「ゲーミングパソコンを購入したいが性能はそこそこで、なるべく価格を抑えたい。」
こう考える人は、大抵コスパを重視していると思いますが、そんな人におすすめしたいのが、core i5 11400(F)搭載のゲーミングパソコンです。
今回はcore i5 11400(F)搭載のゲーミングパソコンをおすすめする理由と、おすすめのモデルを紹介したいと思います。
コスパを求めているのならcore i5 11400搭載モデルがおすすめ
core i5-11400は、インテル第11世代CPUのRocket Lake-Sの中の最廉価となるCPUです。
2022年現在、インテル第12世代CPUのAlder-Lake-Sのcore i5-12400が登場したせいで、残念ながら型落ちとなっています。
ただ、型落ちとは言え、シネベンチR23マルチのスコアが約1万、シングルスコアが約1400と、性能は必要十分です。正直ミドルクラスのビデオカードであれば十分といえる性能を持っています。
実際、RTX3060と組み合わせて、core i5-11400とcore i5-12400、それぞれゲームベンチを測定してみましたが、フレームレートに違いはほとんどありませんでした。

そして、core i5-11400搭載モデルのほうが最新のcore i5-12400搭載モデルより価格が安いというのも魅力です。
例えば、ツクモのAeroStreamで比較してみます。
CPU | ビデオカード | チップセット | メモリ | ストレージ | 電源 | 価格(税込) | |
AeroStream RM5J-C213/T | Core i5-11400 | UHD 730 | H510 | DDR4-3200 8GB×1 | 240GB(SSD) | 450W(BRONZE) | 75,800円 |
AeroStream RM5J-D221/B | Core i5-12400 | UHD 730 | B660 | DDR4-3200 8GB×1 | 500GB(M.2) | 450W(BRONZE) | 94,800円 |
ストレージが違うので正確な比較にはなりませんが、それでも約2万円ほどの差があります。ここまでの価格差があるのであれば、正直、Core i5-11400搭載モデルのほうが魅力的に見えます。


core i5-11400搭載BTOパソコンの数は徐々にですが数が減っています。欲しい方はお早めにどうぞ。
core i5 11400(F)搭載BTOパソコンの選び方のコツ
ビデオカードを組み合わせるのならミドルクラスがおすすめ
core i5 11400(F)はミドルクラスのCPUです。従ってビデオカードもなるべくなら、ミドルクラスをおすすめします。
性能が低すぎるビデオカードだと、core i5 11400(F)の力を持て余すし、逆に性能が高すぎるビデオカードだと、core i5 11400(F)が足を引っ張って、ビデオカードの性能が発揮できません。
つまり、CPUとビデオカードのバランスが重要です。
ちなみにcore i5 11400(F)との相性がいいビデオカードは、「GTX1650」、「RTX3050」、「GTX 1660 Super」、「GTX 1660 Ti」「RTX2060」、「RTX3060」、「RTX3060Ti」、「RTX3070」、「RX6600」などです。
メモリは16GBがおすすめ
メモリも重要な要素で、メモリ容量不足になると、あらゆる動作がモッサリとした挙動になります。
特にゲームやクリエイティブ用途であれば、最低16GBはあった方が安心できると思います。BTOパソコンの中には、8G×1というモデルもありますが、もしそういったモデルを購入する場合、カスタマイズで8G×2への変更をおすすめします。
マザーボードはB560、H570がおすすめ
また、マザーボードのチップセットも重要な要素です。core i5 11400(F)と組み合わせることができるマザーボードは、「Z590」、「H570」、「B560」、「H510」の4つです。
この中でおすすめなのが、「H570」、「B560」のマザーボードです。
最上位のZ590の最大の売りはオーバークロックができる点です。
ただ、残念ながらcore i5 11400(F)はオーバークロックは不可能です。従って、最上位のZ590マザーボードと組み合わせても、オーバークロックはできません。
Z590のマザーボードを搭載したモデルを選べば、それだけ無駄に値段が高くなるのでおすすめできません。
そこでおすすめなのがH570か、B560のマザーボードを搭載したモデルです。
これらのチップセットのマザーボードは、オーバークロックは不可能です。ただ、先ほども言ったように、core i5 11400(F)はオーバークロックは不可能です。なんら問題にはなりません。
H570か、B560のマザーボードを搭載したモデルは、Z590のマザーボードを搭載したモデルより価格が安くなる傾向にあります。
結果としてコスパが良くなるので、これらのマザーボードを搭載したモデルが断然おすすめです。H510を搭載したモデルも安いですが、その分他のチップセットを搭載したモデルよりも、拡張性も低く、メモリのオーバークロックも不可能なので、あまりおすすめはできません。


PL解除するのなら、CPUクーラー、マザーボードに注意
core i5 11400(F)は65Wを超えないようにあらかじめ、PL(power limit)、いわゆる電力制限がかかっています。このPLを解除することで大幅に性能がアップします。




CInebench R23で検証すると、PL65W制限だとマルチスコアは7千前後でしたが、PL解除するとマルチスコアは1万を超えます。これはゲームでのパフォーマンスに影響を与えます。ゲームにもよりますが、PL解除することで平均フレームレートが10~20向上します。
ただ、PL解除は当然デメリットはあります。それは消費電力増大、CPU温度上昇です。
特にCPU温度上昇は大きな問題です。PL解除するとリテールクーラーでは冷やせなくなり、自動的にサーマルスロットリングが発生します。
もし、PL解除するつもりなら、カスタマイズで社外品のCPUクーラーの選択をおすすめします。若しくは初めから社外品のCPUクーラーを搭載したモデルでもいいです。
また、PL解除することでマザーボード全体の熱も上がります。その熱を抑えるために、ある程度熱に強いマザーボードがおすすめです。
熱に強いマザーボードを選ぶ基準は難しいですが、最低でもVRMヒートシンクがあるモデルを選んでおけば大丈夫でしょう。
もし、心配ならZ590チップセットマザーボードを搭載したモデルを選ぶことをおすすめします。Z590マザーボードは最上位なだけあって、電源回路が充実しているモデルが多いからです。
ただ、万が一PLを解除せず、65Wで運用となってもCinebenchR23マルチは7000位出るので、十分とは言えます。



BTOパソコンは基本的にオーバークロックに起因する故障は保証対象外になります。PL解除は厳密にいえば、オーバークロックにはならないと思いますが、念のため各BTOメーカーに確認をとったほうがいいかもしれません。
【2022年7月】core i5 11400(F)搭載ゲーミングパソコン一覧
各BTOメーカーごとにcore i5 11400(F)搭載BTOパソコンの販売状況をまとめます。なおここでは下記の条件に合致しているcore i5 11400(F)搭載BTOパソコンを紹介します。
- OS込み
- CPUはcore i5 11400、若しくはcore i5 11400Fを搭載したモデル
- グラボ込み
※価格は2022年7月現在のもので、在庫切れを起こしているモデルも一部あるかもしれませんのでご了承ください。
なおグラボなしモデルについては下記記事を参考にしてください↓。


ツクモ


価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 電源 | チップセット | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G-GEAR ドラゴンクエストX オンライン 推奨パソコン |スタンダードモデル | 114,800円 | Core i5-11400 | GTX 1650 | 8GB | 500GB(M.2) | 500W(SILVER) | B560 |
AeroStream RM5JC213TN/NT2 | 114,980円 | Core i5-11400 | GTX1650 | 16GB | 512GB(M.2) | 500W(BRONZE) | H510 |
TSUKUMO PC Slim TS5J-E220T/R/CP1 | 119,900円 | Core i5-11400 | T600 | 16GB | 1TB(M.2) | 300W(BRONZE) | B560 |
G-GEAR 『ブレイドアンドソウル』 推奨PC |エントリーモデル | 124,800円 | Core i5-11400 | GTX 1650 | 16GB | 500GB(M.2) | 500W(SILVER) | B560 |
G-GEAR Unity 推奨パソコン スタンダードモデル | 144,800円 | Core i5-11400 | GTX 1660Super | 16GB | 500GB(M.2) | 500W(SILVER) | B560 |
G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | 144,800円 | Core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 500GB(M.2) | 750W(GOLD) | H570 |
G-GEAR 『LOST ARK』 推奨パソコン |エントリーモデル | 149,800円 | Core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 500GB(M.2) | 500W(SILVER) | B560 |
G-GEAR 『ELYON』 推奨パソコン |エントリーモデル | 149,800円 | Core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 500GB(M.2) | 500W(SILVER) | B560 |
パソコンSHOPアーク


パソコンSHOPアークが2020年に立ち上げた、新BTOブランドのarkhiveシリーズにはgamingモデル、businessモデルとありますが、基本的にグラボ付きのcore i5 11400(F)搭載パソコンはgamingモデルになります。
価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 電源 | チップセット | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GN-I5G16M League of Legends Edition | 139,800円 | Core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 500GB(M.2) | 550W(Bronze) | B560 |
League of Legends Edition | 139,800円 | core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 1TB(M.2) | 550W(Bronze) | B560 |
GN-I5G16Z | 149,800円 | core i5-11400 | GTX 1660 SUPER | 16GB | 1TB(M.2) | 550W(GOLD) | B560 |
159,800円 | core i5-11400 | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 550W(GOLD) | B560 | |
GC-I5G36M | 159,800円 | core i5-11400 | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 550W(GOLD) | B560 |
Flight Simulator 2020 Edition | 179,800円 | core i5-11400 | RTX 3060 | 32GB | 1TB(M.2) | 650W(GOLD) | B560 |
ストーム


製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 電源 | チップセット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
133,900円 | Core i5-11400F | RTX 3050 | 16GB | 500GB(M.2) | 650W | B560 | |
137,000円 | Core i5-11400F | RTX 3050 | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
138,000円 | Core i5-11400F | RTX 3050 | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
143,500円 | Core i5-11400F | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
147,000円 | Core i5-11400F | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 650W | B560 | |
149,800円 | Core i5-11400F | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
152,900円 | Core i5-11400F | RTX 3060 | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
155,500円 | Core i5-11400F | RTX 3060ti | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
158,000円 | Core i5-11400F | RTX 3060ti | 16GB | 500GB(M.2) | 650W | B560 | |
159,000円 | Core i5-11400F | RTX 3060ti | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 | |
161,500円 | Core i5-11400F | RTX 3060ti | 16GB | 500GB(M.2) | 750W | B560 |
【2022年7月】core i5 11400(F)搭載BTOパソコンのおすすめは?
おすすめその① ツクモ G-GEAR ドラゴンクエストX オンライン 推奨パソコン | スタンダードモデル
![]() ![]() | OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i5-11400 | |
ビデオカード | GTX1650 | |
メモリ | DDR4-3200 8GB×1 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | B560 | |
電源 | 500W(SILVER) | |
価格 | 114,800円 |
正直、core i5-11400(F)搭載のBTOパソコンの数は減ってきているので、おすすめを選ぶはかなり難しかったです。
とにかく価格の安いモデルを探しているのなら、ツクモのG-GEAR ドラゴンクエストX オンライン 推奨パソコン | スタンダードモデル
理由としてはGTX1650搭載モデルとしてはかなり安いからです。B560マザー、SILVER電源採用と、スペックも必要十分。さらに高さ300mmのコンパクトケースを採用している点も魅力です。
おすすめその② ストーム PG-OJ
![]() ![]() | OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-11400 | |
ビデオカード | RTX3050 | |
メモリ | DDR4-3200 8GB×2 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | B560 | |
電源 | 650W(GOLD) | |
価格 | 133,900円 |
ただ、純粋な3D性能はGTX1660 Ti、GTX1660 SUPERと同等です。そして、VRAMは8GBなのでそれを考えると、総合的にRTX3050のほうが優れています。
軽いゲームならハイフレームでゲームができますし、重量級のゲームでも最高設定は厳しいかもしれませんが、設定を落とせば十分にプレー可能です。またDLSSを使えば、さらにフレームレートを伸ばせます。
ある意味、2022年現在の妥協点ともいえるビデオカードです。
PG-OJは、ストレージは500GB、メモリは16GBのデュアルチャネル、そしてSFX仕様の小型静音のGOLD電源採用と、スペックも必要十分です。
さらに採用されているPCケースは小型で、しかもアルミ仕様、サイド両面がガラスとかなり珍しいです。
RTX3050、スペック、PCケースなど、全てを考慮すると、この価格はかなりお得だと思います。
おすすめその③ ストーム PG-MH11F6
![]() ![]() | OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-11400 | |
ビデオカード | RTX3060 | |
メモリ | DDR4-3200 8GB×2 | |
ストレージ | 500GB(M.2) | |
マザーボード | B560 | |
電源 | 750W(GOLD) | |
価格 | 143,500円 |
ストームの
いわゆるミドルクラスのビデオカードと言え、軽いゲームから重いゲームまで、フルHD環境では不満なく、遊ぶことができます。
ミドルクラスとはいえ、RTX3060のVRAM容量は12GBと多いです。このVRAM容量はRTX3070などの上位のビデオカードより多いです。
フルHD解像度でのゲームプレーがしたいのなら、RTX3060搭載モデルを選ぶのが無難です。
PG-MH11F6のストレージは500GB、メモリは16GBのデュアルチャネル、そしてGOLD電源採用と、スペックも必要十分です。
RTX3060搭載モデルの相場は15万円以上が当たり前ですが、このモデルは14万円前半と破格の安さとなっているのが魅力です。
まとめ
core i5 11400(F)搭載のBTOパソコンは、CPU単体の価格が安いため、そのCPUを搭載したBTOパソコンもやはり価格が抑えられています。
また、現在インテル第12世代のcore i5-12400に置き換わっていることもあり、在庫処分扱いになっており、さらにお買い得になっています。
ただ、少しずつではありますが、現在、core i5-11400搭載モデルの取り扱いをやめたBTOメーカーも徐々に増えています。
欲しい方はお早めにどうぞ。