セガの伝説的アーケード筐体「アストロシティ」。1990年代、ゲームセンターに足しげく通っていた人なら、このアストロシティ筐体を一度は目にしたことはあると思います。
そんなアストロシティがアストロシティミニとして、6分の1のミニサイズになって生まれ変わりました。今回はアストロシティミニのレビューをしたいと思います。

アストロシティミニとは
アストロシティとはセガが1993年に発売したアーケード筐体です。白い樹脂製の筐体、モニター上部に埋め込まれた黒いプレート、緑色のレバーとボタンなど、特徴的なデザインをしていました。
様々な名作ゲームがこの筐体でプレーできましたが、中でも自分にとって一番思い出深いのはバーチャファイターです。
バーチャファイターは3Dで表現された初の本格的な格闘ゲームだったので、当時、2D格闘ゲーム全盛時代の中、ひと際存在感を放っていました。
そんなアストロシティですが、オリジナル筐体の6分の1サイズというミニサイズ、アストロシティミニとして生まれ変わりました。
ただミニサイズにしたのではなく、オリジナルのアストロシティ本体に使われている筐体と同じ素材が使うというこだわりよう。インテリアとしてはもちろん、実際にゲームもプレー可能です。
アストロシティミニの仕様
商品サイズ | W:130mm D:175mm H:170mm |
LCDサイズ | 3.97インチ |
LCD解像度 | 480×800 |
LCD発色数 | 16.7M colors |
HDMI 対応解像度 | 720P,480P |
アストロシティミニの開封
アストロシティミニを開封します。
電源用のUSBケーブルです。本体側に差す方はmicro USBになっています。
外観チェック
アストロシティミニの正面です。残念ながらコイン投入部分は再現できていませんが、別パーツを購入して組み合わせることで本物のアストロシティに近づけることが出来ます。
サイドです。ASTRO CITYのロゴもしっかり再現されています。
左から電源スイッチ、HDMI、コントロール端子(1P)、コントロール端子(2P)、イヤフォンジャック、電源端子(DC-IN)です。ちなみにコントロール端子はUSBです。
レバーです。動かすとカチカチという音が出て、しっかりとした感触が手に伝わります。
ボタンです。6つあります。押したときにカチカチとした音がでるので、こちらもレバーと同じく、確かな感触があります。
黄色いボタンです。左からクレジットボタン、スタートボタンです。
モニターは3.97インチです。横は約8.5cm、縦は5.3cmです。
上部は黒いプレートとアストロシティのロゴがはいっています。また網の目のように見えるのはスピーカーです。
収録タイトル一覧
アストロシティミニの収録タイトルは全37あります。
「スペースハリアー」や「ファンタジーゾーン」といった定番中の定番ゲームもあれば、「ダークエッジ」、「アラビアンファイト」や「ゴールデンアックス デスアダーの復讐」といった初収録されたタイトルもあります。
基本的にはセガのタイトルが多いですが、中には「コットン」など他社製のタイトルも一部収録されています。
格闘ゲーム
ダークエッジ |
バーチャファイター |
アクションゲーム
エイリアンストーム |
ゴールデンアックス |
ゴールデンアックス デスアダーの復讐 |
獣王記 |
クラックダウン |
サイバーポリス イースワット |
忍 -SHINOBI- |
シャドーダンサー |
ボナンザブラザーズ |
ワンダーボーイ |
アラビアンファイト |
アレックスキッド with ステラ ザ・ロストスターズ |
カルテット2 |
青春スキャンダル |
忍者プリンセス |
フリッキー |
ドットリクン |
アクションRPG
ワンダーボーイ モンスターランド |
アクションシューティング
エイリアンシンドローム |
ゲイングランド |
ワンダーボーイIII モンスター・レアー |
アクションパズル
コラムス |
コラムスII |
スタックコラムス |
ぷよぷよ |
ぷよぷよ通 |
シューティング
ファンタジーゾーン |
コットン |
サンダーフォースAC |
スクランブルスピリッツ |
ソニックブーム |
パーティーゲーム
タントアール |
イチダントア~ル |
疑似3Dシューティング
スペースハリアー |
ラッドモビール |
実際にゲームをプレーしてみた
アストロシティミニを動かすには、5V/2.0A以上の出力ができる市販のACアダプタが必要です。付属しないので、自分で用意する必要があります。
電源を入れるとまず表示されるのがメニュー画面です。ここから自分の遊びたいゲームを選びます。
ゲーム中、クレジットボタン、セーブボタン同時押しするとゲームが一時中断でき、いつでもセーブ可能です。
セーブしたところからまたゲームを再開できます。セーブデータはゲームにつき、2つまでストックできます。
設定画面です。この中で重要な設定項目は「本体画面の明るさ」、「本体の音量」、「画面設定」、「フレーム設定」です。
画面設定ではデフォルトと、アナログテレビ、どちらを選べます。
オリジナルのアストロシティ筐体はブラウン管のモニターだったので、それをアストロシティミニでも再現したい場合、アナログテレビを選択します。
フレーム設定では、画面の両端の黒帯にフレームを埋め込むかどうか選べます。フレームは2種類あります。
モニターに外部出力してみました。外部出力する際は解像度は720Pになります。
良かったところ
気軽にプレーできる
アストロシティミニ単体でもゲームがプレーできるので、気軽に遊べます。作業中、ちょっと疲れた時に起動させて、気分転換するといったことが出来ます。
外部出力でも綺麗に画面が表示される
外部出力しても解像度720Pで出力されるので、映像が綺麗に表示されます。
引き延ばされるとか、画面がぼやけるみたいなことは一切なかったです。ちなみに使っているモニターは以前記事にもした、4KモニターのEW2780Uです。
4Kモニターということで、アストロシティミニとPCモニターの解像度に開きがあるので、表示に不安がありましたが問題なく表示されました。
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操作性は良好
レバー、ボタンともにしっかりと入力した感じが手に伝わるので、操作は思ったよりもしやすいと感じました。
ただ、レバー、ボタンともにサイズが小さいので、手が大きい人は操作に苦労するかもしれません。
どうしても操作しづらいと感じたら、専用のパット、ジョイスティックがあるのでそれらを使うのもありだと思います。
自分がもっているアケコンのQanba Droneで操作したかったので、コントローラーアダプタのMAGIC-NSを購入しました。詳細は下記記事へどうぞ。↓
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筐体の質感は高い
使われている素材が本物のアストロシティミニと同じということもあり、質感は非常に高いです。インテリアとしても十分使えるレベルです。
悪かったところ
モニターが小さい
アストロシティミニのモニターが思ったより小さいです。ゲーム画面のの上下左右に黒帯が入っています。できればモニターいっぱいにゲーム画面を表示してほしかったです。
収録されているゲームが一部偏っている
ぷよぷよ、コラムス、タントアールなどは、続編物が収録されているので、収録されているタイトルに偏りが生じています。
ぷよぷよだったら、例えば「通」1つにして、代わりに違ったジャンルのゲームを収録してほしかったです。
また、オリジナルのアストロシティで遊べるタイトルという縛りがあるので、一部セガの名作ゲームが収録されていないのは残念でした。
アストロシティとか関係なく、単純にセガの名作アーケードゲームをより多く収録してほしかったです。例えば、アウトラン、アフターバーナーなどです。
アナログテレビモードにすると映像が不自然
ブラウン管を再現したアナログテレビモードにすると、走査線が不自然に横に入り、ものすごく映像が見づらくなります。
正直ここの設定はデフォルトのままで問題ないです。もう少し自然な形でブラウン管の感じを再現してほしかったです。
まとめ
一部粗が目立つところはありますが、出来に関しては全体的に満足いっています。別途、モニターとかコントローラーが必要なく、単体で遊べるのは本当に便利だと思います。
筐体自体もインテリアになるくらい質感が高いので、眺めるだけでもニヤニヤしてしまいます。購入して本当に良かったと思いました。
アストロシティミニのレビュー動画はこちら↓。