あらゆるものが高騰している昨今ですが、もちろんPCパーツも例外ではありません。
何も考えなしにPCパーツを選定していったら、簡単に予算オーバーします。
ただ、コスパの高いPCパーツをきちんと選定しさえすれば、限られた予算内で収まる可能性が高まります。
今回は10万円という予算内で最適なPCパーツを選定し、コスパの高いゲーミングパソコンの構成案を1つ紹介したいと思います。

目次
自作パソコンで必要になるパーツとは
自作パソコンパーツリスト
- CPU
- マザーボード
- ビデオカード
- メモリ
- ストレージ
- 電源ユニット
- PCケース
必要になるパーツは以上の通りです。この中で断トツで高額なのがビデオカードです。
予算はなるべくビデオカードに投入し、残りのパーツでどれだけ節約できるかがポイントになります。

CPU
CPUとマザーボードはそれぞれ別個ではなく、セット割での購入をおすすめします。それぞれ別個で買うより安く手に入れることができるからです。
セット割の購入先はいくつかありますが、ソフマップのセット割がおすすめです。
セット割には様々な組み合わせがありますが、2023年5月現在、ZEN3とAM4のマザーボードの組み合わせのコスパの良さが際立っています。
その中でもおすすめなのがRyzen 5 5600Gのセット割 です。
Ryzen 5 5600GはZEN3世代のAPUです。APUということもあって、内蔵のグラフィック性能に優れていますが、ZEN3アーキテクチャー採用により、CPU性能もそれなりに優秀です。
RTX3060くらいのミドルクラスのビデオカードとの組み合わせであれば、性能不足を感じることも少ないはずです。
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Ryzen 5 5600Gのセット割はいくつかありますが、おすすめは、Ryzen 5 5600G+PRIME A520M-E のセット割です。価格は25,719円です。
PRIME A520M-AはASUS製のいわゆる廉価グレードのMicro ATXマザーボードです。廉価マザーとはいえ、M.2スロットは1基、SATAポートも4本、メモリスロットは4本と、機能性はまずまずです。ゲーム目的であれば、まず困らないと思います。
なお、Ryzen 5 5600Gにはリテールクーラーが付属するので、別途CPUクーラーは必要ありません。
ポイント
次点でおすすめなのが、Ryzen 5 5600Xのセット割です。Ryzen 5 5600XはZEN3世代のCPUで、フラフィックス性能が省かれていますが、Ryzen 5 5600Gに比べるとL3キャッシュは2倍なので、ゲームパフォーマンスでは上です。予算に余裕があるのであれば、こちらの組み合わせもおすすめです。
ビデオカード
RTX3060は、RTX30シリーズのミドルクラスのビデオカードですが、性能と価格のバランスに優れています。
フルHD解像度であれば、重量級のゲームもそれなりに快適に遊べますし、上位モデルより多いVRAM12GBという点も魅力的です。最近のゲームはたとえフルHD解像度でもVRAM消費量が激しいので、余裕を持ってゲームをプレーすることができます。
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RTX3060は各社様々なモデルが出ていますが、シングルファンモデルはやめた方が無難です。価格は安いですが、冷却性能に不安だからです。騒音もうるさかったり、冷却性能が追い付かなくなり、性能が落ちる可能性があります。無難にデュアルファンモデルをおすすめします。
また、VRAM8GBのモデルも増えてきているので、これも避けた方がいいです。VRAM12GBあるのがRTX3060の強みの一つなので、それを失うのはもったいないです。
また8GB版はメモリバス幅が192bitから128bitに縮小し、メモリ帯域も360GB/sから240GB/sになっています。ゲームパフォーマンスも約10%から15%ほど落ちています。8GB版は絶対に選ぶべきではないです。
RTX3060のビデオカードは各社様々販売されていますが、価格が安い、デュアルファン採用、VRAM12GBという条件に合致しているモデルを探すべきです。
今回はこれらの条件に合致している、Gainward の「GEFORCE RTX 3060 GHOST」を選びます。最安価格はパソコンSHOPアークの44,980円です。
RTX3060を探す
<TSUKUMO><パソコン工房
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パソコンSHOPアーク><Amazon><楽天><
Yahoo!ショッピング>
メモリ
PRIME A520M-AがDDR4メモリのみに対応なので、必然的にDDR4メモリを選ぶことになります。また、メモリチップが定格で動作するのが、DDR4-3200までなので、DDR4-3200のメモリを選ぶことをおすすめします。
ただ、メモリはごくまれに相性問題があり、最悪パソコンが起動しないということもあり得ます。
各マザーボードには、動作確認済みのサポートメモリが記載されているので、それを参考にすることをおすすめします。
PRIME A520M-Aのサポートリストから見つけた、おすすめのメモリはDDR4-3200の8GB×2のcrucialの「CT2K8G4DFRA32A 」です。最安価格はパソコン工房の4,570円です。
このメモリは鉄板中の鉄板ということで信頼性を重視する方に、昔から人気が高いメモリとなっています。
PCショップ
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><ソフマップ
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パソコンSHOPアーク>
ストレージ
ストレージはSATA SSD、M.2
NVMe SSD、HDDなど様々ですが、マザーボードにM.2スロットがあるのなら、
M.2
NVMe SSDをおすすめします。
配線も必要ないので取り付けも楽です。
おすすめのM.2 NVMe SSDは、「Kingston NV2 PCIe 4.0 NVMe SSD」です。
PCIe 4.0対応ですが、もちろん、PCIe3.0の環境でも使用可能です。
なんといっても、コスパの高さが魅力的です。「250GB」、「500GB」、「1TB」、「2TB」、「4TB」のモデルがありますが、特に「2TB」モデルの安さは突出しています。
ただ、ここでは「1TB」モデルを選択します。最安価格はAmazonで6,480円(クーポン適用)です。
PCショップ
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電源ユニット
Ryzen 5 5600GとRTX3060との組み合わせであれば、電源容量は600Wくらいあれば十分です。
電源容量の計算は下記のサイトがおすすめです↓。
電源ユニットですが、正直選び方は難しいです。信頼性を重視した電源だと、余裕で2万円以上するので、予算オーバーにつながりやすいです。そのため、コスパを重視するのなら、手頃な価格の定番電源を選ぶべきです。
おすすめは、玄人志向のKRPW-BKシリーズです。低価格モデルでありながら、フラットケーブル採用、取り回しのしやすいセミプラグイン方式を採用、奥行14cm採用、日本メーカー製耐熱105℃品の電解コンデンサを採用と、基本スペックはしっかりしています。
自分も650Wのモデルを2年ほど愛用していますが、特に大きなトラブルに遭遇していません。
KRPW-BKシリーズは「450W」、「550W」、「650W」、「750W」のモデルがありますが、おすすめは、「650W」、「750W」の2つです。
ただ、在庫が消えつつあるので、2023年5月現在、実質750Wのモデルのみ購入できるような状態になっています。たとえ、650Wのものが売っていたとしても、750Wのモデルと価格差はほとんどないので、750Wのほうをおすすめします。
最安価格はソフマップで8,840円です。
PCショップ
<TSUKUMO><パソコン工房
><ソフマップ
><
パソコンSHOPアーク>
PCケース
PCケースに関しては、個人の趣向によるものが多く、特定の商品をおすすめするのが非常に難しいです。
ただ、あえておすすめするのなら、ZALMANのMicro ATXケースのM3 Plus RGBです。
通常安いPCケースは付属ファンは背面の1つのみというパターンが多いです。しかし、このPCケースは、前面に3つ、背面に1つ、計4つの12cmファンが初めから付属します。
しかもすべてのファンがアドレサブルLEDが組み込まれています。アドレサブルLEDのファンが4つ付属なのに、価格が抑えられているので、ある意味でコスパ最強のPCケースと言えます。
前面パネルはメッシュで、しかも3連ファンなので、冷却性能も高そうです。3.5インチドライブを2台、2.5インチドライブを4台まで取り付け可能なので、ストレージも多く取り付けられます。
最安価格はTSUKUMOで8,740円です。
PCショップ
<TSUKUMO>
総額いくらになるのか?
パーツ | 製品名 | 価格(2023年5月20日現在) |
CPU+マザーボード | Ryzen 5 5600G+PRIME A520M-E |
25,719円 |
ビデオカード | 44,980円 | |
メモリ | CT2K8G4DFRA32A | 4,570円 |
ストレージ | Kingston NV2 PCIe 4.0 NVMe SSD | 6,480円 |
電源ユニット | KRPW-BK750W/85+ |
8,840円 |
PCケース | M3 Plus RGB | 8,740円 |
総額 | 99,329円 |
総額はギリギリ10万円以内に収まりました。ただ、いつ販売が終わってもおかしくないパーツばかりなので、購入するのならお早めにどうぞ。
まとめ
RTX3060という比較的性能の高いビデオカード込みで、なんとか10万円以内で収めることができました。
ただ、パーツを古めにしたり、セット割を利用したりと、かなり厳しいパーツ選定を行った印象です。
RTX3060込みの自作パソコンを考えているのなら、もう少し予算を増やすか、それとも、いっそのことBTOメーカーのRTX3060搭載ゲーミングパソコンのほうがいいかもしれません。
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