CPU パソコン・自作PC

Ryzen 5 5600Gをレビュー!Core i5-12400とCPU性能を比較検証

2023年1月22日

Ryzen5 5600G

Ryzen 5 5600Gは、「ZEN3」を採用するAMDのデスクトップ向けAPUです。Ryzen 5000シリーズと同じアーキーテクチャーを採用ということで、内蔵GPUだけでなく、純粋なCPU性能の高さも期待できます。

そこで今回は競合となる、インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400と比較して、Ryzen 5 5600Gのパフォーマンスを検証していきたいと思います。

モガ
今回はあくまでもRyzen 5 5600GのCPU性能に焦点を当てたいと思います。内蔵GPUの性能は下記記事をごらんください↓。
https://mogalabo.com/ryzen-5-5600g-gpu/

Ryzen 5 5000Gシリーズとは

Ryzen 5 5000GシリーズとはRyzen 5000GシリーズはRyzen 5000シリーズと同じZEN3アーキテクチャーを採用したデスクトップ向けAPU(内蔵GPUを搭載したCPU)のことです。

Ryzen 5000GシリーズはZEN3アーキテクチャーを採用したことにより、前世代のZEN2アーキテクチャーを採用したRyzen 4000Gシリーズから大幅に進化をしています。

Ryzen 4000GシリーズのCPUコアは、4コアCPUと4MBのL3キャッシュを内蔵した「CCX」を2基組み合わせて構成されていました。

一方、Ryzen 5000GシリーズのCPUコアは、8コアCPUと16MBのL3キャッシュの1チップで構成されています。

すべてのCPUコアから、L3キャッシュやその他のCPUコアへ直接アクセスできることから、Ryzen 4000Gシリーズから大幅にレイテンシが削減されています。

GPUコアにはデスクトップ向けでは最高峰の性能の「Vega」アーキテクチャーのRadeon Graphichsが採用されています。

ただし、他のRyzen 5000シリーズに比べると、L3キャッシュの量が削減されたり、PCI-Express4.0の採用が見送られたりと、明確なデメリットは存在します。

Ryzen 5000Gシリーズのラインナップは、主に「Ryzen 7 5700G」、「Ryzen 5 5600G」の2種類です。仕様は下記の通りです。

  Ryzen 7 5700G Ryzen 5 5600G
コアアーキテクチャ ZEN3
製造プロセス 7nm
プラットフォーム Socket AM4
物理コア 8 6
論理コア 16 12
L2キャッシュ 4MB 3MB
L3キャッシュ 16MB 16MB
ベースクロック 3.80GHz 3.90GHz
最大クロック 4.60GHz 4.40GHz
グラフィックスコア 8 7
GPUクロック 2,000MHz 1,900MHz
TDP 65W
参考価格
※2023年1月20日現在
約27,000円 約19,000円

主な違いは物理コアと倫理コアの違いです。Ryzen 7 5700Gは8コア16スレッドに対して、Ryzen 5 5600Gは6コア12スレッドです。

両CPUともにSocket AM4なので、AMD500シリーズだけでなく、AMD400シリーズなどの古いマザーボードも使用可能です。ただし、古いマザーボードをそのまま流用する場合、BIOS更新が必要です。

また、両CPUともにリテールクーラーの「Wraith Stealth」が付属します。

Ryzen 5 5600Gを画像でチェック

Ryzen 5 5600Gを画像でチェックRyzen 5 5600Gの内容物一覧です。CPU本体、リテールクーラー、マニュアルが同梱されています。

Ryzen 5 5600Gの表面Ryzen 5 5600Gの表面です。「AMD Ryzen 5 5600G」という刻印があります。

Ryzen 5 5600Gの裏面Ryzen 5 5600Gの裏面です。信号ピンがびっしりと敷き詰められています。

Wraith Stealthの表面リテールクーラーの「Wraith Stealth」です。表面には「AMD」という刻印があります。

Wraith Stealthの裏面「Wraith Stealth」の裏面です。初めからグリスが塗られています。

Ryzen 5 5600Gの基本動作を確認

Ryzen 5600Gのスペックを簡単にまとめると、下記の通りです。

スペックまとめ

・ZEN3アークテクチャーを採用
・VegaアーキテクチャーのRadeon Graphicsを採用
・6コア12スレッド
・ベースクロック3.90GHz
・最大ブーストクロック4.40GHz
・TDP65W
・L3キャッシュは16MB

ここでは実際にパソコン上からスペックを確認していきます。

タスクマネージャータスクマネージャーから、6コア12スレッドであることを確認できました。

CPU-ZCPU-Zから、L3キャッシュの量が16MBであることを確認できました。

シングルスレッド動作時は最高4.40Ghzまでクロックが上昇HWinfoからシングルスレッド動作時は最高4.40Ghzまでクロックが上昇することを確認できました。

マルチスレッド動作時も全コア最高4.40Ghzまでクロックが上昇マルチスレッド動作時も全コア最高4.40Ghzまでクロックが上昇することを確認できました。

PPT88W、TDC50A、EDC75Aでの動作が確認Ryzen Masterから、PPT88W、TDC50A、EDC75Aでの動作が確認できました。公称仕様値はTDP65Wですが、冷却に余裕がある場合、PPT88Wまで動作するようです。ちなみにデフォルト設定です。

Ryzen 5 5600GのCPU性能をCore i5-12400と比較して検証

Ryzen 5 5600GのCPU性能をCore i5-12400と比較して検証ここでRyzen 5 5600Gを実際に組み込んだPCを使用して各種ベンチマークを行って、性能を検証していきます。

  AMDテスト機材 インテルテスト機材
CPU Ryzen 5 5600G
(amazon / TSUKUMO)
Core i5-12400
(amazon / TSUKUMO)
CPUクーラー DeepCool AK400
(amazon / TSUKUMO)
CPUグリス ARCTIC MX-4
(amazon / TSUKUMO)
マザーボード Gigabyte B450 SH2 MSI PRO B660M-A
(amazon / TSUKUMO)
メモリ Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2/3200MHz動作)
(amazon / TSUKUMO)
ビデオカード RTX3060 Ti
(amazon / TSUKUMO)
SSD Crucial P2 1TB
(amazon / TSUKUMO)
電源ユニット 750W GOLD電源
使用モデル:V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP)
PCケース SMZ-2WBT-ATX
(amazon / TSUKUMO)
OS Windows 11 Home 64bit
(amazon / TSUKUMO)
ビデオカードドライバ NVIDIA 517.48 DCH

検証用のマザーボードはAMD B450チップセットを採用するGigabyteの「B450 SH2」、メモリには3,200MHz駆動のCrucialの「CT2K16G4DFRA32A」(16GB×2)、ビデオカードにはRTX3060 Tiを使用しました。

インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400と比較なお今回は比較対象として、インテル第12世代、Alder LakeのCore i5-12400でも計測を行っています。

こちらもCHECK

core i5-12400
驚異のワットパフォーマンス!core i5-12400をレビュー!core i5-11400Fと比較。

インテル第12世代、Alder Lake-Sのcore i5シリーズで最も価格が安いcore i5-12400を購入したのでレビューしたいと思います。 前世代のcore i5-11400と徹底比較して ...

続きを見る

レンダリング性能

Cinebench

Cinebench R15

Cinebench R15定番のレンダリングベンチマーク「Cinebench」です。まずは一番負荷が軽い「Cinebench R15」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは7cb勝っていますが、シングルでは11cd負けています。

Cinebench R20

Cinebench R20続いて、より処理が重い「Cinebench R20」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは499pts、シングルでは69pts負けています。

Cinebench R23

Cinebench R23続いて、よりマルチコアCPUに最適され、最も処理が重い「Cinebench R23」です。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは1296pts、シングルでは234pts負けています。

CPU-Zベンチマーク

CPU-ZベンチマークCPUのハードウェア情報を取得するツール、CPU-Zのベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは150pts、シングルでは110pts負けています。

PassMark PerformanceTest:CPU MARK

PassMark PerformanceTest:CPU MARKPassMark PerformanceTestは、「CPU」「2Dグラフィックス」「3Dグラフィックス」「メモリ」「ディスク速度」の5項目のパフォーマンスが計測できるベンチマークです。今回はCPU性能を計測できるCPU MARKを使用します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、574pts負けています。

3D MARK:CPU PROFILE

3D MARK:CPU PROFILECPU ProfileはGPUの3D性能を計測するベンチマークの「3DMark」のCPU性能だけを評価するテストです。最大スレッド数/16/8/4/2/1という6つのテストを介してCPUを評価します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、8thread、4thread、2threadで勝っていますが、MAXthread、16thread、1threadで負けています。

Geekbench

GeekbenchGeekbenchは、Windows、Mac、Linux、iOS、Andoidといった、クロスプラットフォームで動作するベンチマークです。GPU性能も計測できますが、今回はCPU性能のみを計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、マルチでは639pts、シングルでは245pts負けています。

Blender Benchmark

Blender BenchmarkBlender Benchmarkはオープンソースの3DCGソフトの「Blender」のレンダリングパフォーマンスを計測するベンチマークです。1分間に生成されるサンプル数で結果が表示されます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、monsterでは11、junkshopでは5、classroomでは6負けています。

V-Ray Benchmark

V-Ray BenchmarkV-Ray BenchmarkはChaos Groupが提供しているV-Rayレンダリングシステムを使った、レンダリングパフォーマンスを計測できるベンチマークです。

CPU性能を計測する「V-RAY」と、GPU性能を計測する「V-RAY GPU」、GPUのレイトレ性能を計測する「V-RAY GPU RTX」の3種類が用意されているが今回は「V-RAY」のみを使用します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1156pts負けています。

モガ
レンダリング性能は全体的にCore i5-12400がRyzen 5 5600Gを上回るという傾向が見て取れました。特にシングル性能は大きく差がついている印象です。インテル第12世代でシングル性能が飛躍的に上昇したので、それが結果として表れている印象です。

総合ベンチマーク

PC MARK 10 Extended

PC MARK 10 ExtendedPCMark 10は、複数のアプリケーションをPC上で動作させてパソコン全体の性能を計測できる、総合ベンチマークです。

今回はCPU性能だけを純粋に計測したいので、GPUを使う「Use OpenCL」と「Use hardware-accelerated video processing」を無効化したいと思います。

そのため、設定がカスタマイズ可能なPC MARK 10 Extendedを使用します。なお、カスタマイズすると総合スコアが得られなくなるので、それぞれのテストのスコアを比較します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、Gamingでは186pts勝っていますが、Essentialsでは782pts、Productivityでは917pts、Digital Content Creationでは352負けています。

なお、PCMark 10 Essentials スコアで4100以上、PCMark 10 Productivityのスコアで4500以上、PCMark 10 Digital Content Creationのスコアで3450以上がPC MARK 10が定める推奨のシステムです。

両CPUともに推奨環境を満たしています。

モガ
「Essentials」はPCの基本性能を計測、「Productivity」はビジネスアプリケーションの処理性能を計測、「Gaming」はゲームの実行に関わる性能を計測、「Digital Content Creation」はコンテンツ制作に関わる性能を計測します。

圧縮と解凍

圧縮と解凍ファイルの圧縮や展開を行う圧縮・展開ツールの「7ZIP」のベンチマークを使用して、圧縮と解凍の性能を計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、圧縮では2GIPS、解凍では19GIPS勝っています。

動画エンコード

X264 FHD Benchmark

X264 FHD Benchmark続いて動画のエンコード性能を比較します。まず最初に使用するベンチはX264 FHD Benchmarkです。H.264へのエンコード性能を計測できます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1FPS勝っています。

HWBOT x265 Benchmark

HWBOT x265 BenchmarkHWBOT x265 BenchmarkはH.265へエンコードする性能を計測できます。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、1080Pでは5FPSでは勝っていますが、4Kでは全くの互角でした。

HandBrake

HandBrakeHandBrakeは無料のエンコードソフトです。XAVCS形式の約5分の動画をx264、x265へエンコードした際のFPSを比較します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、x264では6FPS、x265では4FPS負けています。

AviUtl

AviUtlAviUtlは無料の動画編集ソフトです。XAVCS形式の約5分の動画をx264、x265へエンコードにかかった時間を計測します。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、x264では9秒、x265では26秒負けています。

ゲーミング性能

モガ
ゲームベンチでは基本的に最低設定、スケーリングは100%、アップスケーリングはオフにしています。

3D MARK: Fire Strike

3D MARK: Fire Strike3D MARK Fire Strikeは、DX11で動作するフルHD向けベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、Combinedスコアでは1519pts勝っていますが、総合スコアでは35pts、Graphicsスコアでは1089pts、Physicsスコアでは968pts負けています。

3D MARK:Time Spy

3D MARK:Time SpyTime Spyは、3DMarkのDX12で動作するWQHD向けベンチマークです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは301pts、Graphicsスコアでは1pts、Physicsスコアでは1291pts負けています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

ここからは実際のゲームを想定したベンチマークを行っていきます。まず、最初に実施するのは、FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレのベンチマークです。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は標準品質(デスクトップ)を選択しています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク総合スコアまず、総合スコアです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは4824pts負けています。

FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレのフレームレート続いて、フレームレートです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは30fps、最低フレームレートでは14fps負けています。

FINAL FANTASY XV ベンチマーク

FINAL FANTASY XV ベンチマークFINAL FANTASY XV ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は軽量品質を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、総合スコアでは1665fps負けています。

ASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマーク

ASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマークASSASSINS CREED VALHALLA ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは20fps、1%LOWでは20fps負けています。

Cyberpunk 2077 ベンチマーク

Cyberpunk 2077 ベンチマークCyberpunk 2077 ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは11fps、最低フレームレートでは12fps負けています。

Forza Horizon 5 ベンチマーク

Forza Horizon 5 ベンチマークForza Horizon 5 ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは25fps負けています。

Tom Clancy's Rainbow Six Siege ベンチマーク

Tom Clancy's Rainbow Six Siege ベンチマークTom Clancy's Rainbow Six Siege ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは37fps、最低フレームレートでは35fps負けています。

Shadow of the Tomb Raider ベンチマーク

Shadow of the Tomb Raider ベンチマークShadow of the Tomb Raider ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは21fps、最低フレームレートでは7fps負けています。

Watch Dogs: Legion ベンチマーク

Watch Dogs: Legion ベンチマークWatch Dogs: Legion ベンチマークです。解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは14fps、1%LOWでは10fps負けています。

Apex Legends

Apex LegendsApex Legendsです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

グラフィック設定にプリセットがないので、可能な限り各設定を最高レベルに引き上げています。解像度は1,920×1,080ドットです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは11fps、1%LOWでは12fps負けています。

モガ
Apex Legendsは300fpsが上限なので、もし各設定を最低レベルに引き下げると、300fpsに張り付いてしまい、差がつかなくなってしまいます。

Fortnite

FortniteのFPSFortniteです。

ベンチマークモードがないので、クリエイティブ島を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択し、3D解像度は100%、描画距離は最大に設定しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは92fps、1%LOWでは40fps負けています。

VALORANT

VALORANTVARORANTです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

グラフィック設定にプリセットがないので、可能な限り各設定を最低レベルに引き下げています。解像度は1,920×1,080ドットです。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは74fps、1%LOWでは63fps負けています。

Overwatch 2

Overwatch 2Overwatch 2です。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは34fps、1%LOWでは13fps負けています。

PUBG:BATTLEGROUNDS

PUBG:BATTLEGROUNDSPUBG:BATTLEGROUNDSです。

ベンチマークモードがないので、演習場を3分間周回している間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は最低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは88fps、1%LOWでは44fps負けています。

Death Stranding

Death StrandingDeath Strandingです。

ベンチマークモードがないので、フィールドを3分間歩いている間のフレームレートを計測します。

解像度は1,920×1,080ドット、グラフィックス設定は低設定を選択しています。

Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に対して、平均フレームレートでは34fps、1%LOWでは25fps負けています。

モガ
RTX3060Tiと組み合わせると、Ryzen 5 5600GはCore i5-12400に比べて、フレームレートが伸びない結果になりました。Core i5-12400に比べると、Ryzen 5 5600GはL3キャッシュの量が少ないのと、シングル性能が低いので、そのあたりの要素がゲーミング性能に影響を与えたと思います。

Ryzen 5 5600Gの消費電力とCPU温度

消費電力

ベンチマークが一通り終わったので、消費電力を確認していきます。ビデオカードを外した状態で、ワットチェッカーを使って、システム全体の消費電力を見ていきます。

アイドル時の消費電力アイドル時

高負荷時の消費電力高負荷時

アイドル時は20~21Wを前後を推移、高負荷時(CINEBENCH R23:10 minutes実行時)は最高で106Wを記録しました。

CPU温度

CPU温度最後にCPU温度を確認していきます。

高負荷時(CINEBENCH R23:10 minutes実行時)のCPU温度の推移を見ていきます。また、リテールクーラーの「Wraith Stealth」を装着した状態でも計測を行いました。

ベンチマーク中のCPU温度Deep Coolの「AK400」装着時では、最高温度は61℃で頭打ちとなりました。

一方、リテールクーラーの「Wraith Stealth」では最高温度は78度まで温度が高くなりましたが、最高許容温度まで、まだまだ余裕はあります。リテールクーラーでも運用は十分可能です。

モガ
エアフローの悪い窒息気味のPCケースの場合、リテールクーラーだと冷却が間に合わない可能性があります。

Ryzen 5 5600Gの良かったところ・悪かったところ

ココがおすすめ

・ZEN3アーキテクチャー採用しているので、CPU性能は優秀
・6コア12スレッド、内蔵GPU付きのCPUが2万円以下という圧倒的コスパの良さ
・内蔵GPUの性能が高い
・消費電力が低い
・高負荷時のCPU温度が低いのでリテールクーラーでも問題なし
・AM4なので、B450などの古いマザーボードが使用可能
・安いDDR4メモリが使える

ココがダメ

・シングル性能が少し弱い
・L3キャッシュの量が少ない
・ビデオカードと組み合わせた時のゲーミング性能がイマイチ
・PCI-Express4.0には未対応

まとめ

Ryzen 5 5600GのCPU性能は思ったより悪くない印象です。レンダリングのベンチマークでも、Core i5-12400に肉薄しているテストもあったくらいです。

ただ、ビデオカードと組み合わせたとき、L3キャッシュ量の少なさ、シングル性能の弱さが足を引っ張っているのか、Core i5-12400に比べるとあまりゲーミング性能は伸びませんでした。

ただ、今回テストしたのがRTX 3060Tiだったので、例えば、RTX3050といった下位モデルであれば、そこまで大きな差は生まれないと個人的に思います。

いずれにしても、Ryzen 5 5600Gは、そこそこ強いCPU性能、強力な内蔵GPUを兼ね備えながら、2万円前後(※2023年1月現在)で購入できる時点で、間違いなくコスパに優れたCPUといえます。

さらに実質、Ryzen 5 5600Gから内蔵GPUをなくしたバージョンといえる、Ryzen 5 5500は1万円前半という破格の安さです。内蔵GPUがいらなければこちらもおすすめです。

価格破壊が起きているZEN3のCPUは、まさに今が買い時なのかもしれません。

Ryzen 5 5600G

Ryzen 5 5500


Amazon Gaming Week

Amazon お得情報 ゲーム

2023/6/5

ゲーマー向けの大型セール、Amazon Gaming Weekが2023年6月8日(木)まで開催

Amazonのゲーマー向けの大型セール、「Amazon Gaming Week」が6月8日(木)まで開催されます。ゲーマー向けということでセール対象はゲーム周辺機器に限定されています。 今回は「ゲーミングマウス」、「ゲーミングキーボード」、「ゲーミングヘッドセット」、「ゲーミングモニター」、「PCパーツ」の5ジャンルに分けて、それぞれのおすすめの製品を厳選して紹介します。 モガ 価格は調査時点(※2023年6月5日)のものです。価格の変動や、在庫切れの可能性もありますので、その点はご了承ください。 目次A ...

ReadMore

Amazonタイムセール祭り

Amazon お得情報

2023/6/5

【2023年】Amazonタイムセール祭りが6月4日(日)23:59まで開催!お得なセール対象品を厳選して紹介

Amazonタイムセール祭りが2023年6月4日(日)23:59まで開催されます。 今回は「ノートパソコン」、「パソコンパーツ」、「ストレージ」、「モニター」、「ゲーム周辺機器」、「アマゾンデバイス」の6ジャンルで、おすすめのセール商品を厳選して紹介します。 目次Amazonタイムセール祭りでさらにお得に買い物するには?ポイントアップキャンペーンに参加する「特選タイムセール」と「数量限定セール」おすすめセール対象品ノートパソコンLenovo Ideapad DuetMSIゲーミングノートPC ThinGF ...

ReadMore

HUAWEI FreeBuds 5

ガジェット その他

2023/6/1

HUAWEI FreeBuds 5をレビュー!インナーイヤー型としては珍しいノイキャン搭載の完全ワイヤレスイヤホン

2023年5月24日に発売した、完全ワイヤレスイヤホンの「HUAWEI FreeBuds 5」をしばらく実際に使ってみたので、その感想をお伝えしつつ、レビューしていきたいと思います。 モガ 本記事はメーカー様より商品を提供していただき、記事を作成しています。 目次HUAWEI FreeBuds 5の仕様HUAWEI FreeBuds 5の同梱物HUAWEI FreeBuds 5の外観をチェックHUAWEI FreeBuds 5の音質をチェックHUAWEI FreeBuds 5の機能をチェックノイズキャンセ ...

ReadMore

HUAWEIの2023年新製品発表会

ガジェット その他

2023/5/31

HUAWEIの2023年新製品発表会レポート!新製品をまとめて紹介

2023年5月24日(水)にHUAWEI新製品発表会が東京で開催されました。 招待されたので、そこで発表された新製品をまとめて紹介したいと思います。 目次発表された新製品とはHUAWEI WATCH UltimateHUAWEI WATCH BudsHUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計HUAWEI WiFi AX2HUAWEI FreeBuds 5HUAWEI S-TAGまとめ 発表された新製品とは 2023年5月24日(水)に発表された新製品は下記の通りです。それぞれ詳しく見ていきます。 発 ...

ReadMore

Pulsar Xlite V2 Wireless

ゲーミングマウス ゲーム

2023/5/26

Pulsar Xlite V2 Wirelessをレビュー!IE3.0クローンの超軽量ワイヤレスゲーミングマウス

IE3.0クローンのワイヤレスゲーミングマウスは手になじみやすいというメリットはありますが、左右非対称のデザイン、バッテリーの存在ゆえに質量が多くなり、重くなるというデメリットがあります。 ただ、今回紹介するPulsar Xlite V2 WirelessはIE3.0クローンのワイヤレスゲーミングマウスでありながら、重量わずか59gに抑えているという驚異の軽さを誇ります。 今回はPulsar Xlite V2 Wirelessをレビューしていきたいと思います。 目次IE3.0クローンのワイヤレスゲーミング ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

モガ

本ブログは、主にパソコン・ガジェット関連のお役立ち情報を発信するブログです。皆さんのお役に立てることを第一に考え、ブログを運用していきたいと思います。

おすすめ記事

セール 1

こちらのページでは、デスクトップ型のゲーミングPCの最新セール情報を各BTOメーカーごとにまとめています。また、更新したタイミングで自分がおすすめするモデルを厳選して紹介します。 モガ 基本的にセール ...

Amazonタイムセール祭り 2

Amazonタイムセール祭りが2023年6月4日(日)23:59まで開催されます。 今回は「ノートパソコン」、「パソコンパーツ」、「ストレージ」、「モニター」、「ゲーム周辺機器」、「アマゾンデバイス」 ...

-CPU, パソコン・自作PC