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Ryzen 5 5600Gをレビュー!Core i5-12400とCPU性能を比較検証

Ryzen5 5600G

Ryzen 5 5600Gは、「ZEN3」を採用するAMDのデスクトップ向けAPUです。Ryzen 5000シリーズと同じアーキーテクチャーを採用ということで、内蔵GPUだけでなく、純粋なCPU性能の高さも期待できます。

そこで今回は競合となる、インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400と比較して、Ryzen 5 5600Gのパフォーマンスを検証していきたいと思います。

モガ

今回はあくまでもRyzen 5 5600GのCPU性能に焦点を当てたいと思います。内蔵GPUの性能は下記記事をごらんください↓。
https://mogalabo.com/ryzen-5-5600g-gpu/

目次

Ryzen 5 5000Gシリーズとは

Ryzen 5 5000Gシリーズとは

Ryzen 5000GシリーズはRyzen 5000シリーズと同じZEN3アーキテクチャーを採用したデスクトップ向けAPU(内蔵GPUを搭載したCPU)のことです。

Ryzen 5000GシリーズはZEN3アーキテクチャーを採用したことにより、前世代のZEN2アーキテクチャーを採用したRyzen 4000Gシリーズから大幅に進化をしています。

Ryzen 4000GシリーズのCPUコアは、4コアCPUと4MBのL3キャッシュを内蔵した「CCX」を2基組み合わせて構成されていました。

一方、Ryzen 5000GシリーズのCPUコアは、8コアCPUと16MBのL3キャッシュの1チップで構成されています。

すべてのCPUコアから、L3キャッシュやその他のCPUコアへ直接アクセスできることから、Ryzen 4000Gシリーズから大幅にレイテンシが削減されています。

GPUコアにはデスクトップ向けでは最高峰の性能の「Vega」アーキテクチャーのRadeon Graphichsが採用されています。

ただし、他のRyzen 5000シリーズに比べると、L3キャッシュの量が削減されたり、PCI-Express4.0の採用が見送られたりと、明確なデメリットは存在します。

Ryzen 5000Gシリーズのラインナップは、主に「Ryzen 7 5700G」、「Ryzen 5 5600G」の2種類です。仕様は下記の通りです。

Ryzen 7 5700GRyzen 5 5600G
コアアーキテクチャZEN3
製造プロセス7nm
プラットフォームSocket AM4
物理コア86
論理コア1612
L2キャッシュ4MB3MB
L3キャッシュ16MB16MB
ベースクロック3.80GHz3.90GHz
最大クロック4.60GHz4.40GHz
グラフィックスコア87
GPUクロック2,000MHz1,900MHz
PCIePCI-Express3.0
TDP65W
参考価格
※2023年1月20日現在
約27,000円約19,000円

主な違いは物理コアと倫理コアの違いです。Ryzen 7 5700Gは8コア16スレッドに対して、Ryzen 5 5600Gは6コア12スレッドです。

両CPUともにSocket AM4なので、AMD500シリーズだけでなく、AMD400シリーズなどの古いマザーボードも使用可能です。ただし、古いマザーボードをそのまま流用する場合、BIOS更新が必要です。

また、両CPUともにリテールクーラーの「Wraith Stealth」が付属します。

Ryzen 5 5600Gを画像でチェック

Ryzen 5 5600Gを画像でチェック

Ryzen 5 5600Gの内容物一覧です。CPU本体、リテールクーラー、マニュアルが同梱されています。

Ryzen 5 5600Gの表面

Ryzen 5 5600Gの表面です。「AMD Ryzen 5 5600G」という刻印があります。

Ryzen 5 5600Gの裏面

Ryzen 5 5600Gの裏面です。信号ピンがびっしりと敷き詰められています。

Wraith Stealthの表面

リテールクーラーの「Wraith Stealth」です。表面には「AMD」という刻印があります。

Wraith Stealthの裏面

「Wraith Stealth」の裏面です。初めからグリスが塗られています。

Ryzen 5 5600Gの基本動作を確認

Ryzen 5600Gのスペックを簡単にまとめると、下記の通りです。

  • ZEN3アークテクチャーを採用
  • VegaアーキテクチャーのRadeon Graphicsを採用
  • 6コア12スレッド
  • ベースクロック3.90GHz
  • 最大ブーストクロック4.40GHz
  • TDP65W
  • L3キャッシュは16MB
  • PCI-Express3.0

ここでは実際にパソコン上からスペックを確認していきます。

タスクマネージャー

タスクマネージャーから、6コア12スレッドであることを確認できました。

CPU-Z

CPU-Zから、L3キャッシュの量が16MBであることを確認できました。

シングルスレッド動作時は最高4.40Ghzまでクロックが上昇

HWinfoからシングルスレッド動作時は最高4.40Ghzまでクロックが上昇することを確認できました。

マルチスレッド動作時も全コア最高4.40Ghzまでクロックが上昇

マルチスレッド動作時も全コア最高4.40Ghzまでクロックが上昇することを確認できました。

PPT88W、TDC50A、EDC75Aでの動作が確認

Ryzen Masterから、PPT88W、TDC50A、EDC75Aでの動作が確認できました。公称仕様値はTDP65Wですが、冷却に余裕がある場合、PPT88Wまで動作するようです。ちなみにデフォルト設定です。

Ryzen 5 5600GのCPU性能をCore i5-12400と比較して検証

Ryzen 5 5600GのCPU性能をCore i5-12400と比較して検証

ここでRyzen 5 5600Gを実際に組み込んだPCを使用して各種ベンチマークを行って、性能を検証していきます。

AMDテスト機材インテルテスト機材
CPURyzen 5 5600G
(amazon / TSUKUMO)
Core i5-12400
(amazon / TSUKUMO)
CPUクーラーDeepCool AK400
(amazon / TSUKUMO)
CPUグリスARCTIC MX-4
(amazon / TSUKUMO)
マザーボードGigabyte B450 SH2MSI PRO B660M-A
(amazon / TSUKUMO)
メモリCrucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2/3200MHz動作)
(amazon / TSUKUMO)
ビデオカードRTX3060 Ti
(amazon / TSUKUMO)
SSDCrucial P2 1TB
(amazon / TSUKUMO)
電源ユニット750W GOLD電源
使用モデル:V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP)
PCケースSMZ-2WBT-ATX
(amazon / TSUKUMO)
OSWindows 11 Home 64bit
(amazon / TSUKUMO)
ビデオカードドライバNVIDIA 517.48 DCH

検証用のマザーボードはAMD B450チップセットを採用するGigabyteの「B450 SH2」、メモリには3,200MHz駆動のCrucialの「CT2K16G4DFRA32A」(16GB×2)、ビデオカードにはRTX3060 Tiを使用しました。

インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400と比較

なお今回は比較対象として、インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400でも計測を行っています。

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レンダリング性能

Cinebench

Cinebench R15
Cinebench R15

定番のレンダリングベンチマーク「Cinebench」です。まずは一番負荷が軽い「Cinebench R15」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは7cb勝っていますが、シングルでは11cd負けています。

Cinebench R20
Cinebench R20

続いて、より処理が重い「Cinebench R20」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは499pts、シングルでは69pts負けています。

Cinebench R23
Cinebench R23

続いて、よりマルチコアCPUに最適され、最も処理が重い「Cinebench R23」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは1296pts、シングルでは234pts負けています。

CPU-Zベンチマーク

CPU-Zベンチマーク

CPUのハードウェア情報を取得するツール、CPU-Zのベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは150pts、シングルでは110pts負けています。

PassMark PerformanceTest:CPU MARK

PassMark PerformanceTest:CPU MARK

PassMark PerformanceTestは、「CPU」「2Dグラフィックス」「3Dグラフィックス」「メモリ」「ディスク速度」の5項目のパフォーマンスが計測できるベンチマークです。今回はCPU性能を計測できるCPU MARKを使用します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、574pts負けています。

3D MARK:CPU PROFILE

3D MARK:CPU PROFILE

CPU ProfileはGPUの3D性能を計測するベンチマークの「3DMark」のCPU性能だけを評価するテストです。最大スレッド数/16/8/4/2/1という6つのテストを介してCPUを評価します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、8thread、4thread、2threadで勝っていますが、MAXthread、16thread、1threadで負けています。

Geekbench

Geekbench

Geekbenchは、Windows、Mac、Linux、iOS、Andoidといった、クロスプラットフォームで動作するベンチマークです。GPU性能も計測できますが、今回はCPU性能のみを計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは639pts、シングルでは245pts負けています。

Blender Benchmark

Blender Benchmark

Blender Benchmarkはオープンソースの3DCGソフトの「Blender」のレンダリングパフォーマンスを計測するベンチマークです。1分間に生成されるサンプル数で結果が表示されます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、monsterでは11、junkshopでは5、classroomでは6負けています。

V-Ray Benchmark

V-Ray Benchmark

V-Ray BenchmarkはChaos Groupが提供しているV-Rayレンダリングシステムを使った、レンダリングパフォーマンスを計測できるベンチマークです。

CPU性能を計測する「V-RAY」と、GPU性能を計測する「V-RAY GPU」、GPUのレイトレ性能を計測する「V-RAY GPU RTX」の3種類が用意されているが今回は「V-RAY」のみを使用します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1156pts負けています。

モガ

レンダリング性能は全体的にCore i5-12400がRyzen 5 5600Gを上回るという傾向が見て取れました。特にシングル性能は大きく差がついている印象です。インテル第12世代でシングル性能が飛躍的に上昇したので、それが結果として表れている印象です。

総合ベンチマーク

PC MARK 10 Extended

PC MARK 10 Extended

PCMark 10は、複数のアプリケーションをPC上で動作させてパソコン全体の性能を計測できる、総合ベンチマークです。

今回はCPU性能だけを純粋に計測したいので、GPUを使う「Use OpenCL」と「Use hardware-accelerated video processing」を無効化したいと思います。

そのため、設定がカスタマイズ可能なPC MARK 10 Extendedを使用します。なお、カスタマイズすると総合スコアが得られなくなるので、それぞれのテストのスコアを比較します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、Gamingでは186pts勝っていますが、Essentialsでは782pts、Productivityでは917pts、Digital Content Creationでは352負けています。

なお、PCMark 10 Essentials スコアで4100以上、PCMark 10 Productivityのスコアで4500以上、PCMark 10 Digital Content Creationのスコアで3450以上がPC MARK 10が定める推奨のシステムです。

両CPUともに推奨環境を満たしています。

モガ

Essentials」はPCの基本性能を計測、「Productivity」はビジネスアプリケーションの処理性能を計測、「Gaming」はゲームの実行に関わる性能を計測、「Digital Content Creation」はコンテンツ制作に関わる性能を計測します。

圧縮と解凍

圧縮と解凍

ファイルの圧縮や展開を行う圧縮・展開ツールの「7ZIP」のベンチマークを使用して、圧縮と解凍の性能を計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、圧縮では2GIPS、解凍では19GIPS勝っています。

動画エンコード

X264 FHD Benchmark

X264 FHD Benchmark

続いて動画のエンコード性能を比較します。まず最初に使用するベンチはX264 FHD Benchmarkです。H.264へのエンコード性能を計測できます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1FPS勝っています。

HWBOT x265 Benchmark

HWBOT x265 Benchmark

HWBOT x265 BenchmarkはH.265へエンコードする性能を計測できます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1080Pでは5FPSでは勝っていますが、4Kでは全くの互角でした。

HandBrake

HandBrake

HandBrakeは無料のエンコードソフトです。XAVCS形式の約5分の動画をx264、x265へエンコードした際のFPSを比較します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、x264では6FPS、x265では4FPS負けています。

AviUtl

AviUtl

AviUtlは無料の動画編集ソフトです。XAVCS形式の約5分の動画をx264、x265へエンコードにかかった時間を計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、x264では9秒、x265では26秒負けています。

ゲーミング性能

モガ

ゲームベンチでは基本的に最低設定、スケーリングは100%、アップスケーリングはオフにしています。

3D MARK: Fire Strike

3D MARK: Fire Strike

3D MARK Fire Strikeは、DX11で動作するフルHD向けベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、Combinedスコアでは1519pts勝っていますが、総合スコアでは35pts、Graphicsスコアでは1089pts、Physicsスコアでは968pts負けています。

3D MARK:Time Spy

3D MARK:Time Spy

Time Spyは、3DMarkのDX12で動作するWQHD向けベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは301pts、Graphicsスコアでは1pts、Physicsスコアでは1291pts負けています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

ここからは実際のゲームを想定したベンチマークを行っていきます。まず、最初に実施するのは、FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレのベンチマークです。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は標準品質(デスクトップ)を選択しています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク総合スコア

まず、総合スコアです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは4824pts負けています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレのフレームレート

続いて、フレームレートです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは30fps、最低フレームレートでは14fps負けています。

FINAL FANTASY XV ベンチマーク

FINAL FANTASY XV ベンチマーク

FINAL FANTASY XV ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は軽量品質を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは1665fps負けています。

ASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマーク

ASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマーク

ASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは20fps、1%LOWでは20fps負けています。

Cyberpunk 2077 ベンチマーク

Cyberpunk 2077 ベンチマーク

Cyberpunk 2077 ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは11fps、最低フレームレートでは12fps負けています。

Forza Horizon 5 ベンチマーク

Forza Horizon 5 ベンチマーク

Forza Horizon 5 ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは25fps負けています。

Tom Clancy’s Rainbow Six Siege ベンチマーク

Tom Clancy's Rainbow Six Siege ベンチマーク

Tom Clancy’s Rainbow Six Siege ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは37fps、最低フレームレートでは35fps負けています。

Shadow of the Tomb Raider ベンチマーク

Shadow of the Tomb Raider ベンチマーク

Shadow of the Tomb Raider ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは21fps、最低フレームレートでは7fps負けています。

Watch Dogs: Legion ベンチマーク

Watch Dogs: Legion ベンチマーク

Watch Dogs: Legion ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは14fps、1%LOWでは10fps負けています。

Apex Legends

Apex Legends

Apex Legendsです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

グラフィック設定にプリセットがないので、可能な限り各設定を最高レベルに引き上げています。解像度は1,920×1,080ドットです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは11fps、1%LOWでは12fps負けています。

モガ

Apex Legendsは300fpsが上限なので、もし各設定を最低レベルに引き下げると、300fpsに張り付いてしまい、差がつかなくなってしまいます。

Fortnite

FortniteのFPS

Fortniteです。

ベンチマークモードがないので、クリエイティブ島を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択し、3D解像度は100%、描画距離は最大に設定しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは92fps、1%LOWでは40fps負けています。

VALORANT

VALORANT

VARORANTです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

グラフィック設定にプリセットがないので、可能な限り各設定を最低レベルに引き下げています。解像度は1,920×1,080ドットです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは74fps、1%LOWでは63fps負けています。

Overwatch 2

Overwatch 2

Overwatch 2です。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは34fps、1%LOWでは13fps負けています。

PUBG:BATTLEGROUNDS

PUBG:BATTLEGROUNDS

PUBG:BATTLEGROUNDSです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは88fps、1%LOWでは44fps負けています。

Death Stranding

Death Stranding

Death Strandingです。

ベンチマークモードがないので、フィールドを3分間歩いている間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは34fps、1%LOWでは25fps負けています。

モガ

ビデオカードと組み合わせたときのRyzen 5 5600Gのゲーミング性能はCore i5-12400に劣る結果となりました。RyzenはL3キャッシュの量がゲーミング性能において重要な要素になるのかもしれません。Ryzen 5 5600GはL3キャッシュの量が少ないので、その点がゲーミング性能に影響を与えた可能性が高いです。

Ryzen 5 5600Gの消費電力とCPU温度

消費電力

ベンチマークが一通り終わったので、消費電力を確認していきます。ビデオカードを外した状態で、ワットチェッカーを使って、システム全体の消費電力を見ていきます。

アイドル時の消費電力
高負荷時の消費電力

アイドル時は20~21Wを前後を推移、高負荷時(CINEBENCH R23:10 minutes実行時)は最高で106Wを記録しました。

CPU温度

CPU温度

最後にCPU温度を確認していきます。

高負荷時(CINEBENCH R23:10 minutes実行時)のCPU温度の推移を見ていきます。また、リテールクーラーの「Wraith Stealth」を装着した状態でも計測を行いました。

ベンチマーク中のCPU温度

Deep Coolの「AK400」装着時では、最高温度は61℃で頭打ちとなりました。

一方、リテールクーラーの「Wraith Stealth」では最高温度は78度まで温度が高くなりましたが、最高許容温度まで、まだまだ余裕はあります。リテールクーラーでも運用は十分可能です。

Ryzen 5 5600Gの良かったところ・悪かったところ

メリット
デメリット
  • ZEN3アーキテクチャー採用しているので、CPU性能は優秀
  • 6コア12スレッド、内蔵GPU付きのCPUが2万円以下という圧倒的コスパの良さ
  • 内蔵GPUの性能が高い
  • 消費電力が低い
  • 高負荷時のCPU温度が低いのでリテールクーラーでも問題なし
  • AM4なので、B450などの古いマザーボードが使用可能
  • 安価なDDR4メモリで運用可能
  • シングル性能が少し弱い
  • L3キャッシュの量が少ない
  • ビデオカードと組み合わせた時のゲーミング性能が伸びにくい
  • PCI-Express4.0には未対応

Ryzen 5 5600G搭載のおすすめBTOパソコン

AeroStream RM7A-E223/B

スペック
CPURyzen 5 5600G
GPURadeon Graphics
メモリ8GB (8GB x1)
ストレージ500GB M.2 NVMe SSD
電源550W 80PLUS BRONZE
価格76,800円+送料2,200円
このモデルの特徴について

TSUKUMOの「AeroStream RM5A-A222/B」はRyzen 5 5600G搭載のBTOパソコンです。

ストレージは500GB、メモリは8GBと少々不安です。余裕があれば、カスタマイズで増設することをおすすめします。

また即納モデルもあります。2,000円ほど安く、納期も短く、さらに送料は無料です。ただしカスタマイズはできないので注意です。

電源容量は550Wです。

AeroStreamはツクモが販売するBTOパソコンシリーズで、静音性と冷却性能にこだわった設計が特徴です。

ゲーミング用途というよりビジネス用途を目的としたデザインなので、仕事部屋などに置いても、違和感を感じにくいです。

内蔵GPUの3D性能に力不足を感じた場合、ビデオカードの後付けも可能なので拡張性があります。

ケースの寸法は幅(W):約190mm x 高さ(H):約435mm x 奥行(D):約475mmです。

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まとめ

Ryzen 5 5600GのCPU性能は思ったより悪くない印象です。レンダリングのベンチマークでも、Core i5-12400に肉薄しているテストもあったくらいです。

ただ、ビデオカードと組み合わせたとき、L3キャッシュ量の少なさ、シングル性能の弱さが足を引っ張っているのか、Core i5-12400に比べるとあまりゲーミング性能は伸びませんでした。

ただ、今回テストしたのがRTX 3060 Tiだったので、例えば、RTX 3050といった下位モデルであれば、そこまで大きな差は生まれないと個人的に思います。

いずれにしても、Ryzen 5 5600Gは、そこそこ強いCPU性能、強力な内蔵GPUを兼ね備えながら、2万円前後(※2023年9月現在)で購入できる時点で、間違いなくコスパに優れたCPUといえます。

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