPC)」、「標準品質(ノートPC)」の計5種類あります。
設定を高くすると、それだけ負荷は重くなりますが、せっかくのグラフィックアップデートなので、できれば「最高品質」でのゲームプレーをおすすめします。
そのほか、アップスケーリングが設定できるのは先ほどお話した通りですが、ややこしいのがDLSSを設定した場合にのみ設定できる、「適用するフレームレートのしきい値」です。
これは「一定のfps(30fps or 60fps)を下回った時にのみDLSSを適用する」か、それとも「常にDLSSを適用する」かという設定です。
「一定のfps(30fps or 60fps)を下回った時にのみDLSSを適用する」に設定すると、その目標とするfps(30fps or 60fps)を下回ったときのみ、DLSSが適用されます。
「常にDLSSを適用する」に設置するとその言葉通り、常にDLSSが適用されます。
「常にDLSSを適用する」に設定するとたしかにfpsが爆発的に伸びます。ただ、このゲームはDLSSとの相性が悪く、DLSSが適用されると映像が破綻しやすいです。
そのため、「常にDLSSを適用する」に設定すると、映像の荒れが目立ちます。
例えば、DLSSとFSRの草木の描写を比較すると、明らかにFSRのほうが綺麗に描写できています。
アップスケーリングの設定は、DLSSではなくFSRに設定することを強くおすすめします。
テスト環境について
検証環境は以下の通りです。
検証環境 | |
---|---|
CPU | インテル 「Core i5-14600KF」 |
CPUクーラー | サイズ「MUGEN6 Black Edtion」 |
CPUグリス | ARCTIC 「MX-4」 |
マザーボード | GIGABYTE「B760 AORUS ELITE」 |
メモリ | Kingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2) (DDR5-4800に設定) |
SSD | Kingston「NV2 SSD 2TB」 Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB」 Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB」 |
電源ユニット | Corsair「RM750e」 |
PCケース | XPG「VALOR AIR」 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPUにCore i5-14600KFを使用します。インテル第14世代のCPUで、Pコアが6つ、Eコアが8つ、計14コア20スレッドのCPUです。
CPUアーキテクチャーにRaptor Coveを採用しているので2次キャッシュの量が多く、ゲーム性能は非常に優秀です。
今回、テストに使用するグラボであれば、おそらく性能をしっかり引き出してくれると思います。
なおメモリは最大DDR5-8000に対応するオーバークロックメモリを使用しますが、メモリ周波数はJEDEC準拠のDDR5-4800に設定しています。
テストに使用するグラボは下記の通りです。
- RTX 4070 SUPER
- RTX 4070
- RTX 4060 Ti
- RTX 4060
- RTX 3060 Ti
- RTX 3060
- RTX 3050
- GTX 1660 Super
- GTX 1650
テスト方法について
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の発売はまだ先ですが、ベンチマークが前もってダウンロードが可能です。今回はこのベンチマークを使用します。
グラフィックのプリセットは「最高品質」にし、アップスケーリングは「FSR 」に設定します。解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」それぞれ設定します。
グラボごとのフレームレート
フルHD解像度
フルHD(1920×1080ドット)のベンチマーク結果です。
フルHD最高設定平均60fpsでのプレーでは最低でも「GTX 1660 Super」が必要ですが、「RTX 3050」をおすすめします。
「GTX 1660 Super」との価格差は数千円しかなく、さらにVRAMが8GB、DLSSも使えるので、「RTX 3050」のほうが魅力は高いです。
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WQHD解像度
WQHD(2560×1440ドット)のベンチマーク結果です。
WQHD最高設定平均60fpsでのプレーでは最低でも「RTX 3060」が必要ですが、「RTX 4060」をおすすめします。
「RTX 3060」との価格差は数千円しかなく、さらにDLSS FGも使えるので「RTX 4060」のほうが魅力は高いです。
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4K解像度
4K(3840×2160ドット)のベンチマーク結果です。
4K最高設定平均60fpsでのプレーでは最低でも「RTX 4070」が必要です。RTX 4060 Tiなどのミドルクラスのグラボでは力不足です。
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各解像度ごとの推奨グラボまとめ
最高設定平均60fpでプレー可能 | |
---|---|
フルHD解像度 (1920×1080ドット) | RTX 4070 Super RTX 4070 RTX 4060 Ti RTX 4060 RTX 3060 Ti RTX 3060 RTX 3050 GTX 1660 Super |
WQHD解像度 (2560×1440ドット) | RTX 4070 Super RTX 4070 RTX 4060 Ti RTX 4060 RTX 3060 Ti RTX 3060 |
4K解像度 (3840×2160ドット) | RTX 4070 Super RTX 4070 |
フルHD解像度向けおすすめゲーミングPC
Lightning AS5
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:550W 80PLUS BRONZE
価格:104,980円
WQHD解像度向けおすすめゲーミングPC
MDL_55KP
CPU:Ryzen 5 5500
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:650W 80PLUS BRONZE
価格:109,800円
MDL_55KP
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:650W 80PLUS BRONZE
価格:124,800円
NEXTGEAR JG-A5G60
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS BRONZE
価格:129,800円
TSUKUMO AeroStream RM7A-E223/B
CPU:Ryzen 5 5600X
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:500W 80PLUS BRONZE
価格:134,800円
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i5-14400F
GPU:RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:512GB M.2 NVMe SSD
電源:-
価格:151,690円
4K解像度向けおすすめゲーミングPC
G-GEAR GC5J-D231B/R/CP1
CPU:Corei5-13400F
GPU:RTX 4070
メモリ:16GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS GOLD
価格:199,980円
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8
CPU:Ryzen 7 7700X
GPU:RTX 4070
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:-
価格:199,870円
まとめ
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」は今までの拡張パックに比べると明らかに負荷は重くなっています。
ただし、アップスケーリングに対応しているので、それを活用するとそこまで負荷の重さを感じません。フルHD解像度であればRTX 3050などのエントリークラスのグラボでも十分プレー可能です。