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高級グリス(TF8)vs安物グリス(TK-P3)!CPUグリスの効果に差はあるのか?

TF8とTK-P3

CPUグリスは数百円から数千円のものまで、価格帯がバラバラです。価格によってCPUグリスの効果に差はあるのか、個人的にずっと気になっていました。

そこで今回、1,000円のTF8と200円のTK-P3を購入したので、この両者を実際に比較検証したいと思います。

モガ
モガ

CPUグリスによってCPUの温度に違いはないと自分は思いこんでいたので、今回の検証ではいい意味で裏切られました。

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比較するCPUグリスはTF8とTK-P3

比較するCPUグリスはTF8とTK-P3
CPUグリスの性能を表す指標としては、熱伝導率があげられます。熱伝導率とは熱の伝わりやすさを「W/m-k」という単位で表します。この値が高いほど熱が伝わりやすいことを意味します。

基本的にCPUグリスには熱伝導率が記載されています。この熱伝導率が高いほど、CPUの熱が逃がしやすくなるので、CPUのグリスの性能は良いと言えます。

ここで今回比較検証する、TF8とTK-P3の熱伝導率を見てみます。

熱伝導率価格
TF813.8W/m-k1,073円
※2021年6月26日時点
TK-P30.9W/mk217円
※2021年6月26日時点

TF8とTKPの間には価格差はもちろん、熱伝導率も大きな差があります。熱伝導率に至っては、TF8はTK-P3より約14倍高いです。

この圧倒的な熱伝導率の差でどれくらいの効果に違いが生まれるのでしょうか?実際に検証していきます。

検証

検証する前に自分のパソコンスペックを紹介します。

CPUcore i5-11400F
CPUクーラーSE-224-XT
マザーボードMSI B560M BAZOOKA
メモリDDR4-3200 8G×2(KD48GU880-32A160U)
グラフィックボードRTX3060(Colorful RTX 3060 NB 12G)
SSDNVMe 240G(CRAS C700 M.2)※OS用
HDD 4TB(ST4000DM004)※ゲーム用
電源ユニット750W(V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP)
OSWindows 10 Home

CPUのcorei5 11400FはPL65W制限時は文字通り、CPUが65W消費するようになり熱もそこまで発生しませんが、PL無効化をすると、最大で135W消費し、CPUの熱も一気に上昇します。

そのため今回はリテールクーラーではなく、コスパに優れていると言われている空冷サイドフロークーラーのSE-224-XTを使っています。

corei5 11400Fのレビューはこちら↓。

core i5-11400Fをレビュー!PL無効化で性能が化けるコスパ最強CPU
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SE-224-XTのレビューはこちら↓。

虎徹MarkⅡのライバル?SE-224-XTをレビュー!取り付け方法から性能検証まで
近年コスパ最強のCPUクーラーとして、徐々に評価を上げているCPUクーラーがあります。それがID-COOLING SE-224-XTです。そこで今回、SE-224-XTはを購入したので、実際に性能を検証し、レビューしたいと思います。

今回はPL65W制限時、PL無効化時の両方のパターンで検証したいと思います。なお計測方法ですが、以下の3種類を試してみました。

・10分間何も操作しないアイドル時の温度変化
・OCCT CPU負荷100%時(30分)の温度変化
・Cinebench R15を10回まわして、最高温度を測定

PL65W制限時

アイドル時

PL65W制限、アイドル時でTF8使用TF8(1,000円グリス)

PL65W制限、アイドル時でTK-P3TK-P3(200円グリス)

平均CPU温度
TF834.01
TK-P333.98

PL65W時のアイドル時のCPU温度はどちらのグリス使用時も34度前後とほぼ同じで、大きな違いはなかったです。

CPU負荷100%時

PL65W制限、CPU負荷100%でTF8使用TF8(1,000円グリス)

PL65W制限、CPU負荷100%時でTK-P3使用TK-P3(200円グリス)

平均CPU温度
TF852.34
TK-P353.57

こちらもほぼ誤差と言えるレベルで違いはありません。若干、TF8のほうが1度位低いです。

Cinebench R15を10回連続

CINEBENCH R15のTF8(PL65W)TF8(1,000円グリス)

CINEBENCH R15のTK-P3(PL65W)TK-P3(200円グリス)

ここでは、大きな差が生まれました。TF8のほうがTK-P3より約3度ほど、CPU温度が低かったです。

PL無効化時

アイドル時

PL無効化、アイドル時でTF8使用TF8(1,000円グリス)

PL無効化、アイドル時でTK-P3使用TK-P3(200円グリス)

平均CPU温度
TF834.54
TK-P334.82

PL無効時時のアイドル時のCPU温度はどちらのグリス使用時も35度前後とほぼ同じで、大きな違いはなかったです。

CPU負荷100%時

PL無効化、CPU負荷100%時でTF8TF8(1,000円グリス)

PL無効化、CPU負荷100%時でTK-P3使用TK-P3(200円グリス)

平均CPU温度
TF871.00
TK-P374.46

ここでようやく大きな差が生まれました。TF8はTK-P3より3度ほど、CPU温度が低かったです。

Cinebench R15を10回連続

CINEBENCH R15をTF8で(PL無効化)TF8(1,000円グリス)

CINEBENCH R15をTK-P3で(PL無効化)TK-P3(200円グリス)

TF8のほうがTK-P3より約3度ほど、CPUの温度が低かったです。

検証を終えた感想

CPU温度ですが、アイドル時や65W制限時でほとんど差が出なかったのですが、PL無効化にしたらやはり差が出ました。

差がでたといっても3度ほどなので、それを考えると200円のCPUグリス、TK-P3はかなり健闘しているのではないでしょうか?

発熱の少ないCPUで、負荷がほとんどない作業ばかりやるのであれば、安いグリスでも十分かと思います。

ただ、発熱の多いCPUで、ゲームなどで負荷をかけることが多い場合、それなりのグリスを用意したほうが精神衛生上、安心感を得ると思います。

まとめ

CPUグリスの違いで差は生まれないと思っていたので、この結果は意外でした。

違いはたった3度でしたが、CPU温度は1度でも低いことにこしたことはないので、これからは負荷のかかる作業が多いパソコンには高級グリスを使用したいと思います。